播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県姫路市の「ひめじの黒田官兵衛大河ドラマ館」

2014年の大河ドラマは、姫路に縁のある黒田官兵衛。
 
昨年終わり頃から突然姫路城前の家老屋敷跡公園で工事が始まり、何事かと思っていたら、「ひめじの黒田官兵衛大河ドラマ館」なるものが出来ており、昨日2014年1月12日(日)にオープンするとのこと。
 
地元民としては是非見ておかなければと思ってオープン当日の朝9時過ぎに現地に行くと、とんでもない人だかり。
警察のバスが止まっていて、多数の警察官が雑踏警備にあたっていました。

主演の岡田准一氏が開館記念セレモニーに登場するため、それを目当てにした若い女性の群衆です。(スポーツ紙によると、主催者発表で1万人が集まっていたそうです。)
 
入館チケットを買うのも、入館するのもかなりの待ち時間になりそうなので一旦引き揚げ、岡田准一氏の挨拶が終わった後の午後にもう一度様子を見に行きましたが、まだまだ行列がすごすぎたため、見学は諦めました。
 
そして本日1月13日(月)午前、大河ドラマ館に行くと券売所前に行列は無く、大河ドラマ館前の行列も待ち時間は20分とのこと。これなら我慢できる範囲なので、見学することにしました。
 
待ち時間やチケットの価格については、公園の東側にある冠木門の下にある看板で案内されています。
 
大河ドラマ館と姫路城の共通券は、大人(高校生以上)が1人700円、小人(小・中学生)が1人250円です。
大河ドラマ館のみの場合は、大人1名500円、小人1人200円です。
 
名称: ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館
期間: 平成26年1月12日~平成27年1月10日
場所: 家老屋敷跡公園内※仮設構造物(平屋建て)約500㎡
     こちらをクリックするとGoogleマップが開きます。
時間: 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日: 12月29日、12月30日
 

▲冠木門と大河ドラマ館
 

▲冠木門脇の案内看板
 
案内によると、各種のカードを持っていると以下のような割引を受けられるようです。
(注)案内看板の内容を要約したものです。変更になる可能性や、私の記述ミスもあり得るので、現地でご確認下さい。
 
・姫路市高齢者福祉優待カード
 大河ドラマ館は通常料金。姫路城は無料。
・どんぐりカード
 大河ドラマ館は入場券売り場で無料券をもらえる。姫路城も無料。
・ひょうごっ子ココロンカード
 大河ドラマ館は入場券売り場で無料券をもらえる。姫路城は通常料金。
・障害者手帳・療育手帳
 大河ドラマ館は入場券売り場で無料券(介助者1名含む。車いすの場合は最大3名含む)をもらえる。姫路城も同様に無料になる。
・ICOCAカード、JAF会員証
 大河ドラマ館は電子決済をすると1割引。姫路城の割引はなし。
 
見た目で高齢者であったり障害者であることが明白な場合でも、上述のカード等がないと優待は受けられません。(案内の方によると、役所が絡む事業のため、細かい規則も厳正に適用しなければならないそうです。)
 
行列はスムーズに進み、10分程度待っただけで館内に入れました。
行列に並んでいる間に読めるよう、列の横に注意書きの看板が立っていましたが、予想通り、内部は撮影禁止。
 
館内にトイレがないのは、トイレが近い私には厳しい。待ち時間が短くて良かった。
 

▲待ち時間に読めるよう設置された注意書き
 

▲出入り口は1つで、左側が入口、右が出口
 
内部の写真はありません。
前述の通り、館内は原則撮影禁止です。ただ、2カ所だけ撮影ポイントがあります。
 
1つは官兵衛の居室風の場所。もう1つは官兵衛が幽閉されていたとされる土牢。
 
居室の方は写真を撮ってもしかたないような雰囲気で、土牢は暗すぎてちょっと撮影には厳しい。一眼レフより最近のコンパクトデジカメやスマホの方が綺麗に撮れるかもしれません。
 
写真が無いので、文章で簡単に館内の様子を説明します。
 
大河ドラマ館は東西に長い長方形で、東面中央に入口があります。
 

▲大河ドラマ館を北から見たところ
 
入口を入ってすぐ入場券をちぎってもらいますが、ここには黒田官兵衛について簡単に紹介するパネルと、原作者のコメントが書かれたパネルが右側にあり、正面には岡田准一氏が写った大きなパネルがあります。
 
ファンなら並んで記念撮影をしたいでしょうが、「撮影禁止」の大きな表示があります。
その岡田准一氏のパネルで行き止まりになっており、右側は前述のパネル2枚と壁があるので、左へ進みます。
 
この辺りも多数のパネルがかかっていますが、立ち止まると周囲の人の迷惑になってしまうので、ざっと流し読み。
 
すると、大河ドラマ館の南東隅に突き当たりますが、ここには岡田准一氏が婚礼のシーンで着用した衣装が展示されています。
 
突き当たりでUターンし、北西隅と南東隅をつなぐ対角線に沿って移動すると、ドラマ館前のとは全く違うリアルな冠木門をくぐり、物見櫓のある広い空間に出ます。
 
物見櫓は大河ドラマ館のほぼ中央にあり、南東から反時計回りにその周りを移動するように順路が設定されています。
 
物見櫓の周囲には、登場人物のパネルが多数展示されており、それぞれ簡単ながら説明文が添えられています。
 
物見櫓をぐるっと回って真南に官兵衛の居室(撮影ポイント)がありますが、私の周囲では撮影をしている人は誰もいませんでした。
 
官兵衛の居室を抜けて南へ進み、突き当たりから西へ進むと、女性出演者達の衣装展示コーナーです。
 
通路の両側に登場人物の写真パネルと衣装が飾られていますが、何故かここで観客の列が進まなくなってしまいました。
 
ジリジリと西へ進むと、姫路城のジオラマのあるコーナーに出ました。
ここには姫路城のオープンセットを作る様子を上映するモニターがあり、それをじーっと見ている人が多かったため、行列が進まなかったようです。
 
姫路城のジオラマは、現在の姿のものと秀吉時代のもの、そして大河ドラマの舞台となっていた時代のものの3種類があります。
大河ドラマの時代の姫路城は、今の我々が想像するお城とは違い、周囲をしっかり守った屋敷群です。
 
ジオラマコーナーを抜けた先、大河ドラマ館の南西隅は官兵衛シアターと呼ばれる場所で、ドラマの撮影風景や岡田准一氏の挨拶が上映されていました。ここも人が長く立ち止まる渋滞ポイント。
 
官兵衛シアターから北へ進むと、黒田官兵衛の「戦いの系譜」と銘打ったパネル群が左側に並び、右側には2番目の撮影ポイント、土牢があります。
 
土牢の中は非常に暗く、特に木の格子がはめられた部分は畳1.5畳ほどの広さしかありません。
基本的には、土牢の中から撮るのではなく、中に入った人を外から撮影するのが正しい撮影の方法のようです。
 
「戦いの系譜」と土牢の間を北へ進んだ突き当たりは、大河ドラマ館の北西隅、官兵衛と半兵衛のコーナーです。
 
ここには2人の甲冑が、まるで2人が戦の進め方を相談しているかのような雰囲気で展示されています。
 
ここから東へ進むと「戦国軍師列伝」コーナー。
通路の左側にはいろいろなタイプの軍師達がパネルで紹介されており、右側には「軍師判定ゲーム」なるものが数台置かれています。
 
リアルな展示が多い中、似つかわしくないイラストが目立つ機械ですが、試しに遊んでみました。
 
遊び方は簡単で、3つの質問に答えると、自分がどの軍師のタイプかを判定してくれるというモノ。挑戦する度に質問は変わるようですが、「何回やっても○○になる~」とこぼしていた人がいたので、精度は高いのかな。
 
ちなみに、私は「ハンニバル」と判定されました。せめて日本人にして欲しかった。。。
 
さらに東へ進むと、大河ドラマ館北東隅手前で「官兵衛という男」という展示があり、軍配、軍扇等が展示されていました。
 
建物の北東隅から南へ進むと、右側に出演者達の直筆サインが展示されています。
これはなかなか面白いですね。

特に目を引いたのは中谷美紀さんのサイン。他の出演者がサインペンで書いている中、これだけは筆で書かれています。内容は「天下泰平 てる 中谷美紀」となっていました。
 
竹中直人氏のサインも独特の雰囲気で面白い。
 
これで建物の東側中央、つまり出入り口に戻ってきました。
 
出口を出ると、可愛いお姉さんからクーポンをもらえました。
大河ドラマ館の入場券の半券と組み合わせることで有効になるクーポンです。
 
クーポンはA4サイズ1枚の紙の周囲に20枚ミシン目で切り離せるように並んでおり、内容は次の通り。
(注)クーポンの内容を要約したものです。変更になる可能性や、私の記述ミスもあり得ます。クーポンの配布期間等も不明です。
 
1:姫路城(入場券大人¥400→¥200、小中学生¥100→¥50)
2:好古園(入場券大人¥300→¥150、小中学生¥150→¥80)
3:姫路市立動物園(入場券大人¥200→¥160、小中学生¥30→¥24)
4:姫路市立美術館(入場券大人¥200→¥160、大学高校生¥150→¥120、小中学生¥100→¥80)
4-1:姫路市立美術館「特別企画展 城 つわものどもが夢の跡」(入場券大人¥800→¥640、大学高校生¥500→¥400、小中学生¥200→¥160)
5:姫路文学館(入場券大人¥300→¥240、大学高校生¥200→¥160、小中学生¥100→¥80)
5-1:姫路文学館「「播磨灘物語」展~官兵衛の世界を描く~」(入場券大人¥500→¥400、大学高校生¥300→¥240、小中学生¥200→¥160)
6:兵庫県立歴史博物館(大人・大学生・高校生は団体料金、中学生以下は無料)
6-1:兵庫県立歴史博物館「NHK大河ドラマ特別展「軍師官兵衛」」(入場券大人¥1,200→¥1,000、大学生¥900→¥700、高校生¥600→¥500、中学生以下無料)
7:日本城郭研究センター「黒田官兵衛パネル展」(入場無料)
8:姫路市埋蔵文化財センター「企画展「御着城跡-黒田官兵衛 起つ-」」(入場無料)
9:姫路市立水族館(入場券大人¥500→¥400、小中学生¥200→¥160)
10:姫路市平和資料館(常設展)(入場券大人¥200→¥160、小中学生¥50→¥40)
11:姫路市立手柄山温室植物園(入場券大人¥200→¥160、小中学生¥100→¥80)
12:姫路科学館(常設展)(入場券大人・大学生¥500→¥400、小中高校生¥200→¥160)
12-1:姫路科学館(プラネタリウム)(入場券大人・大学生¥500→¥400、小中高校生¥200→¥160)
13:書写の里・美術工芸館(入場券大人¥300→¥240、大学生・高校生¥200→¥160、小中学生¥50→¥40)
14:書写山ロープウェイ(往復料金大人¥900→¥720、小中学生¥450→¥360)
15:姫路セントラルパーク(入場券大人(中学生以上)¥3,100→¥2,790、小学生¥1,900→¥1,710、3歳~小学生未満¥1,200→¥1,080)
16:日本玩具博物館(入場券大人¥500→¥450、大学生・高校生¥400→¥360、小中学生¥200→¥180)
 
上記7番と8番はもともと入場無料の施設ですが、黒田官兵衛関連の展示をしていることを宣伝するためのものだと思います。
 
私の場合、大河ドラマ館を一通り見るのに40分かかりました。
周囲のお客さんの会話を聞くと、30分程度あれば一通り見られるようです。
 
建物を出てすぐ左には、記念撮影用の黒田官兵衛人形が置かれていました。
 

▲記念撮影用の人形
 
大河ドラマ館の道を挟んで西側に臨時駐輪場が出来ていました。
この駐輪場がいつまであるのか分かりませんが、地元の方なら、自転車で気軽に見学に来れそうです。
 

▲臨時駐輪場の様子
 
大河ドラマ館の西側を南北に通る道路沿い、大河ドラマ館の少し南にあるたこ焼き屋さん「姫たこ」(こちらをクリックするとGoogleマップで位置が表示されます)でたこ焼きと唐揚げ(小)を昼食として頂き、家に帰りました。
 

▲姫たこさん(11:00~22:00[日祝]11:00~21:00、無休)