播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

阪神基地隊ウィンターフェスタ2016

本日は兵庫県神戸市にある阪神基地隊のイベント「ウィンターフェスタ2016」に出かけてきました。
今回の目玉は、潜水艦を間近に見られること。

抽選で当たった幸運な人は、小型船に乗って港内クルージングを楽しんだり、潜水艦内部の見学もできたようです。


▲ウィンターフェスタ2016会場の様子

イベント名称: 阪神基地隊ウィンターフェスタ2016
イベント日程: 2016年12月11日(日)
会場: 海上自衛隊阪神基地隊


本日のプログラムは以下の通りです。
 10:00~15:00 艦艇一般公開(あぶくま、なおしま、いそしお)最終受付は14:30
 10:00~15:00 陸上自衛隊装備品展示
 10:00~15:00 ミニ制服試着・撮影コーナー
 12:00~12:30 神戸のローカルアイドルグループによるライブ
 12:45~13:15 大阪出身シンガーソングライターによるライブ
 13:45~14:15 高校ブラスバンドの演奏
 10:00~15:00 海自写真展
 10:00~15:00 ゲームコーナー
 10:00~15:00 展示即売
 10:00~15:00 マスコットキャラクター来隊

10:57
長浜行の新快速でJR姫路駅を出発。

11:33
神戸駅で下車し、快速電車に乗り換え。

11:35
野洲行きの快速電車が神戸駅を出発。

11:37
元町駅に到着。
元町駅の西出口を出て左前方、コンビニの横にある階段で地下へ降り、阪神電車の元町駅へ。

11:42
阪神電鉄の梅田行直通特急が元町駅を出発。

11:51
阪神電鉄の御影駅に到着。

御影駅からは「ふらっとりん」というレンタサイクルを利用し、阪神基地隊を目指しました。

JRの摂津本山駅前から無料のシャトルバスが出ていたのですが、最近の自衛隊イベントは大人気で、シャトルバスの行列もすごいことになります。
というわけで、自分で好きなときに好きなように移動出来る自転車を使うことにしました。

阪神御影駅からは阪神電鉄の高架の南側を、高架に沿って東進。住吉駅を過ぎてからは高架の北側を東進し、スーパーマーケットの万代がある場所で右折。
後は道なりに南下していくと、阪神基地隊のある人口島に行けます。

このルートは信号が少なく、車の交通量が少なくて自転車で走りやすかったです。
阪神御影駅から阪神基地隊までは、4km弱。

以下のURL(ルートラボ)から、具体的なルートをご覧いただけます。

12:20
阪神基地隊の正門前に到着。


▲阪神基地隊の正門(中央奥の青いテントは手荷物検査場)

自転車は正門の向かい側にある空きスペース(正規の駐輪場)に止め、金属探知機によるチェックと手荷物検査を受けてウィンターフェスタ会場へ。

ちょうど地元のアイドルがライブを行っている真っ最中(冒頭の写真)で、ファンと思われる大勢の男性達が一生懸命応援していました。

とりあえず隊舎内のお手洗いを借り、一般公開されている艦艇を見に行きました。

まずは東岸壁の北寄りに停泊している掃海艇なおしま、、、と思ったらものすごい行列。


▲掃海艇なおしまとその見学待機列

行列が嫌いな私はなおしまの見学を即座にあきらめ、東岸壁の南寄りに停泊している護衛艦あぶくまへ向かいました。


▲護衛艦あぶくま(DE229)


平成元年12月12日就役

要目
基準排水量: 2000トン
全長: 109m
幅: 13.4m
喫水: 3.8m
主機: ガスタービン2基、ディーゼル2基
馬力: 27000馬力/2軸
最大速力: 27kt(約50km/h)
定員: 約120名

兵装
76mm速射砲 ×1
CIWS(高性能20mm機関砲) ×1
ハープーン対艦ミサイル 4連装 ×2
アスロックランチャー 8連装 ×1
短魚雷発射管 3連装 ×2
チャフ装置 6連装 ×2

(出典:護衛艦あぶくまのパンフレット)

護衛艦あぶくまの艦種はDEですが、これはDestroyer Escort(直訳すると護衛駆逐艦)の意味で、汎用護衛艦(DD:Destroyer)よりも小型の護衛艦に付けられる記号です。

今回の一般公開では、甲板上だけが見学可能でした。

見学ルートは、左舷中央から乗艦し、左舷の通路で艦首へ。艦首から右舷の通路で艦尾へ向かい、艦尾から左舷の通路で中央付近まで進んでから退艦するというもの。


▲護衛艦あぶくまの乗艦位置はアスロックランチャーの真正面

小型の艦艇なので、艦首には揚錨機と76mm速射砲があるだけです。


▲艦首の兵装は76mm速射砲のみ

76mm速射砲の横で艦橋を眺めていたら、小型のボートがすぐ横を通っていくのが見えました。
どうやら港内クルーズのようです(抽選に当たった人だけが楽しめる)。


▲港内クルーズの様子

右舷の通路で艦尾へ向かう途中では、艦の中央付近にあるアスロックランチャーのお尻を眺めることが出来ました。

汎用護衛艦なら艦首に搭載されているアスロックランチャーですが、小型の艦艇なので搭載位置が工夫されているのかな。


▲アスロックランチャー後部

ちなみに、アスロックとはどのようなものかを説明したパネルが現地にありましたので、その写真を紹介します。
要するに、敵潜水艦近くまでロケットで飛んでいく魚雷です。


▲アスロックの説明

アスロックランチャーの次に出会うのは3連装の短魚雷発射管。


▲短魚雷発射管

その先では頭上にハープーン対艦ミサイルを見ることが出来ます。
4連装のランチャーを2基、つまり最大で8発搭載できますが、普段見かけるのは下の写真のように2発×2基の4発のみ。


▲ハープーン対艦ミサイル


ハープーン対艦ミサイルの下に自衛官が1名いらっしゃいますが、彼はDJ自衛官。
レコードプレーヤーが置かれていて、大人の音楽が流れていました。

見学エリアの最後、後部の甲板上には高性能20mm機関砲、いわゆるCIWSがあります。
これほどCIWSを間近に見られる機会は少ない(汎用護衛艦ではこんなに近くで見られない)ので、見学者に大人気でした。


▲後部甲板のCIWS


▲CIWSの砲身とその下にある弾倉

12:47
これで護衛艦あぶくまの見学は終了です。
左舷の通路を前に進み、アスロックランチャー付近から退艦。


▲退艦時に見上げたあぶくまのマスト(信号旗は上からW・E・L・C・O・M・E)


▲護衛艦あぶくまの全景と兵装

続いて南側の岸壁に停泊していた潜水艦いそしお(SS594)を見に行きました。


▲南岸壁に艦首を西に向けて停泊している潜水艦いそしお

事前の抽選に当選した人は艦内を見学出来るようですが、上の写真のように一般の見学者も甲板には上がれます。
ただし、甲板上や桟橋からの写真撮影は禁止。


▲潜水艦いそしおの艦橋

こちらも大人気で待ち行列が長く延びていたので、甲板に上がらせてもらうのは止めにして陸自の装備品展示を見に行きました。

展示されていたのは、以下の装備品。
・偵察用オートバイ
・軽装甲機動車
・81式短距離地対空誘導弾
・1/2tトラック
・82式指揮通信車


▲陸上自衛隊装備品展示の様子

81式短距離地対空誘導弾は、我が街姫路の第3高射特科大隊第2中隊から来た車両のようです。


▲81式短距離地対空誘導弾

13:00
とりあえず興味があったものは一通り見たので、阪神基地隊を後にしました。