何度か練習をして高解像度パノラマ撮影のコツが分かってきたので、今日は山から見た姫路市街を撮影しようと思い、近所の低山に電動雲台を担ぎ上げ、撮影をしてきました。
行き先は姫路市中心部に近い八丈岩山(はちじょうがんざん)。
山歩きを楽しむのでは無く、電動雲台で景色を撮ることが目的なので、最短ルートで往復することにしました。
山歩きを楽しむのでは無く、電動雲台で景色を撮ることが目的なので、最短ルートで往復することにしました。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路北部」
8:15
姫路市街の自宅を自転車で出発。
姫路市街の自宅を自転車で出発。
登山口の周辺には車を止める場所はありません。住宅街で交通量が少ないため、道路上に止めておくことは(法律的、倫理的には問題がありますが)物理的には可能です。
罰金や点数、地元の方とのトラブルは嫌なので、自宅から自転車で現地へ行きました。
▲西新在家の登山口
登山道は少し急な赤土の道。
所々滑りやすそうなところがありましたが、一応登山靴で来たので問題なく歩けました。
所々滑りやすそうなところがありましたが、一応登山靴で来たので問題なく歩けました。
▲登山道の様子
斜度より何より、背負った荷物が重い。。。
数分歩いただけで全身汗だく。息も上がりますが、立ち止まっていると虫がたかってくるので、ゆっくりと登り続けました。
数分歩いただけで全身汗だく。息も上がりますが、立ち止まっていると虫がたかってくるので、ゆっくりと登り続けました。
8:40
下山してくる単独男性ハイカーとすれ違いました。
下山してくる単独男性ハイカーとすれ違いました。
挨拶をしても無視されたので「変わった人だなぁ」と思ながらそのハイカーを目で追いながら振り返ると、ちょうど分岐になっている場所でした。
下山時に見落とすことはなさそうですが、登っているときには気づきにくい分岐でした。
▲登りでは気づきにくい分岐(振り返って撮影)左上は写真中央の道標の拡大画像。
まもなく、道の表面にとげとげした岩が目立つようになります。そうなると、山頂は間近です。
8:45
「高岡神社舊蹟(きゅうせき)」と刻まれた石柱が立つ盤座に到着。
三角点はもう少し先ですが、私はこの盤座が八丈岩山の山頂だと思っています。
「高岡神社舊蹟(きゅうせき)」と刻まれた石柱が立つ盤座に到着。
三角点はもう少し先ですが、私はこの盤座が八丈岩山の山頂だと思っています。
▲八丈岩山山頂の盤座
八丈岩山 標高173メートル
この山頂の岩に含有されている成分から、約1億5000万年前に海底から隆起して出来た、姫路で一番地層の古い山です。
八丈岩山は、昔から聖な山として因達(いだて)神山と言われ因達神(スサノオノミコトの子)射楯(いたて)神が祀られていた。
現在、播磨国総社と辻井行矢神社の祭神はこの神です。
この地に設置されている石柱には、「高岡神社舊蹟(きゅうせき)」「天長三丙午(ひのえうま)年(西暦826年)九月九日影向(ようごう)」と表記されています。
高岳神社は、古くはこの近く新在家八丈岩山の宮谷「鳶か巣」に鎮座(設置)されていた。
その後、現在の「西今宿」蛤山に遷座しました。
明治4年(西暦1871年)高岳神社から田寺村氏神として高岡神社を分社し現在に至っている。
設置者 安室中学校区地域夢プラン実行委員会
設置承認 新在家土地利用組合
▲盤座の脇にある看板の内容
▲盤座の北西にある三角点周囲の様子
男性ハイカー二人が休憩中でした。
さぁ、景色を楽しもうと思って南へ振り返ると、全体的にもやがかかっていて景色を楽しむのは不可能。
しかも、下を向くとボタボタと音を立てて汗がしたたり落ち、止まる気配がありません。熱射病の初期症状のようなので、日陰で冷たい水を飲んで休憩。
しかも、下を向くとボタボタと音を立てて汗がしたたり落ち、止まる気配がありません。熱射病の初期症状のようなので、日陰で冷たい水を飲んで休憩。
景色は見えなくても、電動雲台の扱いに慣れるために撮影をしようと考え、頭と腕から噴き出す汗が止まるのを待ってから、三脚と電動雲台を組み立てて姫路市街地の風景を撮影しました。
その間に単独男性ハイカーが登ってこられましたが、山頂にいたお二方の知り合いらしく、3人揃って下山。
山頂に誰もいなくなったので、いつものごとく360度パノラマを撮影。
八丈岩山山頂の盤座で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年6月30日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/hachijoganzan20130630/virtualtour.html
カロリーメイトで小腹を満たして帰ろうとしていたら、みるみる景色の透明度が上がって行くではありませんか。すっきりと空気が澄み渡ることはありませんが、先ほどと比べるとはるかに景色が綺麗になりました。
これはチャンスということで、せっかく片付けた撮影機材をまた全部取り出し、電動雲台で高解像度パノラマを撮影しました。
撮影した風景は、高解像度パノラマ専門サイト「GigaPan」にアップロードしています。
上の360度パノラマでは市街地の様子がほとんど分かりませんが、下のURLで公開している高解像度パノラマでは、まるで八丈岩山山頂から双眼鏡で姫路市街を眺めているように感じられます。
興味のある方は以下のURLからどうぞ。(スマホやタブレットでは正常に動作しなかったり操作しづらいので、パソコンから閲覧することをお勧めします。)
八丈岩山山頂から姫路市街地を撮影した高解像度パノラマ(103280 x 13088 pixels)
http://www.gigapan.com/gigapans/133530
高解像度パノラマの見方
▲GigaPanの表示内容
・ズームイン/ズームアウトスライダーでパノラマ画像の拡大・縮小を行います。
上の画像は八丈岩山から撮影した高解像度パノラマ画像全体ですが、中央付近に写っている姫路城がここまで拡大できます。
▲最大までズームインして姫路城を見たところ
・フルスクリーンボタンを押すと、全画面で画像を閲覧出来ます。
・スナップショットとは、パノラマに写ったランドマーク等を拡大表示したものです。一覧の中から見たいものをクリックすると、それが写っている部分へスクロールし、拡大表示されます。
10:14
2回目の高解像度パノラマ撮影を終え、下山開始。
2回目の高解像度パノラマ撮影を終え、下山開始。
10:22
登山口に戻ってきました。
登山口に戻ってきました。
10:35
自宅に到着。
自宅に到着。