播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

第28回殿のグルメ対談 百太郎×龍力

今日は姫路市本町68番地 大手前第一ビル4階にある納屋工房さん(http://www.nayakobo.com)で毎月開かれている「殿のグルメ対談」に行ってきました。
 
 日程 2013年5月27日(月)
 時間 19:30~21:30
 参加費 一人¥1,580
 
毎回飲食店2店舗(大半は一方が飲食店で、もう一方が酒蔵)のオーナーさんや店長さんが登場し、それぞれのお店や酒蔵の歴史、こだわりを聞かせてくれるという会です。

司会は「殿のブログ」で膨大な数の飲食店を紹介されている「殿」。
 
今回のゲストは居酒屋「百太郎(ひゃくたろう)」(姫路市北条宮の町232)の店長 山口氏と、つい先日も新酒鑑評会で金賞を受賞した「米のささやき」を作っている株式会社本田商店(姫路市網干区高田361-1)の本田龍祐氏。
 
19:43
予定より少し遅れましたが、主催者である殿の挨拶で対談が始まりました。
百太郎さんは殿の家のすぐ近所で、試食のメニューが豪華で量も多いとのことで、期待が膨らみます。
 
19:45
百太郎の店長、山口氏が登場。
一見するとどこの組の方かと思いますが、話し方や声は優しく、ギャップが大きな方です。
一番上の子供さんが大学に入られたばかりとのことでしたが、とてもそんな風に見えません(若い)。
 

▲百太郎の店長である山口氏(右)
 
まずは店名の由来と店長さんの経歴から。

店長のおじいさんのお名前が百太郎だったとのことで、それをお店の名前に使われたそうです。
 
19歳の頃に「35歳になったら自分で商売を始める」と決意され、姫路にあるみかしほ学園を卒業後に市内のホテルで調理関係のお仕事をされ、その時に現在の奥さんと社内恋愛の末結婚。ホテルを辞めて大型免許を取得し、トラックの運転手として働いてお金を貯め、学生時代の部活の後輩が経営するお好み焼き店を手伝ったり、和食のお店で働いて経験を積み、目標通り、35歳の時に百太郎を開店されたそうです。
 
現在で7年目。もうすぐ8周年とのこと。
 
開店当初は夜の営業のみでしたが、知人の助言でお昼の営業を始められたそうで、お店の口コミをインターネットで見ると、現在ではお昼も夜も行列が出来るほどの繁盛店です。
 
姫路駅から南へ1km弱あるので、徒歩で15分ほどかかり、不便なようにも思えますが、「酔い冷ましのいい運動になる」と言って駅から歩いてこられる方もいらっしゃるそうです。
 
百太郎さんがターゲットにしている客層というのは特に無く、若いカップルからある程度年齢が高くなったご夫婦まで楽しめるよう、いろいろなメニューを用意されています。
 
新メニューは、いろいろなお店に足を運んで実際に料理を味わい、良さそうなものがあればそれをとりあえず真似したうえで、さらに美味しくするために工夫をして開発されるそうです。
 
「お店を一言で表すと?」という殿の問いかけには「居酒屋だけど素材と調理法にこだわったお店」とのお答え。
その言葉通り、使われているお肉は和牛で、刺身は当日仕入れた魚をその日のうちに出すというこだわりよう。
ロスが大きくなってしまいますが、「分かってくれるお客さんは分かってくれる」ということで、利益が減っても、何度も足を運んでくれるお客さんが増えることが大切という考え方だそうです。
 
将来の夢は、お店を手伝ってくれている若い子にお店を持たせること。

百太郎は自分の代で終わっても良いけれど、せっかく自分のお店で一生懸命働いてくれている若い子に自分が伝えられることは全部伝えてあげたいという方針で、自分の研究ノートも見せているそうです。
 
とにかく、お客さんと部下のことを大切にされている素敵な店長さんです。
 
20:18
続いて、今までに28回行われてきたグルメ対談に最多出演(5回)の本田商店 本田龍祐氏が登場。
 

▲本田商店の本田龍祐氏(右)
 
本田商店(龍力)のお酒「米のささやき」が、つい先日の全国新酒鑑評会で金賞を受賞されました。
 
「米のささやき」は、本田龍祐氏が生まれた年に出来たお酒だそうです。
出来てからまもなく金賞を受賞しましたが、その後10年ほど受賞できない時期もあったようですが、数年おきに受賞、最近は3年立て続けに受賞され、合計で13回も金賞をとられています。
 
「米のささやき」は龍力の高級酒として有名ですが、今回金賞をとられたのはその中でも選りすぐりの「米のささやきゴールド」。
 
これは全国的に評価の高い兵庫県産山田錦(酒米)の中心部35%だけを使って(周りは削り取る)作られた、最高の「米のささやき」。
今日はそれを試飲できるとのことで、豪華な百太郎さんの試食でふくれあがっていた期待がさらに膨らみます。
 
金賞を取って酒蔵がもらえるものは賞状と名誉のみ。

でも、金賞を受賞したお酒だけを集めたイベントや販売会があったり、宣伝文句に金賞を受賞したことを使えるので、広告効果は大きいとのこと。
 
一般的に、金賞を受賞したお酒はその酒蔵の最高級品として売られますが、本田商店さんではそれを越えるお酒も売られています。
米のささやきにもグレードがあり、金賞を受賞したお酒より美味しいのは米のささやき「秋津」。

本田龍祐氏によると、新酒鑑評会で評価されるのは新酒の状態のお酒。秋津は少し寝かせた方が美味しいので、鑑評会では勝てないそうです。
 
酒蔵の経営者と杜氏の関係をオーナー会社とF1ドライバーの関係にたとえたりして、杜氏が変わったばかりという本田商店さんのこれからをうまく説明して下さいました。
 
ここでがらっと話題は変わり、お酒はどのくらい飲めば体に悪いのかという話になりました。
 
まずワイン、ビール、日本酒を比較すると、豊富なアミノ酸と適度なブドウ糖を含む日本酒が一番ヘルシーで、毎日1合飲む人と全く飲まない人の健康リスクは同じ。毎日2合飲む場合は、飲まない人よりもむしろ長生きできますが、どんなお酒も2合を越えると体に悪いとのことでした。
 
今日の格言:酒と女は2合(2号)まで。
 
20:50
試飲と試食が始まりました。
 
まず出てきたのは、百太郎さんの豆乳豆腐。
豆腐自体がクリーミーで美味しいですが、かかっている出汁が最高。
 

▲百太郎さんの豆乳豆腐
 
続いてタイの刺身が登場。
 

▲百太郎さんの刺身
 
ここで私は米のささやきゴールドを頂きました。
まだ市販されていないこのお酒を飲めるのもグルメ対談ならでは。
 
口に含んだときに広がる香りが全く違います。
こんなもん、2合ぐらいすぐに飲めてしまいますよ。
 

▲本田商店さんの米のささやきゴールド
 
さらに牛肉のたたきも登場。
居酒屋さんとは思えない(居酒屋さんは私の中では魚がメインのイメージ)高品質なお肉で、とろけます。
 

▲百太郎さんの牛たたき
 
さらにオードブルも登場しました。
下の写真のものが3皿も用意されており、どれもこれも絶品です。
 
だし巻きは味が薄いように感じましたが、出汁の良い香りが口の中に広がって良い具合の味になりますし、エビマヨもエビの食感と衣のさくさく感がたまりません。

写真左上は鶏肉にタルタルソースがかかったものですが、鶏が美味しいだけでなくタルタルソースがとんでもなく芳醇な味で、店長さん手作りだそうです。
 
刺身の醤油も店長さん自身が調合されたもの、中央の豆は店長のお父さんが栽培されたもの、という具合。「居酒屋だけど素材と調理法にこだわったお店」という店長の言葉が見事に当てはまるものでした。
 

▲百太郎さんのオードブル
 
何回もグルメ対談には参加させて頂きましたが、今回の試食は最多品目(量も)ではないでしょうか。
もう満腹です。
 
21:27
参加者の皆さんが飲食店の方へ自由に質問をするQ&Aコーナーが始まりました。
 
百太郎さんへの質問と回答一覧

質問1 おせちや恵方巻きは出さないんですか?
回答1 おせちを作ろうと思ったら、年末にお店を閉めて準備をしないといけません。12月30日まで営業しているので、現状では不可能です。恵方巻きも昼の営業をしていたら対応出来ません。お店を開けておくことの方が大切だと考えています。
 
質問2 海外の人向けのメニューはありますか?
回答2 設定していません。特にご要望が無い限りは姫路らしいもの、百太郎らしいものをお出しする。ご要望があれば、それにお応えします。
 
質問3 お店の味の基本は?
回答3 あっさり目の味付けが標準ですが、こってりを希望される場合はそうします。お客さんのご要望には可能な限りお答えします。
 
質問4 百太郎さんのようにはやっているお店とそうでないお店の違いは?
回答4 (百太郎の山口氏に代わって殿が回答)お店の人の人柄です。今回の対談でもこんなに試食用のメニューを用意してくれている(注:お店の方はボランティアでグルメ対談に出演されています)ところからも、山口氏の人柄が分かるでしょう。
(本田龍介氏の回答)進化しようとしているお店は、はやります。昔からやってきたことをそのまま続けていこうとしていては無理があります。
 
質問5 (殿からの質問)引退時期は考えていますか?
回答5 立てなくなるまでやりたいです。
 
本田商店さんへの質問と回答一覧

質問1 正月に本田さんが飲むお酒は?
回答1 「米のささやき」です。料理とお酒は主役と脇役の関係なので、料理が豪華(おせち)なときに安いお酒では釣り合いません。主役と脇役を同じレベルにすることが、最も美味しく味わえるポイントです。
 
質問2 古いお酒を美味しく頂く方法は?
回答2 濁っていなければ大丈夫。でも、冷やはおすすめしません。カンにすれば少々古いお酒でもいけます。濁っていれば、それは雑菌が繁殖しているということ。
 
質問3 料理酒向けのお酒は?
回答3 辛口よりは甘い方が料理酒に向いています。辛くなく、甘すぎることもない中口がベスト。龍力の製品の中では誠龍(せいりゅう)が最適です。
 
質問4 (殿からの質問)「殿」というお酒はいつできますか?
回答4 味さえ殿に指定してもらえれば、作れますよ。
 
22:17
第28回殿のグルメ対談 百太郎×龍力 が終了しました。
 
本日のゲスト、百太郎さんの店舗の場所や営業時間については、以下をご覧下さい。
 
店名: 百太郎(ひゃくたろう)
住所: 兵庫県姫路市北条宮の町232 (Flash非対応端末で下の地図が表示されない場合は、この住所をクリック/タップしてください)
営業時間: [火~土] 11:30~14:00(L.O) 17:30~24:00(L.O23:00) [日・祝] 17:30~23:00(L.O)
定休日: 月曜
電話: 079-224-5041