播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県神河町の暁晴山(1077.1m)

私の部屋の中では山道具や写真用具が散乱していて大変な状態だったので、つい先日、山道具の整理を行いました。
 
その時に出てきた食料の中に賞味期限が近いものがあったので、「家で食べるよりは山の上で食べよう」と思い、山へ出かけてきました。
 
行き先は、蜘蛛の巣がなく、この時期でもあまり汗をかかずに楽に登れる快適な山ということで、駐車場から山頂までほぼ全行程が舗装道路という暁晴山(ぎょうせいざん)。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「長谷」
 
10:10
姫路市街の自宅を車で出発。
 
国道312号線を北上し、神河町に入ってホームセンター ジュンテンドーの前にある「福本東」交差点を左折(ここにはローソンがあるので、飲み物や食べ物はここで入手できます)。
 
ここからは県道8号線。
播但道をくぐってぐんぐん西へ進みます。
2.5kmほど走ったところにある「新寺前橋東」交差点(三差路)を左折し、市川を渡って陸橋でJRの線路を越えます。
 
その後は、県道8号線を道なりに進むだけ。

先ほどの新寺前橋東交差点から約13km走ったところにある左へのヘアピンカーブの頂点に「ホテルリラクシア」への看板が出ているので、その看板の矢印に従って右折します。
 
曲がりくねった坂道を4km登ると、峰山高原ホテルリラクシアにたどり着きますが、ホテル前の駐車場は宿泊客用で、その300m手前に峰山高原の一般利用者(ハイカーやイベント参加者などを想定しているのかな)向けの駐車場があります。
 
ルートラボで姫路市街地からの道順を作成してみました。
 
今回紹介したルートは、全行程をGoogleストリートビューで閲覧可能です。
 
11:45
峰山高原の一般利用者向け駐車場に到着(地図中「P」)。
 
 
▲峰山高原一般利用者用駐車場の様子
 
11:49
ほぼ全行程が舗装道路なので、普段着のままで問題ありません。
ということで、靴を履き替える事もなく、GPSの捕捉を待つだけで準備完了。
暁晴山へ向けて出発しました。
 
まずはホテルの方へ向かって道路を歩き、ホテルの手前で左側にあるゲートを通って暁晴山への道に入ります。
ここには「←2.2km暁晴山」と書かれた道標があります。
 
 
▲ホテル手前のゲートへ入る
 
ここからの道は、両側が雑木の非常に緩やかな上り坂。
今日は雲が多く、直射日光が遮られていることもあって涼しい。
 
 
▲ゲートから先の道の様子
 
ここから先、山頂までにいくつか分岐がありますが、一つを除いて道標がありますし、道標のない分岐も方向を考えれば進むべき進路がわかるような道なので、何も考えず気楽に歩けます。
 
私は今回舗装道路を外れずに歩いたので山歩きとは呼べないただの散歩になりましたが、山歩き好きの方であれば所々ショートカットできる場所もあるので、歩く距離を縮めるために植林の中を歩いたり、後述しますが昔の登山道跡を歩いたりすれば、わずかですが山歩きらしさを味わえます。
 
右手にグラウンド(地図中「グラウンド」)を見下ろしながら歩いていると、正面に公衆トイレがありました(地図中「トイレ」)。
 
トイレから先は、せせらぎの音が聞こえる、両側が自然林の区間です。
里山ではなかなか味わえない高原ならではの自然林の雰囲気を味わいながらのんびり歩いていると、単独の男性ハイカーとすれ違いました。
 
12:10
暁晴山登山口と書かれた木製の看板があるゲートに出会いました(地図中「管理用道路入口」)。
ゲートは固く閉ざされていますが、歩行者は横のすき間を簡単に通ることが出来ます。
 
 
▲暁晴山登山口(管理用道路入口)
 
管理用道路の前半は、両側が植林であまり雰囲気はよくありません。
しかし、後半は雑木林に変わります。
 
 
▲管理用道路序盤の様子
 
12:15
今回歩いたルートの分岐で、唯一道標のない分岐(地図中では山頂南のヘアピンカーブの頂点)を通過。
 
12:21
暁晴山の山頂へ続くこんな車道が出来るまでは、普通の登山道があったそうですが、その登山道の跡へ入る入口を通過(地図中「旧登山道跡」)。
写真では分かりにくいですが、岩の間にかろうじて道が通っているのが分かります。
 
 
▲旧登山道跡への入口
 
12:24
「山笑う登山口」と書かれた道標のある分岐を通過(地図中「山笑う登山口分岐」)。
山笑う登山口への道は、背の高い草が生い茂る草原(すぐ先で自然林の中に入る)で、ぱっと見では道があるように見えませんでした。
 
 
▲山笑う登山口分岐
 
12:27
管理用道路の終点に到着しました。
ここには、国土交通省の暁晴無線中継所の電波塔が立っています。
 
 
▲管理用道路の終点からアンテナ群を見上げる
 
さらに上にもいくつか電波塔が立っていますが、そこへ続く道は砂利道で、「全行程が舗装道路」とは書かず「ほぼ全行程が舗装道路」と書いた理由がこれです。
 
 
▲管理用道路終点から山頂までのわずかな距離だけ砂利道
 
12:29
一等三角点「暁晴山」のある山頂に到着。
山頂では二組のハイカーが休憩中でした。
 
三角点のそばで撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年8月31日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/gyoseizan20140831/virtualtour.html
 
電波塔が複数立っていますが、砂利道を上りきった正面にあるのは所属が何も書かれていない中継所。警察か自衛隊といった組織のものでしょう。

パノラマでは茶色い建物の上に立っている鉄塔がそれです。
 
この電波塔に向かって右にも2本の電波塔がありますが、左側は関西電力、右は兵庫県の中継所です。
 
汗かきで暑がりの私でさえ、パノラマ撮影機材一式をかついで、額に汗が浮かぶ程度でここまでこれました。
山頂にいる間もほとんどの時間は雲が直射日光を遮ってくれましたし、そよ風が吹き抜けて快適そのもの。
多少かすんではいますが、目をこらせば播磨灘に浮かぶ家島(?)まで見えます。
 
鉄塔と電線まみれの山頂ですが、涼しくて遠望が楽しめたので、気持ち良く過ごせました。
 
西を見ると、山頂に電波塔跡がある黒尾山、その右には後山があり、その手前には植松山。さらに右を見ると、なだらかな東山の奥に三室山が見えます。
 
北は、残念ながら雲が多くて氷ノ山の姿は分かりませんでした。
 
東は間近に夜鷹山があり、その左には段ヶ峰山塊、右には山頂がぴょこっと飛び出た笠形山が見えます。
展望図によると、空気が澄んでいれば明石海峡大橋も見えるようです。
 
この気持ちよい山頂で昼食として食べたのは、冒頭に書いた賞味期限切れ間近の「ミリメシ 牛丼」。
水で発熱するヒーター、レトルトのご飯と牛丼の具、レンゲ、お手ふきが一式セットになったホリカフーズの製品。
 
 
▲ミリメシ 牛丼のパッケージ
 
 
▲完成した牛丼
 
13:50
80分も山頂でくつろいだ後、下山開始。
 
14:23
往路をそのままたどって駐車場に到着。
 
15:45
自宅に到着。