播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

「蘇る鷹匠の技」 於 姫路城三の丸広場

11月の土日祝祭日は、「姫路城物語2012」と題して、姫路城周辺で各種の催し物が開催されるようです。
 
その中に「蘇る鷹匠の技」というイベントがあり、11/4と11/25にだけ行われます。
25日は姫路駐屯地の記念行事があるので、見に行けるとしたら今日しかありません。
 
姫路城は自宅から近いので、徒歩で出発。
 
12:10
姫路城の三の丸広場に到着。
「姫路城古武道大会」と銘打って、各種の演武を披露しているようです。
 
その三の丸広場の東半分がロープで囲われており、立ち入り禁止になっていました。
きっとこの中で鷹匠のパフォーマンスが行われるのでしょう。
 
予定では12:30からですが、最前列でパフォーマンスを見たいので、さっそくロープ際で待機。
 

▲姫路城三の丸広場の様子(下端近くにロープを張るために並んでいるポールが写っている)
 
12:25頃
古武道大会の第1部が終了してから鷹匠のパフォーマンスが始まるので、少し開始が遅れる旨のアナウンスがありましたが、この頃には、結構な数の見物客が集まっていました。
 
12:45
古武道大会の第1部が終了し、鷹匠のパフォーマンスが始まりました。
ヘッドセットを付けた若い女性(鷹匠の弟子)が司会・進行を行います。
 
まずはフクロウによるパフォーマンス。
助手の若い女性は2名いて、ロープで囲まれた南北に細長いエリアの南端に司会の助手、中央よりやや北側にもう一人の助手が立っています。
 
この2名の助手の間を、フクロウが行ったり来たりするのですが、疲れているのか途中で着地してばかり。
 

▲音も無く、観客の目の前で低空飛行するフクロウ
 
着地したら何とも言えない甘えるような声を上げ、助手さんを呼んでいました。
助手さんが近づき、えさを見せると腕に飛び上がってくるという状態でしたが、何回かはうまく飛行できました。
 
フクロウの鳴き声なんて、漫画のイメージで「ホーホー」でしたが、実際はあんな甘えるような声も上げるのかと妙に感動。上手くいっていたら、フクロウの鳴き声を聞けなかったでしょうから、鷹匠さん側から見ると失敗かもしれませんが、見物客としては貴重な経験が出来てありがたい。
 

▲鷹匠の助手の左手に止まったフクロウ
 
続いては鷹のパフォーマンス。
が、この鷹も見物客の多さに驚いているのかわがままなのか、助手さんの間をちゃんと飛行してくれません。
 
一方の助手さんの腕を飛び立ったかと思うと、三の丸広場周辺の木に止まってしまいます。
鳥を呼ぶための専用の笛を吹き、えさを見せると、木から鷹が飛び出してきました。
 
今度は見物客の中から、三重から来たという男性が選ばれ、左手に革の手袋をはめて鷹を受け止める役目に挑戦。
 

▲見事に鷹をキャッチ
 
次に選ばれたのは小学生の男の子。
彼の腕にも鷹はしっかり止まりました。
 
次は鷹匠本人の登場です。
 

▲疑似餌を持って登場した鷹匠
 
鷹匠が手に持っているヒモは、先端にえさが付いていて、振り回して鳥に空中でえさをキャッチさせるための物です。
 
鷹匠が操って見せたのはハヤブサ。
 
姫路城の西の丸を飛び立ったハヤブサは一直線に鷹匠の元へ。
鷹匠が振り回すえさを追いかけながら、俊敏に飛行します。とにかく素早い!
 

▲鷹匠の前を通過するハヤブサ
 
助手さんの説明によると、ハヤブサはえさが逃げ回って弱ってきたところを仕留めるそうです。
何度かハヤブサにキャッチされないようにえさを素早く操作していた鷹匠が、最後に高くえさを放り上げると、ハヤブサは空中でそれを見事にキャッチ。
 
かつて日本軍が戦闘機にこの鳥の名前を付けた理由がよく分かりました。
 
ハヤブサの次はインコ。
体が大きく色も派手なので、目の前を飛ぶ姿はかなりの迫力。
 

▲インコの飛行の様子
 
このインコは「バイバイ」としゃべるのと、羽を大きく広げた万歳のポーズを取るのが特技のようでした。
 
最後はオオシロタカ。
これも鷹匠自らがハヤブサの時と同様、えさを付けたヒモを振り回してタカに空中でえさをキャッチさせます。
 
が、スピードが速すぎて、写真には撮れませんでした。
 

▲鷹匠とオオシロタカ
 
13:15
以上で鷹匠によるショーは終了。
 
徒歩で自宅へ戻りました。