このお盆休み中、暑さと展望の悪さ(空気が霞んでいた)のため山には一度も出かけていませんでした。
私のお盆休みもそろそろ終わり。
昨夕に豪雨が降ったおかげで今日は空気が澄み渡っていますし、ベランダに出ると遠くの山並みがくっきり見えます。しかも、気温もそんなに高くないような印象。
せっかくなので、暑くても楽に登れる低い山に登ってお昼ご飯を食べようと思い、近場の低山に出かけてきました。
行き先は、姫路市四郷町にある小富士山(麻生山)です。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路南部」
この山は南から登るのが一般的だと思いますが、南側には駐車場がありません。
登山口近くの神社の境内は駐車禁止になっていますし、集落内に勝手に止めてトラブルになってもまずいので、車を止められる(物理的な空間があるというだけ。止めて良いかどうかは不明。)場所があることを確認していた北側、つまり四郷中学校側から上ることにしました。
2006年に一度歩いたルート(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2006/12/30/171514)で登り、ピストンで下山することに決めて出発。
姫路市街の自宅を車で出発し、県道402号線の阿保橋で市川を渡ったところにある「阿保橋東」交差点を左折。
ここからは県道517号線。
道なりに東へ進んでいると、やがて右側にため池が見えます。そのため池の先で道は左へカーブしますが、カーブの途中で右側に山の中へ続く簡易舗装の道路が見えます。
その簡易舗装道路の始点近く、テニスコートの脇に車を置けるスペースがあるので、そこに駐車することにしました。(この駐車スペースにハイカーが車を止めて良いかどうかは不明)
11:05
駐車場に到着(地図中「P」)。
GPSの測位が完了するのを待ちながら靴を履き替えました。
駐車場に到着(地図中「P」)。
GPSの測位が完了するのを待ちながら靴を履き替えました。
11:08
出発。
出発。
簡易舗装の車道を上ります。
簡易舗装道路はすぐに終点となり(上の写真の最奥で終わり)、舗装区間の終わりには鎖が張られています。
これは車両に対する通行止めの合図で、歩行者は横を通り抜けられるようになっています。
鎖の先は未舗装で、まもなく転回スペースがありました。
この転回スペースには小さな祠があり、祠に向かって右側から山道が始まっています。
この山道は岩盤がむき出しになったもので、日当たりが悪いせいか表面は苔むしていてヌルヌル。雨上がりだったことも影響していたのかな。
かなりよく滑るので、焦らずゆっくり歩みを進めました。
11:14
丁字路にぶつかりました(地図中「分岐1」)。
山頂方面は左、右から来ている道は、車を止めた場所のすぐ横、尾根の先端から始まる小径です。
丁字路にぶつかりました(地図中「分岐1」)。
山頂方面は左、右から来ている道は、車を止めた場所のすぐ横、尾根の先端から始まる小径です。
11:17
丁字路を左へ曲がって登り続けていくと、再び丁字路に突き当たりました。
山頂方面は左、右は送電線鉄塔です(地図中「宮西線4番鉄塔」)。
丁字路を左へ曲がって登り続けていくと、再び丁字路に突き当たりました。
山頂方面は左、右は送電線鉄塔です(地図中「宮西線4番鉄塔」)。
▲宮西線4番鉄塔
宮西線4番鉄塔下で少しだけ休憩をとり、山頂を目指します。
先ほどの丁字路から左へ進んだ所には、山頂へ続く道と巡視路の分岐(地図中「分岐2」)があるのですが、山道の方はうっそうと生い茂る植物に覆い隠され、最初は分岐を見落として巡視路の方へ入ってしまいました。
足下を見ると道の形ははっきりしているので、植物に惑わされないようにして下さい。
うっそうとした区間はすぐに終わり、開けた場所に出ましたが、ホッとしたのもつかの間。
ここから先は藪漕ぎに近い山歩きを強いられます。
ここから先は藪漕ぎに近い山歩きを強いられます。
蜘蛛の巣も多く、顔面で突き破った蜘蛛の巣の数は数えきれず。
木の枝を拾って蜘蛛の巣を除去しながら歩いていても、何故か顔面に蜘蛛の巣が貼り付きます。
なんでなんだろう?
木の枝を拾って蜘蛛の巣を除去しながら歩いていても、何故か顔面に蜘蛛の巣が貼り付きます。
なんでなんだろう?
11:33
地図中「分岐3」を通過。
地図中「分岐3」を通過。
この分岐3がくせ者で、南へ進むのが正しい進路ですが、南側には道があるように見えなくなっていました。
よく見ると倒木の向こうに道の続きがあったので、倒木をくぐって進まないといけません。
標高150m付近では、石積みのような段差がありました。
11:45
地図中「分岐4」で右を見ると華厳寺が見えました。
ようやく山頂に到着です。
地図中「分岐4」で右を見ると華厳寺が見えました。
ようやく山頂に到着です。
まずは華厳寺前の広場を南へ進み、山頂広場(地図中「山頂広場」)で景色を楽しむことに。
空気が澄み渡っていて、期待通りの大展望。
全身汗だく、ゴミだらけになりましたが、その苦労もこの景色を見ると吹き飛びます。
今回は山の上で昼食をとるのが目的だったので、パノラマ撮影機材は持ってきていません。
過去にパノラマを撮影したので、それを掲載しておきます。
過去にパノラマを撮影したので、それを掲載しておきます。
小富士山の山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影:2012年9月)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/kofujiyama20120923/virtualtour.html
本来ならこの広場で食事を楽しむのですが、直射日光がきつくて汗が止まりません。
日陰も全くなく、クマバチが私を追い払おうとうるさいので、華厳寺前の絵馬殿(?)のような建物の中で昼食(インスタントラーメン)。
日陰も全くなく、クマバチが私を追い払おうとうるさいので、華厳寺前の絵馬殿(?)のような建物の中で昼食(インスタントラーメン)。
屋根があるお陰で日光が遮られ、それだけでかなり涼しく、快適です。
ふと腕を見ると、ダニのような虫がくっついていました。それをつまんでつぶし、他にも付いていないか全身をくまなくチェックしましたが、ズボンの表面に何匹かいただけで、体にくっついているのはいなさそう。
しかし、なんだか体中がかゆくなってきました。
そうこうしていると、中年夫婦のハイカーが登ってこられました。
四郷小学校から登ってこられたと言うことで、途中からは私が通ったのと同じルートを歩かれたようです。
四郷小学校から登ってこられたと言うことで、途中からは私が通ったのと同じルートを歩かれたようです。
ご主人が「こんな時期に登る山じゃないな」とおっしゃってましたが、まさにその通り。
私も超低山だからと舐めていました。
このご夫婦も屋根の下で食事をされ、元来た道をたどって下山されました。
食事を終えたので、下山ルートを考えましょう。
当初はピストンでいいと思っていましたが、あんな藪にまた突っ込むのはゴメンです。
かといって一般的な南側のルートで下山すると、駐車場所へ戻るのが大変。
宮西線4番鉄塔と同3番鉄塔を結ぶ巡視路(地図中「巡視路」)なら、登山道よりもしっかり整備されているだろうし、車を止めた場所へ降りられるので、巡視路を進むことに決めました。
12:48
下山開始。
華厳寺前の広場(南側の広場ではない)の中央付近から西へ下る道から下ります。
下山開始。
華厳寺前の広場(南側の広場ではない)の中央付近から西へ下る道から下ります。
こちらも表面がヌルヌルの苔むした岩盤の道で、うっかりすると尻餅をつきます。
左足を一歩進め、右足を前へ出そうと思ったら、自分の左足に引っかかって転びそうになることもありました。というのも、地面がヌルヌルなので、地面に置いた足がズルズルと横へ滑り、もう一方の足の前に移動してしまうのです。
道沿いにシダが濃密に生い茂る区間もありましたが、足を滑らせてもシダにもたれかかって体勢を立て直せるほどでした。
12:54
二股の分岐に出会いました(地図中「分岐5」)。
これは左へ進むと仁寿山方面へ行ってしまうので、今回は右へ。
二股の分岐に出会いました(地図中「分岐5」)。
これは左へ進むと仁寿山方面へ行ってしまうので、今回は右へ。
12:59
また二股の分岐に出会いました(地図中「分岐6」)。
ここには巡視路標識が立っています。
また二股の分岐に出会いました(地図中「分岐6」)。
ここには巡視路標識が立っています。
巡視路標識は色あせて真っ白になっていますが、書かれていた文字は凹凸が残っているので、かろうじて読み取れます。それによると「←宮西線No.4」となっていました。
左へ進むと、宮西線3番鉄塔(地図中「宮西線3番鉄塔」)経由で仁寿山へ行ってしまうので、ここは標識に従って右へ進みます。
この付近は、地形図では華厳寺から北の谷間へ実線道が書かれていますが、実際にはそのような道は存在しません。
巡視路は、尾根の北西斜面に等高線と平行に付けられているため、ほぼ平坦で楽に歩けます。
しかし、巡視路なのにやはり植物がうっそうと生い茂っていて、蜘蛛の巣の多さは登りで利用した道と変わりません。
宮西線4番鉄塔が近づいてくると、左側の展望が開けてきます。
13:10
宮西線4番鉄塔近くの分岐2まで戻ってきました。
ここからは、往路を逆にたどるだけです。
宮西線4番鉄塔近くの分岐2まで戻ってきました。
ここからは、往路を逆にたどるだけです。
13:18
駐車場所に到着。
駐車場所に到着。