播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

艦艇見学2013 in 姫路港 練習艦せとゆき(TV3518)

毎年海の日には姫路港で海上自衛隊の艦艇が一般公開されます。
今年公開されたのは練習艦せとゆき(TV3518)。艦長が女性という珍しい艦艇です。
 
場所は姫路港の3号岸壁。家島や小豆島へ向かう高速船やフェリーのりばの南です。
 

https://goo.gl/maps/A3cwCffGLu4T6JdQA
▲姫路港の第3岸壁の場所
 
本来なら自転車で行ける距離ですが、朝7:00頃の雨雲レーダーを見ると強烈な雨雲の塊が北西にあり、午前中に姫路に到達しそうだったので、今日は車で出かけることに決めてのんびり準備。
予想より早く、8時過ぎからもう雨が降り出してきました。
 
3号岸壁への道順でもっともわかりやすいのは、自衛隊の告知ポスターにもある通り、姫路バイパスの中地ランプを下りて道なりに南へ向かうというもの。
 
私の場合は自宅から産業道路(県道62号線)をまっすぐ南へ下り、リバーシティーを過ぎてすぐの「宮堀橋」交差点を右折。続いて「末広橋」交差点を左折して南進するわけですが、この末広橋交差点には、駐車場の場所を示すプラカードを持った自衛官の方が立っておられました。

その後も道路沿いには所々で駐車場への道順を示す立て看板があったので、車で出かける場合でも道に迷う心配はないでしょう。
 
9:50
駐車場に到着。

雨なので人は少ないかな。艦橋でパノラマ撮影が出来ればいいなと思って機材を車に積んできましたが、その望みは見事に打ち砕かれました。
 
見学は10:00からのはずですが、人出が多かったためかもう艦上には見学者の列が出来ていて、乗艦するための舷梯前にも長い行列が出来ています。
 
 
▲駐車場から練習艦せとゆき艦尾を見る
 
練習艦せとゆき主要要目
 基準排水量: 3,050t
 全長: 130.0m
 最大幅: 13.6m 
 喫水: 4.4m
 主機関: ガスタービンエンジン
 軸馬力: 45,000馬力
 速力: 30kts (54km/h)
 乗組員: 約200名
 
兵装
 62口径76mm速射砲
 高性能20mm機関砲(CIWS)
 アスロック(ASROC)
 3連装短魚雷発射管
 
艦歴
 昭和59年1月26日 起工(はつゆき型10番艦)三井造船 玉野事業所
 昭和60年7月3日 進水
 昭和61年12月11日 就役 第2護衛隊群第42護衛隊に編入(佐世保)
 昭和63年3月 第3護衛隊群第45護衛隊に編入
 昭和63年6月 外洋遠洋練習航海(環太平洋)
 平成7年5月 外洋遠洋練習航海(世界一周)
 平成10年3月 第4護衛隊群第4護衛隊に編入・呉に転籍
 平成14年3月 呉地方隊第22護衛隊に編成替え
 平成20年3月 護衛艦隊に編入、第12護衛隊に編入
 平成23年2月 外洋遠洋練習航海(ブルネイ)
 平成23年3月 東日本大震災における災害派遣
 平成24年3月14日 練習艦隊に編成替え
 
 
(出典)当日配布された海上自衛隊のパンフレット
 
乗艦するためには行列に並ばないと行けませんが、岸壁には北から南へ順に93式近距離地対空誘導弾、82式指揮通信車、FH70(155mmりゅう弾砲)、03式中距離地対空誘導弾が展示されており、行列が進むにつれて北から順にそれらの装備品をゆっくり眺めることが出来ます。
 
 
▲地上展示の様子(カメラのレンズに雨滴がついているため一部がぼけています)
 
10:15
行列に並ぶこと15分で、舷梯前のテントの中に入れました。
テント内で女性隊員からせとゆきのパンフレットをもらいましたが、雨が降っているためか透明なナイロン袋に入れて渡してくれました。
 
 
▲舷梯と艦名板
 
10:20
左舷後方の舷梯から乗船。
 
見学順路は、まず艦尾へ進み、シースパローミサイルの8連装発射装機の周りを反時計回りに進み、ラッタル(手すり付きの急角度の階段)を上がってヘリコプター甲板へ進むようです。
 
 
▲艦尾のミサイル発射機の向こうでUターンして進む
 
10:28
ヘリコプター甲板に上がりました。
ヘリ格納庫内にはプレハブ小屋のようなものがあり、ヘリコプターを収容するのは不可能に見えます。
この小屋のようなものは、練習艦ならではの装備なのでしょうか。
 
 
▲ヘリコプター甲板の様子
 
今度はヘリコプター格納庫入口右にあるラッタルを下ります。
見た目が階段なのでどうしても前向きで下ってしまい、肩にかけた鞄がラッタルにガンガン当たるのですが、ラッタルはそもそも英語ではLadder(ラッタルはドイツ語なまり)、つまり梯子なので、後ろ向きに下る方が良いのかも知れません。
 
これで艦の右舷、乗船したのと同じ階層の通路で、中央よりも少し艦尾寄りの位置に出てきます。
順路はそのまま右舷の通路を艦首へ向かうようですが、Uターンするとグッズ販売がありました。帽子(キャップ)が¥3,000、せとゆきのマグカップが¥1,000です。
 
 
▲グッズ売り場前から右舷の通路を見る(子供が下りている所がヘリ甲板から下るラッタル)
 
雨の中通路を進んで艦首へ出ると、揚錨装置のあるエリアまで立ち入りが出来るようになっていました。
普通は76mm速射砲より艦首側へは行けないようになっているはずですが、今日は普段入れないエリアに入れました。
 
 
▲揚錨装置と76mm速射砲
 
76mm砲性能要目
 最大射程: 約16,000ヤード
 発射速度: 80発/分
(出典)当日配布された海上自衛隊のパンフレット
 
揚錨装置の先で左へUターンし、左舷側を艦尾へ向けて進みます。
 
10:40
76mm速射砲とアスロックを眺め、艦の左舷中央付近の舷梯から下船。
 
今日は甲板部分のみの公開で、艦内には一切入れませんでした。
 
雨が上がった本日午後、第3岸壁の東向かいの岸壁から練習艦せとゆきを高解像度で撮影してみました。
以下のURLからどうぞ。
練習艦せとゆき高解像度画像(外部サイト)
http://www.gigapan.com/gigapans/134809
高解像度画像の閲覧操作
・ズームスライダーで表示倍率を変更して下さい。
・全体表示ボタンを押すと、初期表示に戻ります。
・全画面表示ボタンを押すと、フルスクリーンで閲覧出来ます。
・スナップショット一覧には、せとゆきの兵装を登録しています。それぞれをクリックすると、その兵装部分にズームインします。
 
参考までに、2012年に姫路港で公開された護衛艦はるゆきで撮影したパノラマを掲載します。
せとゆきの同型艦なので、見た目はあまり変わりません。
2012年の艦艇見学in姫路港で護衛艦はるゆきを撮影した全天球パノラマ(撮影日:2012年7月16日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/haruyuki20120716/virtualtour.html