播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

江田島見物と海上自衛隊展示訓練 Part 1 of 2

2013年8月24日(土)、同25日(日)に海上自衛隊呉地方隊が広島湾で展示訓練を実施するのを知り、応募をしたのが先月下旬。
8月中旬には運よく25日実施分の当選はがきが届きました。
 
喜び勇んでこの日を待っていましたが、天候不良。本日、24日(土)の展示訓練は中止。
私が当選した25日(日)の展示訓練も中止になる可能性が極めて高いですが、一縷の望みをもって広島にやってきました。
 
せっかく広島に来るので、父に勧められた江田島の旧海軍兵学校(現海上自衛隊幹部候補生学校・第1術科学校)を見学し、戦艦大和の艦橋内部が実物大で再現されているという大和ミュージアムも見学することにしました。
 
8月24日(土)
9:00

新幹線ひかり493号で姫路駅を出発。
 
10:01
広島駅に到着。
在来線(呉線)のホームへ向かいます。
 
10:10
普通電車が広島駅を出発。
単線の上に13駅もあるので、呉まではかなり時間がかかります。
 
10:57
呉駅に到着。
 
呉駅の改札口は1つだけ。その改札を出て右へ曲がると、歩道橋のような通路が大和ミュージアムや中央桟橋ターミナルへつながっています。
雨が降っていましたが、この歩道橋は駅を出てすぐのわずかな区間以外は屋根があるため、濡れずに歩けました(途中、ショッピング施設内を通り抜けるところもあります)。
 
11:18
呉中央桟橋ターミナルの2階に到着。歩道橋から直接入るため、1階ではなく2階へ入ることになるのです。
 
▲呉中央桟橋ターミナル2階の様子
 
エスカレーターで1階へ下り、左を見ると券売機があるので、それで小用行きフェリーの切符を購入します(大人一人¥380)。
 
▲小用方面の船の切符はこの券売機で買う

注意が必要なのは、小用へ行く船には高速船とフェリーがあり、時間によって船の種類が異なることです。
フェリーと高速船では運賃が違うので、時刻表を見て正しい方の切符を買います。

私が乗る予定にしていたのは11:30発のフェリー。
 
11:22
案内放送がかかったので、1番のりばから小用行きフェリーに乗り込みました。
が、係員には切符の提示を求められません。
 
▲小用と呉を結ぶフェリー
 
11:30
フェリーが定時に出航しました。
船内にも切符の券売機がありました。どうやら下船時に切符が必要になるようです。
 
▲フェリー船内の様子
 
11:50
江田島の小用港に到着。下船時に係員に切符を渡しました。
 
小雨ならレンタサイクル、雨が強ければ徒歩で行く予定にしていたのですが、小用港の目の前にあるバス停に第1術科学校方面に向かう路線バスが止まっていました。
 
▲小用港の待合室と路線バス(奥)

バスがあることは知りませんでしたが、雨の中自転車や徒歩で移動するのは大変(峠を越えないといけない)なので、この路線バスに乗ることにします。
 
11:57
第1術科学校方面の路線バスが出発。
路線バスはフェリーと接続しているようで、絶妙な時刻設定になっています。
 
12:04
術科学校前バス停に到着。運賃は¥150。
私のほかにも何人もバスを降りました。このバスの乗客は大半が術科学校の見学者だったようです。
 
▲走り去るバス
 
バス停からはバスが走り去っていった方向へ進みます。すると、わずかな距離で第1術科学校の正門が見えます。
 
12:06
第1術科学校の正門に到着。
 
▲第1術科学校の正門

受付で記帳し、見学者バッジを受け取って胸に着け、「江田島クラブ」と呼ばれる赤レンガの建物1階、見学者控え室へ向かいます。
 
▲見学者控え室のある江田島クラブ
 
私が参加する予定(個人参加の場合は事前予約不要)の見学ツアーは13:00開始で時間がたっぷりありますし、おなかがすいていたので、江田島クラブの1階にあるレストランでお昼ご飯を食べることにします。
 
▲江田島クラブ1階のレストラン
 
注文したのはカツカレー(¥650。サラダ付き。)。
食券制かと思いましたが、そうではなく普通のレストランと同じで、座ればお水が出てきて、その場で注文。食後に伝票をレジに持っていって支払うという形式です。
 
12:35
ゆっくりとカツカレーを楽しみ、レストランを出ました。

見学ツアー開始までまだ時間があるので、「海上自衛隊歴史ゾーン」の看板に誘われて2階へ。
見学者の人数を記録するために置かれている廊下のカウンターを自分で押し、展示室内へ入ります。

入ったところは艦船の模型が並んでおり、その先では掃海任務をわかりやすく説明する模型や潜水服、魚雷のカットモデル、艦対空ミサイル(ダミー)や標的機、双眼鏡、54式66cm測距儀などが置かれています。
 
▲艦対空ミサイルの展示(奥の橙色のは標的機)

双眼鏡や測距儀は実際に覗くことができて楽しいですよ。
 
▲実際に覗ける双眼鏡
 
この歴史ゾーンを見学していたら20分なんてすぐに経ってしまいます。
見学ツアー開始時間が迫っていたので急いで1階へ。
 
13:00
団体客がいたためごった返す控え室でツアーの案内人の注意事項を聞き、出発。
まずは大講堂から見学します。
 
▲見学ツアーの様子

大正6年に完成した大講堂は、途中で何度か改修を受けているものの、基本的には当時のまま。重厚な雰囲気がたまりません。
 
今日は行事等が行われていないので、内部も見学できるとのこと。期待が膨らみます。
 
江田島クラブから出てすぐ目の前の入り口が大講堂の正面玄関。地位の高い人はそこから出入りしますが、われわれ一般の見学者は裏の出入り口から中へ入ります。
 
▲大講堂(裏側)
 
中はお見事と言う他ない雰囲気。いつまでもいたくなりますが、暑い。。。
 
▲大講堂内部の様子
 
続いて見学するのは教育参考館ですが、そこへたどり着くまでには、赤レンガの幹部候補生学校庁舎やグラウンド、グラウンドの向こうにある戦艦「陸奥」の4番砲塔、訓練に使用するカッター(小型艇)を遠くに見ながら歩きます。
 
▲幹部候補生学校庁舎
 
見学ツアーでは、案内人の目の届く範囲に集まって行動する必要があるので、いくら面白そうなものがあっても、勝手にグループから離れて見に行くことはできません。
 
13:30
教育参考館前に到着。
ここには戦前戦中の貴重な資料や、特攻隊員の遺書(実物)等が展示されています。
 
▲教育参考館

失礼にあたるので、帽子をかぶっている見学者は全員脱帽し、写真撮影も絶対にしないように厳しく注意を受けてから中へ入ります。
 
今回のツアーでは、14:15まで館内を自由に見学するように言われました。
 
外観の荘厳さに負けず内部も立派なデザイン。お見せしたいですが、写真が撮れないためなんともできません。
ぜひ実際に現地に足を運んでください。
 
1階は中央に立派な階段があり、その左側には謎の爆沈を遂げた戦艦陸奥の艦首にあった菊の御紋や船体の破片等、右側には海軍兵学校の卒業者の名簿や卒業写真、歴代校長の写真、日露戦争の様子を描いた絵画等が展示されています。
 
2階には東郷平八郎元帥と山本五十六元帥、ネルソン提督の遺髪室や、坂本龍馬の具足、歴史に名を残している将校の遺品、特殊潜航艇搭乗員の資料、特攻により命を落とした兵士の名を刻んだ石板、彼らの遺書の実物が展示されています。
 
皆さん注意を守って誰一人写真を撮っている人はいませんでしたが、これらの展示品の存在感、雰囲気に圧倒され、写真に撮って帰ろうという気持ちが沸かないというのが本当のところではないでしょうか。
 
14:15
教育参考館前に集合し、最後の見学対象である特殊潜航艇「甲標的」(案内人さんの説明によると、750トンを境に軽いのが潜水艇、重いのが潜水艦だそうです)と同じく特殊潜航艇「海龍」、戦艦大和の46cm主砲弾と三景艦の32cm主砲弾を見て、江田島クラブへ戻りました。
 
▲特殊潜航艇「甲標的」
 
▲特殊潜航艇(特攻用)「海龍」(右奥)
 
戻る途中、グラウンドについて案内人から説明がありました。
ここのグラウンドで運動会が行われ、騎馬戦や棒倒しといった競技が始まったそうです。そして、それらの競技が全国へ広まっていったとのこと。
つまり、日本の運動会の発祥の地です。
 
14:25
見学ツアーが終了しました。
 
14:30
定刻(14:30)より数分早く見学ツアーが終わったので、14:36に術科学校前バス停を通るバスに乗るため、急いで第1術科学校を出ました。
 
14:36
時刻表どおりにバスが術科学校前バス停を発車。
 
14:42
小用港に到着。14:47発のフェリーには十分間に合いました。
 
14:47
小用港をフェリーで出発。
 
15:07
呉中央桟橋ターミナルに到着。
ターミナルを出て右へ曲がるとすぐ左手に大和ミュージアムへ続く階段があります。
 
15:15
常設展示と特別展示の2種類の展示があり、それぞれ単独だと¥400、両方を見られるチケットだと¥800です。
常設展示は前に見たことがあったので、今回は特別展示のみのチケットを券売機で購入し、展示室へ向かいました。
 
▲大和ミュージアム特別展示室内の様子
 
特別展では、軍艦の青写真や「戦艦大和を作った機械は今でも見られる?」のような一問一答形式のパネルがたくさん展示されていますが、目玉は実物大の戦艦大和の艦橋。
 
特別展示室に入ってすぐ目の前にそれはあります。
入ってみると、予想以上に狭いのに驚きました。伝声管だらけで異様な雰囲気。
 
▲戦艦大和の艦橋を再現した空間
 
前方には主砲のCG映像と音声が流され、主砲発砲時の艦橋内の雰囲気がうまく再現されています(動画の撮影は禁止されています)。
 
▲96式25粍高角機関砲も展示されていた(大和のものではない)
 
15:30
特別展示を一通り見終え、呉駅を目指します。
 
16:02
広島行きの普通電車が呉駅を出発。
 
16:43
雨で一部ダイヤが乱れていたようですが、定刻に広島駅に到着。
 
17:00チェックイン予定でホテルの予約をしていたので、ちょうどよい時間です。
ホテルへ向かい、荷物を置いて夕食を食べに外出。
 
文字数制限の関係で、25日(日)の行動はPart 2(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2013/08/25/183730)でどうぞ。