播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

姫路市工場夜景ツアー

今日は神姫観光の「姫路市工場夜景ツアー」に参加してきました。
このツアーは、2012年9月までの土曜日(月に2~3回)のみ出発するもので、参加費はひとり¥4,500(ネットで申し込んだら¥200割引になりました)。
 
「姫路に住んでいるんだから、いつでも気軽に行けるのでは?」と思われるかも知れませんが、いくら姫路に住んでいても、工場夜景スポットは知りません。

参加費は良い撮影スポットを知るための代金ということで申し込みました(撮影スポットを記録するために山歩きで使っているハンディGPSで行程をすべて記録しました)。

実は、このツアーは船で海からも工場を眺められるというのが売りで、これはさすがにそう簡単に体験できるものではありません。
 
姫路市工場夜景の魅力
神々しくきらめく無数のプラントの光。
姫路市の臨海エリアは鉄鋼・化学工場が集まる大規模なプラント地帯です。
陸からのみならず、海からも鑑賞できるこのエリアは全国でも有数な工場夜景のスポットといえます。
小林哲朗氏が選んだベストスポットにご案内いたします。
(神姫観光パンフレットより)
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「網干」。(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)
※エコパークあぼしから南へ抜けるルートは、一般車は通り抜け出来ません。(ツアー専用ルート)
 
4カ所の撮影スポットがどのような場所か分かるように、翌17日に4カ所でパノラマを撮影してきました。
文末にパノラマがあるので、興味のある方はどうぞ。
 
あいにく今日は終日雨。
 
17:45
姫路駅南のバスターミナルに到着。
 
観光バスに乗り込もうとしたら「天候が悪いため船からの見学は中止になりました。」とのこと。
このツアーの価値の半分以上を占めるかも知れないクルージングが無いなんて・・・
¥1,000が返金されました。

私と同様、ここで初めてクルージングが中止になったことを知った他のお客さんの一部は、キャンセルして(50%のキャンセル料を取られますが、ツアー代金¥4,500の半額¥2,250と¥1,000の返金で、合計¥3,250返ってきます)バスを降りていきました。
(注:私の携帯宛に着信があったのですが、見知らぬ番号だったため出ませんでした。これがどうやらクルージング中止を知らせる連絡だったようです。連絡無しに、突然その場で中止を宣告されたわけではありません。)
 
「船に乗れなくても、撮影スポットを知ることが出来ればいいや」と気持ちを切り替え、ツアーに参加することにします。
キャンセルの対応があったりしたため、定刻の18:00を少し過ぎてバスは出発。
 
18:58
エコパークあぼしに到着(地図中「エコパークあぼし」)。

本来なら最初の1時間はクルージングなのですが、今日はそれが無いため、エコパークあぼしで普段より長い40分間を過ごすことになりました。
暗くならないと夜景を楽しめませんからね。
 
ここは爆発事故を起こして一躍有名になってしまったゴミ処理施設です。
姫路市のゴミの約70%がここで処理されるそうです。
 
 
▲エコパークあぼしに入ると、ペットボトル6,000本で作られた姫路城に出迎えられる
 
ゴミは焼却するものというイメージがありましたが、この施設にあるのは「溶融炉」。
 
 
▲1号溶融炉(3号まであるらしい)
 
ゴミを高温にして蒸発させ、金属等の重い成分だけを炉の底部から抜き取り、これを冷やし固めて選別。素材別にリサイクルするそうです。
また、この熱エネルギーを利用して発電も行っています。
 
 
▲このごみピット(ガラスの向こうの大きな穴)からクレーンで溶融炉へゴミを投入する
 
19:40
エコパークあぼしを出発。
 
19:45
エコパークあぼしの南西にある揖保川浄化センターの南側でバスが止まりました。
ここが最初の撮影スポットのようです(地図中「撮影スポット1」)。
 
目の前にパイプだらけの、いかにも「プラント」といった雰囲気の施設があり、明るい光を放っています。さて撮影と思ったら、手前半分の施設の電気が消えてしまいました。
 
雨が降っている中、傘を首と肩ではさみ、カメラが濡れないようにしながら、手持ちで撮影するのは厳しい(雨や泥で汚したくなかったので、三脚は持ってきていません)。

風で傘が揺れるので、それにつられて体も揺れるため、ブレブレになります。
 
ISO感度を自動調整にし、シャッタースピードが1/30より遅くならないように設定して手ぶれ補正をONにしていれば大丈夫だろうと高をくくっていましたが、甘かったようです。
 
バスを降りた場所から西へ進んでいくと、照明が消えていない施設を大きく見られる場所があったので、そこで撮影。
 
 
▲揖保川浄化センター
 
 
▲揖保川浄化センター
 
20:00
次の撮影スポットに向けてバスで移動開始。
 
20:05
2番目の撮影スポットに到着(地図中「撮影スポット2」)。
ここは網干海浜大橋の南詰め付近。
 
西を見ると日本触媒工場の丸いタンクが、北東を見るとダイセル工場のプラントが見えます。
しかし、どちらも距離が遠い。高倍率のズームで夜間の手持ち撮影は無理なので、初めから望遠レンズは持ってきていませんでした。

105mmまでの望遠では、下の写真程度にしか寄れません。
 
 
▲網干海浜大橋から見た日本触媒
 
 
▲網干海浜大橋から見たダイセル
 
20:17
次の撮影ポイントに向けてバスで移動。
 
20:20
3番目の撮影スポットに到着。なぎさ公園(地図中「撮影スポット3」)です。
普段はカップルが多く集まるそうですが、今日は雨なので我々以外に人の姿はありません。
 
ここにはちょっとした丘があり、それに登ると周囲360度の展望が開けます。
ダイセル工場が間近に見えてちょっと興奮(それでも105mmのレンズでは無理があります)。
 
 
▲なぎさ公園から見たダイセル工場(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)
 
20:36
最後の撮影ポイントに向けて出発。
 
20:45
4番目の撮影ポイントである日本触媒工場の南側に到着(地図中「撮影スポット4」)。
規模は小さいですが、目の前にいかめしいプラントがでんと鎮座しています。
 
 
▲日本触媒
 
 
▲日本触媒
 
綺麗とかではなく、「かっこええ~」というのが第一印象。
やっぱり産業用の機械はいい!
 
民生用の機械やファッション製品のように「デザインありき」ではなく、「機能ありき」で作られた産業設備には、建設機械、兵器や軍用品と同種の格好良さがあります。
 
21:02
姫路駅へ向けて出発。
 
21:35
姫路駅南のバスターミナルに到着。

工場は簡単に近づけないところが多いらしく、やはり撮影には望遠レンズと三脚は欠かせないようです。

今回の撮影スポット1と4については、今回私が持っていった105mmのレンズで十分でしたが、2と3では厳しい。
虫除けも必須です。撮影中に何カ所か蚊に刺されました。
 
興味のある方は、カメラだけでは無く三脚やリモコン、望遠レンズ、虫除けスプレー、懐中電灯を忘れずに、天気が良いときに撮影に行ってみてください。