播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

座面に熱が籠もりにくい:エアクールクッション

職場では普通のオフィスチェアに座って仕事をしますが、暑い時期は座面に熱が籠もって不快。
あのお尻の暑さが嫌で、株式会社空調服から売られている「エアクールクッション」という製品を使っています。
 
エアクールクッションとは、穴の空いたプラスチック部品が連結された平らでフレキシブルなスペーサーを布のカバーで覆ったクッションで、電動ファンでクッション内の空気を噴き出し、反対側の吸気口から吸い込まれた空気がクッション内を流れることで、座面に熱が籠もらないという、暑がりの私には素晴らしい商品です。
 
ところが、何年も使っていたそのエアクールクッションのファンが、とうとう壊れてしまいました(モーターの寿命)。
 
ありがたいことに電動ファン部分のみが安価で売られているので、電動ファンのみを購入しようと思って空調服のサイトを見ると、ファンが改良された新型のエアクールクッションが売られていました。
 
私が使ってきたクッションは表面が摩擦でテカテカになってきているし、新型はファンが大型化されてモーターの耐久性も上がっているようなので、その新型エアクールクッション一式を購入しました。
 
▲エアクールクッションを私の職場の椅子に取り付けた様子
 
製品名: エアクールクッション ACアダプターセット ACC140
メーカー: 株式会社空調服(日本)
サイズ: 41 × 56 cm(カタログ値)
本体重量: 650g(カタログ値)ACアダプタ・コントローラーは92g(カタログ値)
電源: AC100V
消費電力: 強 0.6W、弱 0.2W
購入価格: ¥8,100(税込)
購入先: 株式会社空調服オンラインストア
購入時期: 2014年の夏前
 
上の写真で見ての通り、エアクールクッションの外観は、黒い座布団に電動ファンのある前垂れが付いたようなものです。
 
 
▲電動ファン
 
重い電動ファンが垂れ下がっていると、クッション自体が前に落ちるのではないかと思われるかも知れませんが、後部にクッションの固定用ストラップが付いているので大丈夫。
 
 
▲エアクールクッション後端のストラップ(メッシュの吸気口から中のプラスチック製スペーサーが見えている)
 
さらに、クッション裏面には滑り止めも付いているので、普通に使っている分には、クッションが椅子からずり落ちることはありません。
 
 
▲クッション裏面の滑り止め
 
ファンはモーターで回転しますが、その電源供給は利用者から見て右後ろにあたる部分のケーブルで行います。
 
 
▲クッション後部右端から短いケーブルが飛び出している
 
クッションから出ているケーブルには、下の写真のACアダプターとコントローラー(スイッチ)を接続します。
 
 
▲ACアダプターとコントローラー
 
使用時は、椅子からケーブルが伸び、私の場合は机の上のマルチタップにACアダプタが挿さった状態になります(私の机は人様に見せられないほどグチャグチャなので、使用時の写真はありません)。
 
ケーブル長は、合計約2.5m。
スイッチは、ケーブルの端(クッション本体側)から約25cmの位置にあります。
つまり、スイッチの操作は右手で簡単に行えます。
 
私は椅子の左からケーブルが出るように椅子の下にケーブルを固定し、椅子に座ったり立ち上がったりするときは、椅子の右側だけを使っています。
 
椅子の後ろにコンセントがある環境でこのクッションを使う方は、椅子の左右どちらからでも立ったり座ったり出来ると思いますが、椅子の後ろを他の人が通るときに、ケーブルを引っかけられないように注意が必要です。
 
この電源ケーブルの取り回しは案外やっかいな問題なので、購入を考えている方はケーブルをどのように通すのか、十分にシミュレーションをして下さい。

あるいは、単3型充電池を4本使用するコードレスタイプ(エアクールクッション 電池ボックスセット ACC110B)もあります。
 
スイッチを入れるとクッション前端のファンが回転し、クッション後端(背もたれ直下)の吸気口から空気が吸い込まれ、それが座面の下を通過してファンから噴き出します。
 
 
▲スイッチ(スライド式で、OFF-LOW-HIGHの順になっている)
 
冒頭にも書きましたが、クッション内を空気が流れることでクッションの表面が熱を持ちにくくなり、座っていても暑くないというのがエアクールクッションの仕組みです。
 
時々誤解されることがあるのですが、決してファンから出る風で下半身を冷やすという商品ではありません。
 
エアクールクッションの効果は、スイッチを切った状態でクッションに座り、暑くなってきたと思う頃にスイッチを入れるとよく分かります。
スイッチを入れた瞬間にお尻に冷たさを感じるのです。
 
夏場はこのエアクールクッションがないと、(私の個人的な感覚ですが)椅子に座っているのがとんでもなく苦痛に感じられます。
 
「オフィスの椅子が暑い」という方は、是非このエアクールクッションを使ってみて下さい。
 
同じ仕組みで、自動車の座席に合うように作られたクールクッションという製品もあります(電源はシガーソケット)。
他にも、この仕組みを応用した「空調服」や「空調ヘルメット」があるので、興味のある方は空調服のサイトへどうぞ。
 
おまけ
旧型のエアクールクッションと新型(2015年4月時点での現行品)との違いをまとめてみました。
まずは全体の外観。

クッション全体の見た目はほとんど変わりませんが、ファンの直径が大きく異なっています。
また、旧型ではファンの下からケーブルが出ていますが、これは邪魔でした。
 
 
▲外観比較(左が旧型、右は新型)
 
ACアダプターは新型も同じですが、スイッチが大きく変わっています。

旧型は直方体をしたスイッチボックスの同一面に、ACアダプターとクッションから出ているケーブル計2本を差し込む方式(ケーブルが「几」の字型になる)で、椅子を大きく動かした時など、スイッチボックスに挿さっているケーブルに強い力がかかり、簡単に抜けてしまうという欠点がありました。
 
 
▲旧型のスイッチとACアダプター(スイッチボックスに挿さっているケーブルの左隣に、クッションから出ているケーブルが挿さる)
 
新型は既に写真で紹介していますが、ACアダプターからクッションまでの間にケーブルが折れ曲がる場所がなく、全体としてまっすぐになるため、見た目がすっきりしていますし、旧型のように簡単にケーブルが抜けることもありません。
 
ケーブルの長さも旧型と新型では異なります。
 
旧型のケーブル長: 約1.8m
新型のケーブル長: 約2.5m
 
ケーブルが長くなった分、新型の方が椅子の可動範囲が広くなりました。
ただ、垂れ下がったケーブルを椅子のキャスターで轢いたり、脚で引っかけないように注意が必要です。