播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

航空自衛隊 浜松広報館 (エアーパーク) Part 2

Part 1から続く
 
資料館の中に入ると、まずは女性二人が座る受付と、その向かいにお土産屋さんがあります。
受付を背にして右前にはコインロッカーとトイレがあります。私は出張用の大きな鞄を持っていたので、鞄とコートをロッカーに入れ、トイレを済ませました。

コインロッカーは、お金が戻ってくるタイプのものです(利用には¥100硬貨1枚が必要)。
 
 
▲展示資料館1階に入ってすぐの様子
 
資料館の展示スペースの入り口は、受付に向かって左側です。
 
入ってすぐの場所にあるのは、ちょっとちゃちな印象の空対空ミサイルのモックアップと、リアルなF-2支援戦闘機の実物大モックアップ。
F-2は、模型とわかっていても、その大きさとリアルな外観に見とれてしまいます。
 
 
▲展示資料館1階の展示スペースに入ってすぐのところにあるF-2の実物大モックアップ
 
F-2の機首を左側から見る位置に立ったとき、背中側にあたる場所にはバーチャル防空管制司令室があります。

大半のお客さんはこれに気づかず奥へ進んでしまいます。たまたまこれに気づいて見てみようと思いましたが、先客の親子連れが楽しんでいる様子だったので、「後から見よう」と思って先へ進むことにします。
 
自衛隊の任務についてのパネル展示の前を通り過ぎると、目の前に機首をこちらへ向けたF-1支援戦闘機の実物が展示されているのに出会います。
 
 
▲F-1支援戦闘機の展示
 
コックピット横に階段があり、キャノピー(風防)越しではありますが、コクピット内部を覗いたり、コクピット後部のアビオニクス機器類、さらにその後ろの20mm砲弾の弾薬箱を見ることが出来ます。
 
 
▲キャノピー越しにF-1支援戦闘機のコクピットを見る
 
このF-1支援戦闘機は、機首のレドーム後ろのパネルが開いていてレーダー機器を見られますし、ジェットエンジンの側面にあるパネルも外してあり、まるで楽器のように曲がりくねった美しい配管を眺めることも出来ます。
 
 
▲F-1支援戦闘機のジェットエンジン
 
F-1支援戦闘機の後ろにはF-104J戦闘機に搭載されていたJ-79-IHI-11Aエンジンや、T-4中等練習機に使われていたF3-IHI-30エンジンのカットモデル、ジェットエンジンについてのパネル展示があります。

J-79-IHI-11Aエンジンは、各部に小さなプレートが付いていて、(文字は色あせて読みにくいですが)どの部分がどのような役割をしているのかが説明されています。
 
 
▲J-79-IHI-11Aエンジンのカットモデル
 
11:50
2階や3階にも展示室があることを知らず、これで展示資料館の中を見終わったつもり(バーチャル防空管制のことはすっかり忘れていた)になり、展示格納庫へ向かいました。
 
展示資料館内は、航空機が前後互い違いに所狭しと並べられていて、それらを間近でじっくり眺められる素晴らしい空間です。
 
 
▲展示格納庫内の様子(2階南西付近から撮影)
 
航空機に興味のない人でも、これだけ近くで飛行機を眺めると感動するらしく、親子連れは子供だけでなく親もずいぶんはしゃいでいました。

展示格納庫に入ってすぐ左側のカウンターでフライトスーツの貸し出しサービスがあるのですが、子供だけでなく大人もフライトスーツを着て、ヘルメットを抱えて記念撮影を楽しんでいる様子。
 
一部の機体はコクピットに着座出来るので、コクピットで記念撮影をする人たちがかなり多くいました。
(この日コクピットが開放されていたのはT-2超音速高等練習機、F-104J戦闘機、F-1支援戦闘機の3機種でした。)
 
この展示格納庫内北西にはフライトシミュレーターがあるのですが、保守業者が過大請求にを行っていたことが判明し、契約が出来ない状態のため、運用が停止されています。(2012年12月9日時点で再開時期未定)
 
そうこうしていると、「12:30から全天周シアターの整理券を受付で配布します」との放送がありました。

コクピットの撮影はまだまったくしていませんでしたが「後で撮ろう」と安易に考え、まだ12:30にはなっていませんでしたが展示資料館に戻り、12:30まで受付前で待機。私と同様、整理券の配布を待っている人がやはり周囲に複数いました。
 
12:30
時間通りにシアターの整理券配布が始まりました。私が受け取ったチケットの番号は5番。
整理券と共に広報館のパンフレットをもらったのですが、それを見ると展示資料館は2階、3階にも展示があります。

シアターの入場は13:15からで、上映開始は13:30。まだ時間があるので、2階と3階の展示を見に行くことにしました。
 
F-1支援戦闘機とジェットエンジンの展示の間の通路から部屋を出ると、エレベーターと階段があります。
エレベーターを使うほどでもないので、階段で2階へ。
 
私と同じように2階や3階があることを知らない人が多いのか、1階と違って人が少なく、広い空間にゆったりと展示物が置かれていることもあり、落ち着いて見学が出来ます。

私が気になったのはブルーインパルスパイロットの装備や、兵器の展示。
 
 
▲展示資料館2階の様子
 
 
▲空対空ミサイル等航空機搭載兵装のモックアップの展示
 
2階の展示を一通り見終わりましたが、なにやら部屋の一角に人が集まっています。そこが全天周シアターの入口でした。

まだ開場の時間ではなかったので、3階の展示を見に行くことにします。
 
3階には簡易フライトシミュレーターと航空自衛隊の広報パネル展示、喫茶コーナー、図書館などがあります。
 
 
▲簡易シミュレーター
 
おなかが空いていたので、喫茶コーナーでチキンピラフを食べましたが、食べ終わるとちょうどシアターの開場時刻。
急いで2階へ下り、シアターの中へ向かいます。
 
全天周シアターは、直径15mのドーム状スクリーンに大型フィルムで撮影した動画を投影するというもので、13:30から上映されるのは「大空の救難隊」(約20分)。

座席はリクライニング可能なので、座席の位置にあまり関係無くスクリーン全体を見上げることが出来ます。
上映開始直前には、120人が座れる座席がほぼ埋まっていました。
 
プラネタリウムで上映されるパノラマ映像のようなものを想像していましたが、そうではなく、通常の映像がドームシアターに上映されるので、被写体の形がかなりゆがんで見えます。
 
「大空の救難隊」は航空自衛隊の救難ヘリコプターが主役の映像作品で、国土・国民を守るために戦うだけが自衛隊の任務ではないことがよく分かります。
 
13:50
展示資料館1階へ下りてきました。
 
展示格納庫で戦闘機のコクピットの撮影をしに行こうとしましたが、既に購入してある浜松から東京への新幹線の切符の時刻を確かめると15:11浜松発。14:10泉四丁目バス停発のバスに乗れば14:50にはホームで余裕をもって新幹線を待てますが、14:30のバスだと、道路状況によってはギリギリになってしまいます。

ここから泉四丁目までは1km弱で徒歩10分かかります。
というわけで、トイレに行ったりカメラを鞄に片付けたりしてから広報館を出発。泉四丁目バス停に着いて数分後にバスが来ました。
 
新幹線の切符の時間をろくに確かめていなかったために、消化不良気味になってしまいましたが、それでも十分に楽しめました。
次に行くときは、出張のついでではなく、時間にたっぷり余裕を持って見学したいと思います。