播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

護衛艦いせ(DDH182)一般公開@天保山

海上自衛隊がもつ艦艇の内、最大級の護衛艦であるひゅうが型護衛艦の2番艦「いせ(DDH182)」が大阪の天保山で一般公開されたので、見に行ってきました。
 
9月28日(土)と9月29日(日)の二日間の公開ですが、土曜は仕事のため見学に行けず、二日目の今日見に行くことに。
 
姫路駅からの経路はYahoo!の路線検索でトップに出てきたものを使いました。
 
 
▲本日の移動経路(往路)
 
新大阪駅の新幹線ホームから御堂筋線のホームまでと本町駅での乗り換えは、距離が遠くて大変。
本町での乗り換えでは、思いの外移動距離が長く、8:51発の列車には間に合いませんでした(次の列車に乗った)。
 
大阪市営地下鉄の大阪港駅内には海遊館への案内表示があるので、それに従って進めば護衛艦いせが停泊している天保山岸壁へたどり着けます。
 
9:19
一般公開の会場入口に到着。
 
 
▲護衛艦いせ(DDH182)
 
主要目
基準排水量: 13,950t
全長: 197m
全幅: 33m
速力: 30Kt
搭載機数: 哨戒ヘリx3機(哨戒ヘリの他、必要に応じ掃海輸送ヘリを搭載)
乗員数: 約340名
主要武器: Mk41 VLS(16セル)、短魚雷発射管x2、高性能20mm機関砲(CIWS)x2、12.7mm機関銃x7
(出典:海上自衛隊 護衛艦いせのパンフレット)
 
建造: アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド横浜工場
起工: 2008年5月30日
進水: 2009年8月21日
竣工: 2011年3月16日
所属: 第4護衛隊郡第4護衛隊(呉)
(出典: Wikipedia)
 
駅からの道中では天保山マーケットプレースが邪魔になって艦体がほとんど見えず、艦首のCIWSがちょっと見えていた程度でしたが、会場の入口を入って左を向いたとたんにその巨体が視界に飛び込んできます。
遠くから見えていては味わえない驚きを味わえました。
 
手持ち式の金属探知機と目視による手荷物のチェックを受け、いざ護衛艦いせの艦内へ。
 
右舷が岸壁に接しており、艦橋下付近に2つの舷梯が架かっていました。
通常なら一方は乗艦用、もう一方は下艦用ですが、今回は一般見学者、ツアー見学者とVIPとで使用する舷梯が違っていたようです。
 
一般の見学者は艦尾側の白いカバーがかかった舷梯から、艦内見学ツアー参加者とVIPは手前側の青い幕がついた舷梯から乗艦。
 
 
▲2つの舷梯がかかっていた
 
 
▲一般見学者用の舷梯は中央に仕切りがあって乗艦用と下艦用に区切られていた
 
入ったところは巨大な格納庫。
気持ちよいくらいに広くて、普通の護衛艦の一般公開のような窮屈さはまったく感じません。
 
三脚を立ててパノラマを撮るのも、いつもよりずっと簡単。(三脚使用時はいつも隊員さんの許可を得ています。)
 
 
護衛艦いせの格納庫内で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年9月29日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ise20130929-1/virtualtour.html
 
ひゅうが型護衛艦は一見すると空母のように見えますが、戦闘機を発着艦させる能力はありません(発艦用のカタパルトや着艦用のアレスティングワイヤーの緩衝装置等、巨大な設備が必要)。
でも、空母のような大きなエレベーターは2基備わっています。
 
ローターを広げたままのSH60ヘリを昇降させられるサイズですから、かなりの大きさです。

これに乗るのが目当ての一つだったこともあり、格納庫内の見学はそこそこにエレベーターへ向かいました。
エレベーターは数分に1回というペースで動いていたので、ほとんど待つこと無く飛行甲板へ上がれます。
 
 
▲格納庫と飛行甲板の移動に使う巨大なエレベーター
 
エレベーターの右舷側には大きな巻き上げ機があり、エレベーターが上下する際にはその機械が大きな音を発していました。
 
 
▲エレベーターの巻き上げ機
 

護衛艦いせ(DDH182)後部エレベーター
▲格納庫から飛行甲板へ上がる様子(Youtube動画)
 
エレベーターが飛行甲板に到着する際は、いったんエレベーター床面が飛行甲板よりも10cmほど高く上がり、それからゆっくり下がってロックされているような動作をしていました。
 
上の動画でも、HD画質でエレベーターの縁をよく見ていると、その動きが分かると思います。
後部エレベーターは、艦橋後端にあるパネルで操作するようです。
 
 
▲後部エレベーターを操作する隊員
 
飛行甲板はだだっ広くて何もない空間。
右舷後部にはクレーン車、左舷中央部には牽引車や消防車両、左舷前方にはSH-60J哨戒ヘリが展示されていました。
 
 
▲飛行甲板(艦首から艦尾に向けて撮影)
 
護衛艦いせの飛行甲板で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年9月29日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ise20130929-2/virtualtour.html
 
 
 
▲右舷後部にあったクレーン車(バンパーには「いせ」の表記)
 
 
▲左舷中央部に展示されていた牽引車(手前)と消防用車両
 
 
▲展示されていたSH-60J
 
艦首の右舷側には高性能20mm機関砲(CIWS)が搭載されています。
 
 
▲高性能20mm機関砲(CIWS)
 
なんと、この高性能20mm機関砲は銃身を回転させて見せてくれました。
シュイーンというモーター音が鳴り響き、6本の銃身が高速で回転します。
 
艦尾にあったはずの垂直発射装置(VLS)は見損ねましたが、エレベーター乗り放題といい高性能20mm機関砲の動作展示といい、本当に来たかいがありました。
 
もっといろいろな所を見ることが出来たのかも知れませんが、午後に用事があるため早々に引き揚げることにしました。
 
10:26
一般公開の会場を出ました。
 
地下鉄を乗り継いで大阪駅まで帰った方が早いのかも知れませんが、乗り換えでの移動時間が長くて面倒なので、天保山バス停から大阪駅行の市バスに乗ることに。
 
10:38
天保山バス停を大阪駅行のバスが発車。
 
11:18
JR大阪駅前に到着。運賃は¥200.。
 
11:30
播州赤穂行の新快速が大阪駅を出発。
 
途中で踏切の無謀横断があって現場に約6分間停車した影響で、姫路駅への到着は定刻(12:31)より7分遅い12:38でした。