播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

第3師団創立52周年・千僧駐屯地創設62周年記念式典

今日は伊丹にある陸上自衛隊千僧(せんぞう)駐屯地に出かけてきました。
目的は第3師団創立52周年・千僧駐屯地創設62周年記念式典です。
 
この駐屯地では、昨日土曜にリハーサルがあり、一般見学が可能だったのですが、土曜は家庭の事情で出かけられなかったため、天気が悪いと分かってはいましたが、本日、本番を見に行ってきました。
 
家のパソコンで雨雲レーダーの映像を見つつ、訓練展示がある11:30~12:00の間に雨雲が伊丹駐屯地付近にかからないか予想動画で見ていましたが、どうも訓練展示の時間帯に雨雲が来そうな感じ。
でも、多少の雨なら訓練展示はやってくれるはず。

行くべきか行かざるべきか、優柔不断なので決めかねて出発時間が遅くなってしまいました。
 
9:42
JR姫路駅を野洲行の新快速で出発。
 
10:37
JR尼崎駅に到着。
福知山線に乗り換えます。
 
10:42
宝塚行の快速電車で尼崎駅を出発。
 
10:48
伊丹駅に到着。
 
伊丹駅から駐屯地までは、自衛隊の無料シャトルバスが出ているはずですが、改札を出ても案内表示がなく、以前はプラカードを持って立っていた隊員さんもいません。
しかし、以前伊丹駐屯地の行事で来たことがあるので、シャトルバス乗り場の位置は分かります。
改札を出て左に曲がり、歩道橋で道路の渡って右へ下ったところにあるバスおりばを目指しました。
 
市バスのおりばがシャトルバス乗り場になっているのですが、100人ほどの行列が出来ていました。
しかし、数分後にシャトルバスが1台来て、一気に行列が縮みました。
さらに数分後、次のシャトルバスが来て、私の後ろ数人で満車。
(先ほど100人ほどの行列と書いたのは、バス2台に納まる人数だったからです。実際に人数を数えてはいません。)
 
バスはチャーターした民間のものではなく自衛隊のもので、中は一般的な昔の観光バスといった様子。
運転席の上には「第305輸送隊」と書かれたプレートが貼られていました。
 
駐屯地に着く直前、ふと窓から外を見上げると、UH-1(汎用ヘリ)、OH-1(観測ヘリ)の編隊が駐屯地の上を通過し、最後にAH-64D(対戦車ヘリ)が飛んでいきました。
生の音を聞けませんでしたが、姿だけでもこの目で見られたので満足。
 
11:20頃
千僧駐屯地に到着。

この駐屯地は変わった構造になっていて、駐屯地の中央を国道171号線が通っており、南北が分断されているのです。
 
目当ての訓練展示が行われるのは南側のグラウンド。シャトルバスが来るのは北側。
つまり、国道を越えて反対側へ行く必要があるのですが、駐屯地同士をつなぐ歩道橋がちゃんとありました。
でも、人が多くて大渋滞。
 
 
▲駐屯地の敷地をつなぐ歩道橋
 
歩道橋に登ると、観閲行進の時に演奏される「祝典ギャロップ」が聞こえてきました。
 
場所探しをしようときょろきょろしていたら、挙動不審な上にデジカメを持っていたからでしょう、以下のようなチラシを渡されました。
 
そこには、次のような注意が書かれていました。
 
来場者の皆様へ
○建物等の撮影はご遠慮ください。
○当方の都合により、撮影を中止して頂く場合があります。
以下省略
 
グラウンド周辺は人だらけ。
国道に面した側にはスタンド席が設けられており、スタンド席の間からグラウンドが見えますが、すでに人で埋め尽くされています。
 
グラウンドの周囲を反時計回りに進みながらグラウンドが見える場所を探しますが、こんな時間では良い場所はどこも人だらけで入り込む隙はありません。
 
グラウンドの南側は駐輪場になっていたのですが、そこでなんとかわずかなすき間を確保しました。
 
11:30
バイクドリルが始まりました。千僧駐屯地名物のようです。
 
グラウンド中央にジャンプ台が2つ、ジャンプするともう一方のジャンプ台から飛んだバイクの軌跡と直角に交わるように設置されていて、それぞれのジャンプ台から交互に飛んだバイクが空中で交差するのは中々の迫力。
人が多すぎてろくに見えませんでしたが、かろうじて撮れたのが下の写真。
 
 
▲バイクドリルの様子(円を描くようにバイクが走っている。右端がジャンプ台)
 
続いて格闘展示が始まりました。
100人の隊員(戦闘服を着て顔に迷彩塗装をしている)が並んで、太鼓の音に合わせて格闘の「型」を演じます。
 
 
▲格闘展示の様子
 
次は格闘の指導員による実践的な格闘展示。
数名ずつ5組に分かれてグラウンドに並び、1組ずつ順に格闘を披露します。
 
こちらはヘルメットとボディーアーマーを着用し、小銃やピストルをもった状態。
これは間近で見たかったなぁ。
 
 
▲本格的な格闘を演じた隊員
 
11:45
太鼓を積んだトラックが進入してきました。
姫路駐屯地の白鷺太鼓です。
 
姫路駐屯地では官舎の間の狭い場所で演奏するので太鼓の音が腹に響きますが、広いグラウンドの真ん中ではさすがに厳しい。
しかも、演奏中に戦闘訓練展示の準備のためか、有刺鉄線の敷設が始まりました。
 
 
▲演奏する白鷺太鼓の前で訓練展示の準備が進む
 
11:50
いよいよ戦闘訓練展示です。
 
グラウンドの西端に敵陣、東側が味方の進入経路。
様々な装備(兵器・乗り物)を使って敵陣地を制圧するという内容です。
 
まずはOH-6D(観測ヘリ)で敵陣地を偵察。
 
 
▲OH-6D
 
続いてオートバイで地上から偵察。
偵察部隊と敵陣地との間で早速撃ち合いが始まります。
 
実は仮想敵陣地は私のいるところから全く見えなかったのですが、ヘリやオートバイが登場したおかげで前にいる人の立ち位置が若干変化し、仮想敵を見ることが出来ました。
 
 
▲仮想敵
 
87式偵察警戒車が砂煙を巻き上げながら登場しますが、いったん味方は撤退。
 
今度は93式近距離地対空誘導弾と81式短距離地対空誘導弾(姫路に駐屯している)が登場し、対空援護のためグラウンドの東端で展開。
 
砂煙を上げながら高機動車が登場したと思ったら、後ろに何やら引っ張っています。
アナウンスによると、120mm迫撃砲RTでした。
 
 
▲120mm迫撃砲RTの組立て作業
 
そして、姫路からやってきたFH70もグラウンドの隅で展開しているようですが、まったく見えません。
 
アナウンスで狙撃手が敵兵を狙撃するというので、どこにいるのか探してみると、ちょうど私の目の前、他の人の頭と頭の間にギリースーツを着た狙撃手が見えました。
 
 
▲狙撃手
 
狙撃手が敵装甲車両の搭乗員を狙撃した後、FH70による砲撃が始まりました。
 
自衛隊イベントが初めての人なのか、「耳をふさいで下さい」とのアナウンスに対して「そんなに大きな音がするの?」などという会話が周囲から聞こえていましたが、FH70の1回目の射撃でみんな即座に納得。耳をふさいでいました。
 
そして74式戦車も2両登場し、主砲を発射。
 
 
▲74式戦車
 
FH70は、私のところからは発砲炎しか見えませんでしたが、轟音はたっぷり味わえました。

砲撃である程度敵を弱らせたら、92式地雷原処理車でグラウンド中央の鉄条網を破壊し、突撃。
 
ロケットの空砲はないので地雷原処理車からは何も発射出来ませんが、蓋を開けて発射するような効果音を鳴らした後、鉄条網に付けた火薬を爆発させるという芸の細かさ。
 
 
▲92式地雷原処理車(ウインナー状につながった爆薬をロケットで引っ張って飛ばし、地雷原に爆薬を着地させて爆破すると、地雷原の中に道が出来上がるという仕組み)
 
12:00
最後はAH-1S(対戦車ヘリ)が敵陣地上空を航過して訓練展示は終了。
と思ったら、雨がぱらついてきました。
そしてすぐに本降りになり、木の下へ避難。
 
訓練展示の様子がYoutubeにあったので、興味のある方はご覧下さい。
(私が撮影したものではありません)
 
 
グラウンド内の片付けの様子を見物しながら、周りのお客さんが帰るのを待ちます。
15分ほど待つと、自由に歩ける余裕ができたので、歩道橋を渡ってシャトルバス乗り場へ向かいました。
 
本格的な雨でしたが、模擬店はなかなかの人出で、帰りのシャトルバスから見た限りでは、戦車の体験搭乗もすごい行列でした。
 
12:30
シャトルバス乗り場の行列に並びました。
 
12:50頃
並んでから3台目くらいのバスに乗れました。
帰りのバスは第306輸送中隊の車両。
 
13:15
JR伊丹駅に到着。
 
13:24
大阪行の快速電車で尼崎駅へ向かいます。
 
13:30
尼崎駅に到着。
13:35発の下り新快速があるはずですが、電光掲示板を見るとなぜか13:50まで新快速がありません。
ホームで20分間ぼーっと待ち、13:50発姫路行の新快速で姫路駅へ。
 
14:40頃
先行列車が遅れていたため、定刻より7~8分遅れて姫路駅に到着。