山で食事をするときの道具としては、私の場合は一方の端がスプーン、反対側の端がフォークになったスポークがメインになっています。
しかし、料理が出来ない私が山で食べるものは、袋から直接食べるアルファ米やフリーズドライ食品が多く、スポークでは長さが不足気味で、袋の底の食材をすくい取るときに、指先が袋の内側に接して汚れてしまうことがしばしば。
また、スポークはポリカーボネート製ですが薄くて柔らかく、例えばフライパンでパスタを炒めたりした後、焦げてこびりついた食材をこそぎ落とすときに「グニャリ」と曲がって折れそうになり、ヒヤヒヤすることもあります。
そういった欠点はありながらも、金属製のスプーンやフォークのように金属製のクッカーと当たった時に不快な音が出ず、軽くてコンパクトなスポークを愛用してきました。
先日、仕事帰りにモンベルの店内をぶらついていたら、或るスプーンとフォークが目に付きました。
目に留まった理由は、「形が綺麗」というもの。
目に留まった理由は、「形が綺麗」というもの。
それはスプーンとフォークが別々になっている製品でしたが、パッケージを手にとって読んでみると、連結してスポークのような形で使えると書かれています。
嫌な音が出ないプラスチック製だし、スポークより長くなりそうだし、何と言ってもその形が気に入ったので購入してみました。
製品名： GoBites Duo（モンベルでの商品名はゴーバイト・Duo）
メーカー： HUMANGEAR, INC.（アメリカ）
サイズ： 148.5 x 40mm（収納状態のカタログ値）、231 x 40mm（連結時のカタログ値）
カラーバリエーション： ブルー、グレー、レッド
重量： 22g（カタログ値）
材質： ナイロン樹脂（食洗機利用可能）
定価： $7.49 USD
国内定価： ￥880（税別）
購入先： モンベル姫路フォーラス店
メーカー： HUMANGEAR, INC.（アメリカ）
サイズ： 148.5 x 40mm（収納状態のカタログ値）、231 x 40mm（連結時のカタログ値）
カラーバリエーション： ブルー、グレー、レッド
重量： 22g（カタログ値）
材質： ナイロン樹脂（食洗機利用可能）
定価： $7.49 USD
国内定価： ￥880（税別）
購入先： モンベル姫路フォーラス店
私が購入したのはスプーンとフォークがセットになったDuoですが、他にスポークと同様のUno、DuoにナイフがセットになったTrioもあります。
ナイロン樹脂製ですが、表面はつや消し処理がされていて、よく見るとフォークの先端部分などにバリが残ってはいますが、海外製品らしからぬ丁寧な仕上げ。
さわり心地は良好です。
さわり心地は良好です。
スポークのように簡単に曲がることもなく、剛性が感じられます。
スプーンとフォークは、運搬時には少しがたつくものの、重なった状態でロックされ、コンパクトになります。
ロック機構はボタンなどがあるわけではなく、少し力を入れて引っ張れば分離します。
スプーンの柄の先端付近がレールになっていて、フォークの柄の裏面がそのレールを受けるための溝を持っています。
そのため、フォークを持つときは少しゴツゴツした感触があります。
そのため、フォークを持つときは少しゴツゴツした感触があります。
溝にはどちらからでもスプーンの柄を差し込むことが出来、収納状態と逆に差し込むと、スプーンとフォークが連結してスポークのようになります。
収納状態とは異なり、連結時はがたつきが皆無。
基本的に、私の場合はこの状態でしか使っていません。
連結しておけばアルファ米などを袋からすくい出すときに十分な長さを得られますし、片方をなくすこともなく、使っていない方の置き場を確保する必要もないからです。
スポークは全体が平面なので汚れはサッと一拭きで落とせますが、GoBites Duoは連結機構に凹凸があって、その部分に汚れが付くと（連結して使っていると汚れやすい）、拭き取るのが（スポークに比べて）面倒というのが欠点かな。
では、GoBites Duoとその他のメーカーのスプーン、フォークを比較してみましょう。
まずは収納時の長さから。
左からGoBites Duo、Jetboil Jetset Utensil Kitのスプーンとフォーク、MSRのスプーンとフォーク、右端がスポークです。
長さではMSRのが最も短いですが、一体化しているGoBites Duoや、はじめから1本のスポークの方が、扱いやすさは上です。
続いて使用時の長さを比べてみました。
スポークだけがダントツで負けていて、他はそれほど差がありません。
使用時に一番短いスポークと一番長いGoBites Duoをアルファ米のパッケージに突っ込むと、下の写真のようになります。
スポークだと、フォークの先端をつまむように持たないと、手を汚さず袋の底からご飯をすくうのが困難です。
今度は、スプーンの形状を比較してみます。
左側の2つ（GoBites DuoとJetboil Jetset Utensil Kit）のスプーンは、右の2つと比べて丸みの少ない輪郭をしています。
これは、クッカーの底や隅にある食材をすくい易くするため。
これは、クッカーの底や隅にある食材をすくい易くするため。
フォークの形状も比較してみましょう。
中央の2つは特に特徴はありませんが、GoBites Duoのフォークは両側が薄くなっていて、柔らかい食材ならその部分で切れるようになっています。
スポークも同様の目的で片側がギザギザの刃になっています。
最後に、気にする人には気になる重量を比較してみます。
いずれも、スプーンとフォークのセット（スポークは一体化しているので1本）の重量を、家庭用の秤で測定したものです。
スポークと違い、使用前に分離させて再度連結するという操作があり、汚れを拭き取りにくい箇所があったりしますが、GoBites Duoは携帯性が良く、使用時の長さと剛性がスポークより優れています。
山で使うスプーンやフォークに悩んでいる方は、GoBites Duoを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
