播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

兵庫県の暁晴山に新たに作られるスキー場予定地

この冬は雪の感触を味わえていないので、まだ雪がたっぷり残っている暁晴山にスノーシューをもって出かけてきました。
 
山頂に行くことではなく、雪に覆われた景色を楽しむことと、2017年12月にオープン予定のスキー場がどんな所なのかを確認することが本日の目的。

それともう一つ、新たに手に入れたオモチャの使い心地をチェックすることも重要な目的。
 
登り始めてわずかな距離で目的が達成できたので、今回は山頂には立っていません。
 
 

▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「長谷」。ホテルリラクシアは、「P」記号の近くにある二条道路の終点にありますが、この地形図には記載がありません。
 
09:30
姫路市街の自宅を車で出発。
 
国道312号線を北上し、ホームセンタージュンテンドー神崎店がある「福本東」交差点を左折。
ここからは県道8号線です。
 
「新寺前橋東」交差点を左折し、陸橋でJR播但線を越えてどんどん道なりに進みます。
 
上小田の集落を抜けてしばらく走ると、左へ曲がるヘアピンカーブの頂点にホテルリラクシアへの道の分岐(大きな看板がある)があるので、そちらへ入ります。
 
今までの道路はほとんど雪がありませんでしたが、県道8号線からリラクシアへ分かれた道は両側に除雪された雪がたまり、本来は2車線分の幅があるのに少し狭くなっていました。
 
ホテルリラクシアは標高900m以上の場所にあるので、ホテルへ続く道はぐねぐねとのたうつような登り坂。
しかも、路面が溶けた雪の水分で濡れているため、日陰はそれが凍ってスケートリンクのようになっています。
 
ホテルから下ってくるバスとすれ違うには道幅が狭すぎて、車体を路肩の雪にめり込ませてなんとかかわしたり、動けなくなった車の脱出を手伝ったりしたため、ホテルリラクシア前の駐車場に着いたのは、自宅を出てから2時間20分も経った11:50でした(本来は姫路から1時間半もかからない)。
 
スタッドレスタイヤを履いていても、いったん止まると次に発進できなくなるような凍った路面もあった(そういった場所で動けなくなった車を複数台見かけた)ので、雪が残っている季節は、ノーマルタイヤの車では絶対に行かないでください。
自損事故を起こすだけならその人の勝手ですが、他の車を巻き込むとしゃれになりません。
 
姫路市街地からの道順をルートラボに載せています。
 
11:50
ホテルリラクシア前の駐車場に到着(地図中「P」)。
雪遊びをしに来た家族連れなどで、かなり賑わっていました。
 
 
▲ホテルリラクシア前の駐車場の様子
 
下のURLをクリックすると、ホテルリラクシアの位置がGoogleマップで表示されます。
 
 
山頂でお昼ご飯を食べるには時間が遅すぎますが、雪遊びをしている家族連れの前でガソリンストーブを引っ張り出して一人でご飯を作るのも目立ってしかたありません。
 
というわけで、とりあえず山頂に向けていつもの遊歩道を歩き、静かな場所で食事をすることにしました。
 
 
▲遊歩道の入口
 
グラウンドまでくるとホテル前で遊ぶ家族連れの声が聞こえなくなったので、ここでスキー場予定地と自然林を眺めながら、道から少し外れた場所で昼食を摂ることに。
 
本日のメニューは、家から真空パックで持ってきた炊き込みご飯(湯煎で温める)とインスタントのお吸い物。
デザートはぜんざい。
 
 
▲本日の昼食
 
遊歩道を歩いて間もなく出会うグラウンド(地図中「グラウンド」)の南側がゲレンデになる予定ですが、そこは自然林の斜面が大規模に伐採されていました(地図中「伐採地」)。
 
 
▲峰山高原スキー場(仮称)のゲレンデ予定地(ドローンによる空撮)
 
グラウンドから暁晴山山頂方面に向けての斜面にもゲレンデが出来る予定です(地図中「ゲレンデ予定地」)。
 
 
▲グラウンドから暁晴山山頂(鉄塔が立っている)方面への斜面(ドローンによる空撮)
 
このご時世にスキー場?とも思いましたが、観光庁が山間部の経済活性化のためにスキーリゾートを利用しようという提言をしているので、それに乗っかって作られることになったようです。
 
上の写真の通りの緩斜面なので、ベテランスキーヤーではなく初心者や家族連れを対象にしたスキー場になるとのこと。
 
さて、冒頭に書いた3つの目的の内、雪景色を楽しむこととスキー場がどんな所なのかの確認は出来ました。
残るは「オモチャ」の使い心地の確認です。
 
そのオモチャは、EPSONのスマートグラス「Moverio BT-300」。
 
 
▲Moverio BT-300のメガネ部分
 
レンズ内に映像が投射され、レンズ越しの風景と重ねてその映像を見ることが出来るという装置です。
 
一般的に、この手の製品は一人で仮想大画面で映画を楽しんだり、業務用としてはマニュアルを表示しながら作業を行うと行った目的に使われます。
 
大画面で映画を見るなら大型テレビを買った方が良いと思っているので、今まではこの種の製品に手を出しませんでした。
 
ところが、Moverio BT-300は面白い使い方を提案して売られていたのです。
 
それは、ドローンの操縦用に使うというもの。
ドローンを肉眼で確認しながら、ドローン搭載カメラの映像をレンズ内に投影するわけです。
 
通常、ドローンのカメラが捉えた映像は、手元の送信機(プロポ)に接続したスマートホン等に表示されるので、視線はドローン本体と手元の画面の間を行ったり来たりします。
(手元の画面だけを見てドローンを飛ばすのは目視外飛行と呼ばれ、国土交通大臣の承認を得ずに行うと航空法違反になります。そのため、可能な限りドローンを目視し続け、手元の画面を見る時間は最小限に抑えないといけません。車の運転中にナビの画面を見るような感覚かな。)
 
このとき、ドローンとの距離が離れていると、下手をするとドローンを見失うことがあって危険です。
 
しかし、Moverio BT-300を装着していれば、ドローンを常に監視しながら、その搭載カメラ映像も同時に視界に入れられるのです。
 
これを装着したときの視界は、SF映画そのもの。楽しくて仕方ありません。
こんなにすごいテクノロジーが、個人で買えるレベルにまでなったとは。
 
仕組みの関係上、この視界を写真に撮ることは出来ないので、EPSONが公開している動画を紹介します。
 
https://www.youtube.com/watch?v=9WLfLr7cjcQ
▲Moverio BT-300を使ってドローンを操縦するイメージ動画
 
14:00過ぎ
思う存分に楽しんだので、家路に就きました。
 
帰る際は、往路で凍っていた路面も全て溶けていて、全く問題なくスイスイと下れました。