播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県たつの市の鶴嘴山(つるはしやま:263.0m)

2016年10月2日(日)に歩こうとしましたが、暑さでへばり、途中で撤退した鶴嘴山(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2016/10/02/174743)に再度挑戦してきました。
 
目的は、2016年10月2日の下山時に使ったルート(タイコ岩コース)の一本西側のルート(タイコ岩西コース)を確認することと、鶴嘴山山頂でのんびりくつろぐこと。
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「龍野」
 
11:00
姫路市街の自宅を車で出発。
 
11:45
龍野水上ゴルフセンターの向かいにある駐車場に到着(地図中「P」)。
 
以下のURLをクリックすると、駐車場の位置がGoogleマップで表示されます。
 
 
 
▲駐車場の様子
 
姫路市街から駐車場へのルートは、前述の10月2日のブログ記事を参考にして下さい。
 
11:50
準備が整ったので出発。
駐車場最奥、テーブルとベンチのある休憩スペース脇の登山口から入山します。
 
登山口で道は左右に分かれています。
10月に右側のタイコ岩ルートで下山したので、今回は分岐から左に入るタイコ岩西コースへ。
 
登山口の分岐からすぐ先は広い谷間の雑木林で、雰囲気の良い空間です。
 
 
▲タイコ岩西コース序盤の自然林
 
駐車場に立っていた案内図によると、この広い谷間には大住寺古墳群と呼ばれていて、墳丘や古墳の石材が一部露出しているものが複数あるようです(墳丘なのか自然の地形なのか、私には分かりません。1号墳は谷の中央にありますが、他の古墳は谷の東側に集中しています)。
 
 
▲玄室が見える古墳(大住寺古墳群1号墳)
 
上の画像の1号墳の先では、神社跡のような石積みも見られます。
 
 
▲神社跡(?)
 
もともと広い谷間の自然林で道ははっきりとしていませんでしたが、この神社跡(?)辺りからますます道が分かりづらくなりました。しかし、左上を見上げると丸太階段が目に入ったので一安心。
 
 
▲上の写真の石積み付近から左上を見上げると道の続きが見える
 
谷間から登り始める道は、初めのうちこそつづら折れで緩やかでしたが、後半は直登気味。
 
 
▲つづら折れの区間の様子(右上にタイコ岩が見えている)
 
12:09
主稜線に乗りました(地図中「分岐1」)。
ここからタイコ岩までは、前回(2016年10月2日)に歩いたのと同一のルートです。
 
200+mの小ピークを一つ越えて地図中「分岐2」を過ぎ(12:21)、岩の斜面を登り返したところがタイコ岩。
 
 
▲分岐2の様子
 
 
▲タイコ岩へ続く岩の斜面
 
12:25
タイコ岩を通過(地図中「タイコ岩」)。
 
タイコ岩の全天球パノラマ(撮影日2016年10月2日)
ここから先が、前回撤退したため歩けなかったルートです。
ただ、今までの道と様子は変わりません。
 
 
▲タイコ岩から鶴嘴山を見る
 
12:33
バテないようにのんびりと斜面を登り、鶴嘴山の山頂に到着。

三角点の南側に、東から南にかけての展望を楽しめる場所(地図中「展望所」)があるので、そこで昼食休憩を取ることにしました。
 
山頂の様子は、以下のパノラマ画像でご確認下さい。
鶴嘴山山頂の全天球パノラマ(撮影日2016年12月17日)
山頂から振り返ると、駐車場の前にある水上ゴルフ場やタイコ岩、歩いて来た稜線を一望出来ます。
 
 
▲鶴嘴山山頂から見たタイコ岩(左手前)と屏風岩頂部(右奥)
 
遠くには家島諸島の男鹿島(たんがじま)がくっきりと見え、南東と南西にはそれぞれ淡路島と小豆島の島影がうっすらと確認できました。
 
 
▲播磨灘に浮かぶ男鹿島
 
この景色を見ながら食べる本日の昼食は、フリーズドライ食品で有名なアマノの一人鍋です。
冬は鍋がいいですねぇ。一人鍋なので、何をどれだけ食べようが誰にも文句を言われません。
 
 
▲本日の昼食(白飯と一人鍋。奥の小瓶は海苔の佃煮)
 
ちなみに、フリーズドライの一人鍋ですが、お湯に入れる前は下の写真のような円盤形。
これを400mlのお湯に入れてかき混ぜるだけで完成です。
 
 
▲フリーズドライの一人鍋
 
景色と食事を満喫したので、下山開始…と思いましたが、下山に使うルートを考えていませんでした。

引き返してタイコ岩コースで下山すると楽ですが、美味しい食事で気分が良くなっていましたし、暑がりの私にとっては運動をするのにちょうど良い気温だったので、腹ごなしに北側の峠から林田町上構に下りることにしました。
 
13:50
下山開始。
 
13:52
263.0mの四等三角点ピーク(点名:池ノ内)を通過。
ここは展望がありません。鶴嘴山に行かれる方は、私が食事をした地点で休むことをお勧めします。
 
 
▲四等三角点(点名:池ノ内)の様子
 
三角点ピークからの道は、最初の下りこそ急斜面でしたが、その先は緩やかなアップダウンが主体の岩がちな道です。

鶴嘴山山頂までの道と比べると道幅が細くなったような気がしますが、雰囲気の良い自然林の道。
 
 
▲三角点ピークから鞍部までの道の様子
 
鞍部へ下る直前のピークには、シダが生えていました。
 
14:09
鞍部(地図中「鞍部」)を通過。
 
鞍部から登り返した小ピークからしばらく平坦な道が続きますが、シダが増えてくると峠への下りが始まります。
(今回のルートでは、大きな鞍部または峠へ下る手前にだけシダが生えていました。)
 
 
▲峠へ下り始める直前の様子
 
14:27
峠に到着(地図中「峠」)。

道は切り通しにぶち当たって途切れますが、木に巻かれたテープに従い、左の斜面を下って切り通しの北側の峠道に下りました。
 
 
▲切り通しの北側に下りた
 
この峠の名前はよく分かりませんが、姫路市史第7巻上によると、林田町林田にある道標で正面が「円福寺・祝田神社・曽我井坂・鴨池」、右が「当国やはた八幡社(林田八幡神社)」と刻まれているとのことなので、おそらく曽我井坂でしょう。
 
ここからは、車が通れそうな幅のある峠道を林田町方面へ下ります。
 
峠道は幅が広く、谷側が石積みで補強されたしっかりした道です。
途中、道の中央がえぐれた区間もありましたが、落石や路肩の崩落はなく、比較的快適に歩けました。
 
ただ、時々落ち葉の下に隠れている石を踏んづけて足首をひねられることがあったので、足首を保護してくれる登山靴以外で歩くときは要注意です。
 
 
▲林田町へ下る峠道の様子
 
14:44
ため池脇を通過(地図中「ため池」)。
ため池の南側は廃棄物処理業者があるようです。
 
 
▲ため池
 
ため池から先の峠道は、轍のある作業道。
 
14:47
ロープと針金で固定された防獣ゲートを開け、車道に出ました。
 
この付近の道路は、地形図では近畿自然歩道となっていますが、アスファルト舗装の車道です。
 
 
▲峠道の終点は防獣ゲート
 
防獣ゲートを出たすぐ左には小さな祠が2つ並んでいたので、その祠で本日の山歩きが無事に終了したことの報告と御礼をしてから、駐車場へ戻るため南へ進みました。
 
すぐに左側に池が現れますが、その池には神社のある小さな島があります。
 
地形図では鴨池となっていますが、「西池」という名前があるようで、池に浮かんでいる神社へ続く道の入り口にある案内板には、次のように書かれています。
 
西池(鴨池) 姫路市林田町上構
 林田藩祖 建部政長 の命により、江戸時代の初めに築造された灌漑用ため池で、周囲は約1400メートル、三代政宇は北岸の景勝地に西御殿(発興亭)を建てた。また藩主建部家がここを禁漁地として、鴨に餌を与えて保護したので鴨池とも呼ばれた。
 池の南東の堤防上にある「西池の碑」は、文化13年(1816)に建立されたもので、初代藩主政長の武功や西池と西御殿の由来などが記してあり、かっては全藩士が碑文を暗誦したという。
 池の南岸には藤井市右衛門(利道剣正信士)の碑がある。彼は、寛政4年(1792)の水飢饉の時、藩命に背いてまで付近四カ村の用水を確保し、翌年処刑された。碑は明治13年の建立。
 平成6年12月
  姫路市教育委員会
(出典:鴨池北側の案内板)
 
 
▲鴨池と須濱神社
 
以前にも一度見たことはあるのですが、どんな神社だったか記憶が跡形もなく消失していたので、もう一度見学し、車道へ戻りました。
 
鴨池の先で右側に太陽光パネルが設置された発電施設を見ながら低い峠を越え、左側に2つめのため池を見てから二つ目の峠を越えますが、この峠からはタイコ岩がよく見えます。
 
二つ目の峠から下ってきたところでまた左側にため池が現れます(奥池)。
バシャバシャとものすごい水音が聞こえたので見てみると、鴨の群がちょうど着水したところでした。
 
15:16
奥池を過ぎると、数十の鳥居が並ぶ野森神社に出会います(地図中「野森神社」)。
ここでも本日の山歩きの無事を報告。
 
 
▲野森神社
 
15:25
駐車場に戻ってきました。
 
16:00
自宅に到着。