休日出勤の代休を利用し、この時期になると凍りついて異様な姿を見せてくれる扁妙(へんみょう)の滝を見に行ってきました。
天気予報では、今週後半は暖かくなるとのことなので、滝は溶けてしまうかも知れません。
私にとっては、凍った扁妙の滝を見るのは今日が今年最後の機会かも知れないと思い、出かけることにしました。
扁妙の滝見物の拠点になるのは、兵庫県神崎郡神河町にあるアウトドア施設「グリーンエコー笠形(かさがた)」。
姫路市街から行く場合は国道312号線を北上し、「神崎総合病院前」交差点を右折して県道8号線に入って道なりに4kmほど東へ進むと、右前方に橋が見えてきます。
右折してその橋を渡り、南へ進んでいくとグリーンエコー笠形にたどり着きます。
橋の北詰には「グリーンエコー笠形」のプレートもついているので、間違えることはないでしょう。
グリーンエコー笠形に着いたら、総合案内所で入村料(ひとり¥200)を支払い、滝を見に行く場合は登山届けを出して(所定の様式に住所・氏名などを記入するだけ)ください。
2012年にも氷瀑見物に行って記事を書いていますので、その際に作った地図を今回は流用します。
氷瀑:兵庫県神河町の扁妙の滝 (2012年2月5日)
2012年は路面凍結のため総合案内所より先に車を進めることは出来ませんでしたが、今日は上の地図の中央付近にある「駐車場」まで車で行くことが出来ました。
これだけでもかなり楽になります。
下のURLをクリックすると、グリーンエコー笠形の総合案内所の位置がGoogleマップで表示されます。
10時前に姫路市街の自宅を出発し、総合案内所で手続きを済ませて駐車場に到着したのは11:20。
上の写真の中央奥に軽トラックが写っていますが、そこから右へ曲がり、ログキャビン前を進みます。
最初の内は土の道ですが、間もなく道は簡易舗装に変わります。
この簡易舗装の道は、表面の水分が凍りついていました。
この簡易舗装の道は、表面の水分が凍りついていました。
危なそうなので、ここで軽アイゼンを装着。
ここでは背の高い植林の上から溶けた雪がボトボトと落ちてきたのですが、凍っているのか頭に当たると痛そうな音を立てていました。
恐ろしいのでとっとと通過してしまいましょう。
11:28
簡易舗装の道の終点に到着。
ここは少し広くなっていて、そこから赤い手すりの橋を渡った先は丸太階段の道。
簡易舗装の道の終点に到着。
ここは少し広くなっていて、そこから赤い手すりの橋を渡った先は丸太階段の道。
橋を渡って間もなく子育て観音に出会います。
この子育て観音は、お堂ではなく夫婦岩と呼ばれる巨岩に挟まれて祀られているのが特徴。
この子育て観音は、お堂ではなく夫婦岩と呼ばれる巨岩に挟まれて祀られているのが特徴。
11:30
オウネンの滝と呼ばれる小ぶりな滝の前を通過。
オウネンの滝と呼ばれる小ぶりな滝の前を通過。
▲オウネンの滝
11:33
オウネンの滝からさらに丸太階段の道を上り続けていくと、黄色い鉄階段があります。
この鉄階段は、その前後で道の様子が大きく変わる境目。
オウネンの滝からさらに丸太階段の道を上り続けていくと、黄色い鉄階段があります。
この鉄階段は、その前後で道の様子が大きく変わる境目。
▲黄色い鉄階段
鉄階段から先は、今までの植林の中の丸太階段と打って変わって、沢沿いのガレ場になります。
鉄階段の先では道が沢の左岸に着いていましたが、すぐに沢を渡り、右岸側を登って行きます。
11:41
扁妙の滝が見えてきました。
平日なのに、予想していたより見物客が多い。
扁妙の滝が見えてきました。
平日なのに、予想していたより見物客が多い。
実は、扁妙の滝を空撮しようと思ってドローンを持ってきていたのですが、これだけ人がいると危ないので飛ばせません。
上の写真を見ると、滝へはまっすぐ歩いて行けるように見えますが、道標は左を指しています。
このガレ場をまっすぐ歩いて行くのは危ないため、迂回路が設定されているのです。
このガレ場をまっすぐ歩いて行くのは危ないため、迂回路が設定されているのです。
道標は明後日の方角を向いているわけではなく、正しい方向を示しているので、これを信じて丸太橋のある迂回路を歩いて下さい。
11:44
扁妙の滝に到着すると、今まで降っていなかったのに突然雪が激しく降り始めました。
これなら、人がいなかったとしても水気を嫌うドローンを飛ばすことは不可能なので、あきらめがつきます。
扁妙の滝に到着すると、今まで降っていなかったのに突然雪が激しく降り始めました。
これなら、人がいなかったとしても水気を嫌うドローンを飛ばすことは不可能なので、あきらめがつきます。
扁妙の滝は、2012年の訪問時にパノラマを撮影しているので、掲載しておきます。
さらにその1年前、凍っていない状態の扁妙の滝もパノラマで撮影しています。
さらにその1年前、凍っていない状態の扁妙の滝もパノラマで撮影しています。
パノラマ画像内左上のリストで凍っている状態とそうでない状態を切り換えられるので、興味のある方は見比べてみて下さい。
扁妙の滝で撮影した全天球パノラマ(凍った状態の撮影日:2012年2月5日、凍っていない状態の撮影日:2011年11月3日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/henmyonotaki/virtualtour.html
パノラマ画面左上のリストから、凍っていない状態のパノラマと切り換えて表示出来ます。
12:00
下山開始。
下山開始。
12:20頃
駐車場に到着。
駐車場に到着。
総合案内所で下山したことを報告し(登山届けを出して下山の報告をしないと、行方不明になっていると思われてしまいます)、帰路に就きました。
凍った扁妙の滝を見に来ると、不十分な装備で危険な目に遭っている人を必ず見かけます。
今日は普段着(足下は普通のスニーカー)の若い男性のグループが、凍った道をへっぴり腰になりながら、わずかな段差でも手を地面についてズルズル滑り下りていました。
下手をすると、下にいる他のハイカーまで巻き込む事故を起こしかねません。
下手をすると、下にいる他のハイカーまで巻き込む事故を起こしかねません。
このブログの読者の方は山歩きを趣味にされているでしょうから大丈夫だと思いますが、氷瀑見物の際は、適切な装備で出かけて下さい。