播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県立歴史博物館で「2014年NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛」を見る

昨日からの雨が降り続いていたので山へ行くことも出来ず、どこへ行こうか悩んでいたら、「博物館の特別展は何をやっているんだろう」とふと疑問に思い、調べてみると「2014年NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛」が3月21日から始まっているとのこと。
 
ということで、この特別展「2014年NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛」を見に行くことにしました。
 

https://goo.gl/maps/hGprheNHkPWQQpkU9
▲兵庫県立歴史博物館の位置
 
ここで、兵庫県立歴史博物館への交通手段について簡単に説明します。
 
博物館には駐車場がないので、車で行かれる場合は、周辺の有料駐車場に車を止めてください。
 
公共交通機関を使われる場合、姫路駅から歴史博物館までは、2km近くあります。
歩くのが苦にならない人なら問題ない距離ですが、歩くのがきつい場合は姫路駅から観光ループバス(1回の乗降につき¥100。1日乗車券は¥300)を使うのが手軽(姫路駅から7分。博物館前下車)。
 
姫路城や好古園、文学館など姫路城周辺を見学するには、ループバスが最適です。
ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館」を見に行く場合は、ループバスの「好古園前」バス停で下車すればすぐです。
 
特に花見の時期になると、どの駐車場もすぐ満車になってしまうので、自家用車での移動は無謀といっても過言ではありません。
 
観光ループバスを利用する場合は、JR姫路駅のすぐ北にある神姫バスターミナルに行ってください。発車時間やルートについては、バスターミナルの窓口の方に確認するのが確実。
 
ループバスは、平日は30分に1本、土日祝祭日は15分に1本走っていますが、終バスの時間が早いので、事前に調べていくことをお勧めします。
 
特別展の名称: 2014年NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛
開催期間: 平成26年3月21日(金)~5月6日(火)
開館時間: 10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日: 毎週月曜(但し、4月28日、5月5日は開館)
観覧料: 大人¥1,200、大学生¥900、高校生¥600、小中学生無料
※障害者およびその付き添い、65歳以上の方は半額
 
大人1人1,200円というのは想像以上だったので、支払いの時にちょっと衝撃を受けました。特別展の観覧料は500~800円くらいのイメージがあったので。
 
博物館に入って正面の受付で観覧料を支払い、券を受け取って左側のエスカレーター(上り専用)で2階へ上がります。
 
エスカレーターを下りると正面にあるのはカフェ。
特別展はUターンして後ろへ進まないといけません。
 
特別展の入口で券を提示し、展示室内へ。

展示室内は反時計回りに順路が設定されています。
館内は撮影禁止なので、写真はありません。
 
展示品は、以下のようなものでした。
(注)番号は図録(¥2,000で販売)に記載されているものです。
実際の展示品と図録の内容に若干の差異がありますが、詳細は展示室内に記載されています。
 
プロローグ ~戦場のよそおい~(1~8)
1.黒田如水像
1-2.黒田如水像
2.白檀塗合子形兜
2-2.白檀塗合子形兜(複製)
3.朱漆塗合子形兜・黒糸威五枚胴具足 小具足付
4.観音菩薩立像
5.吹貫大馬幟
6.黒田家旗
7.黒田家旗
8.石餅紋旗

第1章 播磨に生まれ(9~41)
9.黒田家譜
10.波文螺鈿鞍 鐙付
11.黒田宗卜(重隆)・山脇職吉連署奉書
12.黒田職隆算用状
(中略)
20.播磨古事
21.播州名所巡覧絵図
22.赤松古城記
23.織田信長像
23-2.織田信長像(複製)
(中略)
26.南蛮胴具足
27.刀 名物「圧切長谷部」
28.金霰鮫青漆打刀拵
29.織田信長黒印状
30.織田信長朱印状
31.岐阜城出土 金箔押棟板瓦片
32.岐阜城出土 金箔押棟板瓦(複製)
(中略)
36.楽市楽座制札
37.楽市楽座制札
38.安土城出土 笏谷石製容器
39.安土城出土 軒丸瓦片
40.近江国蒲生郡安土古城図
41.近江国蒲生郡安土古城図

第2章 有岡城幽閉(42~72)
42.豊臣秀吉像
42-2.豊臣秀吉像(複製)
(中略)
46.豊臣秀吉自筆書状
47.豊臣秀吉自筆書状
48.播磨三木合戦図
49.播州三木城地図
50.伝三木城本丸出土鉄鐙
51.羽柴秀吉制札
52.羽柴秀吉制札
53.黒田氏家臣連署起請文
(中略)
57.竹中重治像
58.竹中重治書状
59.竹生島奉加帳
60.竹中家譜
(中略)
63.母里友信像
64.大身鎗 名物「日本号」
65.黒漆叩塗桃形熊毛脇立兜・紺糸威六枚胴具足 小具足付
66.黒漆叩塗桃形刳半月前立兜
67.井上之房増
68.栗山利安像
69.金瓢箪頭立蟹爪脇立六十二間星兜
70.朱塗天衝
71.黒田二十四騎図
72.黒田二十四騎図

第3章 秀吉を天下人に(73~120))
73.備中高松城水攻之図
74.備中高松城水攻之図写
75.明智光秀坐像
76.天正十壬午歳六月二日於本能寺二条城討死衆合祀位牌拓本
(中略)
84.賤ヶ岳合戦図屏風
(中略)
87.羽柴秀吉大阪築城石持掟書
88.蜂須賀正勝像
89.蜂須賀正勝像
90.刀 名物「安宅切」
91.金霰鮫青漆打刀拵
92.刀 名物「岩切海部」
93.羽柴秀吉朱印状
94.黒田孝高書状
95.豊臣秀吉朱印状
(中略)
99.刀 名物「城井金光」
100.北条氏政像
101.北条氏直像
102.豊臣秀吉朱印状案
103.小田原陣陣立
(中略)
113.太刀 名物「日光一文字」
114.葡萄文蒔絵刀箱
115.北条白貝
116.琵琶 銘「青山」
117.羊歯枇杷文蒔絵箱
118.吾妻鏡


第4章 如水となりて(121~163)


第5章 文雅のたしなみ(164~183)


エピローグ ~思おく言の葉なし~(184~192)
 
入ってすぐのところに、官兵衛のトレードマークである合子形兜が展示されています。色はすっかりはげ落ちていますが、合戦の中で付いた傷もあるんでしょうね。
 
官兵衛所用の具足も展示されています(上のリストの3。胴のみ官兵衛所用)。
 
織田家伝来の南蛮胴具足(上のリストの24)は、ヨーロッパの鎧のようなつるっとした表面と、兜についた金髪のような毛のおかげで異様な存在感を放っていました。
 
ドラマにも登場していた、官兵衛が信長から与えられた名刀「圧切長谷部」も実物が展示されています。
これは展示ケースを見ていると背中側にあたる場所にぽつんと展示されているので、展示ケースに集中していると通り過ぎてしまいます。
 
三木城が兵糧攻めにされた時の三木城内の様子を書いた絵図(江戸時代の作)もありますが、鼠や馬、犬を捌いて食べている様子が描かれていて、当時の凄惨さが伝わってきます。
 
江戸時代の作ですが、竹中重治像を見るとなかなかの男前。
 
鎗の名手母里友信が持っていた大身鎗「日本号」は細工が素晴らしい。
 
賤ヶ岳の合戦や小田原征伐の様子を描いた屏風や絵図、朝鮮出兵の基地となった肥前名護屋城の図、関ヶ原の戦いを描いた屏風など、やはり戦記や城の史料には何故か興奮してしまいます。
 
後半の展示は如水に名を変えてからのものなので、芸術が苦手な私にはあまり興味が持てませんでした(そのため、上のリストも後半は略してばかり)。
 
私は後半をざっと流し見しましたが、それでも一通り回るのに70分かかりました。
 
特別展の入口では500円で音声ガイドを借りられるので、興味のある方はそれを借り、所々にあるヘッドホンマークの展示品の前で説明を聞くとより楽しめると思います。
 
きちんと見て回れば、この特別展だけで2時間くらいかかるかも知れません。

他に常設展示もあるので、博物館好きの方なら3時間は十分に楽しめるかも。
 
図録は1階、受付カウンターの右にある物販コーナーで販売されています(1冊¥2,000)。
 
▲図録の表紙
 
▲図録の中身
 
物販コーナーでは、図録以外にも絵はがきや黒田官兵衛関連書籍、黒田二十四騎トランプ、手ぬぐい等々、色々売られています。