先日、MSRのXGK EXの米軍向けバージョンに付属するスタッフバッグを紹介しましたが、今回はその米軍向けのセットに含まれている弱火用プレート(Simmer Plate)を紹介します。(オークションで、弱火用プレート単体を落札しました)
▲Simmer Plate(未使用状態で撮影。一度でも使用すると焼き色がついてしまう)
製品名: Simmer Plate(弱火用プレート)
メーカー: Cascade Designs, Inc.(アメリカ)
サイズ: 直径 9.5cm、内側の穴の直径 4.4cm、厚さ 0.65mm(DIY用アナログノギスで測定)
重量: 25g(家庭用のデジタルスケールで測定した実測値)
材質: 不明(磁石はつきません)
価格: なし(非売品)
備考: 米軍用のXGK EXに付属する弱火用プレートで、市販はされていません。なお、このプレートが含まれているXGK EX一式のNSNは7310-01-578-6413で、米軍での正式名称は「STOVE, MULTI-FUEL BURNER」です。
メーカー: Cascade Designs, Inc.(アメリカ)
サイズ: 直径 9.5cm、内側の穴の直径 4.4cm、厚さ 0.65mm(DIY用アナログノギスで測定)
重量: 25g(家庭用のデジタルスケールで測定した実測値)
材質: 不明(磁石はつきません)
価格: なし(非売品)
備考: 米軍用のXGK EXに付属する弱火用プレートで、市販はされていません。なお、このプレートが含まれているXGK EX一式のNSNは7310-01-578-6413で、米軍での正式名称は「STOVE, MULTI-FUEL BURNER」です。
スリットが外側と内側に6本ずつ、合計12本入れられた薄いドーナツ型の金属板で、メーカーロゴや生産国を示す刻印は何もありません。
スリットはWhisperlite Universalの3本のゴトクがぴったり通る角度に付けられていますが、そうすると燃料のプレヒート用パイプが邪魔になり、下の写真のように傾いてしまいます。
スリットとゴトクの位置が合わないようにセットするのが正しい使い方のようです(スリットは熱による弱火用プレートの変形を防ぐためのもの?)。
▲Whisperlite Universalに正しくセットした状態
▲スリットにゴトクを通してセットした状態(誤った方法)
MSRの液体燃料ストーブは火力の調節幅が小さく、極端な言い方をすると点火と消火しか出来ないようなものです。
そんな火力の微調整が効かないXGK EXですが、米軍向けバージョンにだけこの弱火用のプレートが付属しています。
このプレートで本当に弱火が可能になるのか、実験してみました。
私はXGK EXを持っていないので、Whisperlite Universalを使用しています。
実験方法は、以下の通りとしました。
(1)まず弱火用プレート(以下プレート)無しでお湯を沸騰させ、泡の出方を確認する。
(2)火力はそのままで、クッカーを持ち上げてプレートをストーブに載せ、クッカーを戻す。
(3)プレートがある状態での泡の出方を確認する。
(2)火力はそのままで、クッカーを持ち上げてプレートをストーブに載せ、クッカーを戻す。
(3)プレートがある状態での泡の出方を確認する。
1回目は全く変化がありませんでした。どうやら火力が強すぎたようです。
2回目は少し火力を絞り(わずかながら火力の調節は可能)、同じ要領で実験してみました。
すると、今回は泡の出方に明らかな違いが出ました。
すると、今回は泡の出方に明らかな違いが出ました。
▲プレート無しの沸騰状態
▲プレート有りの沸騰状態
ボトル内の燃料残量とポンピングの回数、バルブの開け方で毎回火力は変わってしまいますが、(極端に火力を強めた状態は別として)このプレートで火力を抑えることが出来そう。
私の場合は、袋ラーメン調理時の吹きこぼれ対策や、焼きそば・パスタ調理時の焦げ付き回避に使えるかな。
このプレートは小さいので、炎が出ているストーブに素手でセットするのは危ないですし、火力を抑える能力もあまり高くありませんから、正直にいうとあまりお勧めはできません。
私は米軍用のMSR純正プレートを購入しましたが、バーナーパッドを使ったり、排水口の蓋で代用した方が安価で効果もあるようです。