播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県養父市の天滝(落差98m)

ここ何日かは空気の透明度が低く、見通しがききません。今日もやはり見通しが悪そうなので、山へ登っても展望が楽しめないでしょう。

というわけで、展望の善し悪しに関係無く楽しめて涼しいところに行きたいと思い、養父市の天滝へ行ってきました。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「氷ノ山」
 
9:40
姫路市街の自宅を出発。国道29号線を北上します。
 
10:55
道の駅はがに到着。ここでトイレ休憩。
 
11:00
道の駅はがを出発。

国道29号線をひたすら北上し、兵坂トンネルを抜けてすぐの分岐を右へ入ります。これは県道48号線。
若杉(わかす)峠を越えて養父市に入ると、天滝への案内表示を県道沿いで見かけるようになります。
 
公設の「日本の滝100選 天滝 2.6km」の標識(地図中「標識」)が見えたら(その右の看板の方が目立ちますが)、標識の指示通りに左折。
 
▲天滝への入口を示す標識
 
天滝公園キャンプ場を左手に見ながらしばらく北進すると、レストハウス天滝に出会います。
 

https://goo.gl/maps/JV7RTmCto5rnpkUT6

▲レストハウス天滝の位置
 
11:40
レストハウス天滝(地図中「レストハウス天滝」)に到着。
ちょうど良い時間なので、ここでお昼にします。私が食べたのは、豚しょうが焼き定食(¥800)。
 
営業は土日祝祭日のみのようです(2012年5月現在)。
 
 
▲レストハウス天滝
 
 
▲レストハウス天滝のメニュー(2012年5月現在)(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)

食事を終え、支払時に天滝の駐車場の場所を確認すると、ここよりさらに上に駐車場があるとのこと。
 
12:10
天滝の駐車場へ向けて出発。
 
レストハウス天滝を出て北へ進むと、すぐに道が分岐していて、右側(地形図では二条道路)は通行止め。左が天滝への道のようです。

土日祝祭日は混雑するので、下の駐車場に止めた方が良いよという看板がありましたが、そんなに混んでないだろうと勝手に推測して1.5車線幅の舗装道路(地形図では実線道)を上ります。
 
所々に待避場所があるので、対向車と出会っても何とかなります。
私が駐車場へ向かうときは3台ほどの車が下りてきてすれ違いましたが、問題ありませんでした。
 
12:17
駐車場に到着(地図中「P」)。
 
17台分の駐車スペースがありますが、私が来た段階では2台分しか空いておらず、道路に駐車している車もいました。
 
 
▲天滝登山口にもっとも近い駐車場の様子
 
12:20
天滝に向けて徒歩で駐車場を出発。
登山口は駐車場のすぐ先にあります。
 
 
▲登山口の様子(ドラム缶の中身は貸しストック)
 
登山口の案内によると、ここから天滝までは1.2kmあり、コースタイムは約40分だそうです。
 
登山道はよく整備されており、登山靴に履き替えてくる必要が無かったかのように思えてしまいます。
実際、出会った他の滝見客は普通に街中を歩くような服装の人が大半でした。
 
 
▲登山道の様子
 
12:26
岩間の滝と書かれた標柱の横を通過(地図中「岩間の滝」)。どこが滝だか分かりませんでした。
 
岩間の滝から先では、谷側に柵(ポールとクサリ)が現れます。
少し急な斜面はコンクリートの階段になっていて、小さな子どもでも楽に歩けそうです。
家族連れが楽しむための遊歩道なので「整備されすぎ感」がありますが、涼しげな水音を聞きながら新緑の中を歩けるので気持ちいい。
 
 
▲手すりとコンクリート階段
 
12:31
糸滝と名付けられた細い滝に出会いました(地図中「糸滝」)。
滝は谷の向かい側にあるためよく見えるのですが、木々が邪魔で写真には撮りづらい。
 
そのすぐ先では連理の滝の標柱がありましたが、これもどこが滝なのか分からず、そのまま通過。
 
12:34
久遠(くおん)の滝に出会いました(地図中「久遠の滝」)。
登山道から見下ろすような位置にその滝はあります。
 
このあたりは沢と遊歩道の高度差が大きいためか、柵だけで無く、柵の下に滑落防止用の金網までありました。
しかし、過剰とも思える柵はすぐに姿を消します。
 
 
▲久遠の滝周辺の柵
 
久遠の滝の先でしっかりした木製の橋を渡ると(沢を渡るのは登山口が1回目、ここが2回目)、休憩所があります。

ここは天滝まで600m地点。ちょうど中間です(地図中「600m地点」)。
 
この先はコンクリートの階段と木製の橋がたくさん出てきます。
沢を渡る回数は、私の記憶が正しければ全部で7回です。
 
12:37
夫婦滝を通過(3カ所目の橋)。
 
12:44
夫婦滝から3つの橋(登山口から数えて6つめの橋)を渡ると、鼓ヶ滝に出会います(地図中「鼓ヶ滝」)。
 
 
▲鼓ヶ滝
 
ここは滝の目の前にある橋(登山口から7つめの橋)を通るようになっているので、滝を写真に撮りやすそうです。
鼓ヶ滝を越えてからつづら折れの道で一気に標高を上げると、天滝はもうすぐです。
 
 
▲天滝まで100m地点付近の様子(左奥は四阿、右はトイレ)
 
あずまやの前には柵のある台があり、天滝全景を見られるようですが、先客がいたため先へ進むことにします。
あずまやからは鉄階段を登ります。
 
 
▲鉄階段
 
鉄階段を登り、さらに丸太階段の道を少し登れば天瀧三社大権現が現れ、その左には豪快に水を落とす天滝の姿がありました。
 
12:54
天瀧三社大権現前に到着(地図中の神社記号)。
 
 
▲天瀧三社大権現と天滝
 
天瀧 落差98メートル
 天瀧は、県下最高峰の氷ノ山を源流に落差98m(平成2年実測)と県下一を誇る名瀑で、その名の通り天から降るかのように流れ落ちる雄大さから、平成2年に「日本の滝百選」に選定されています。
 この天瀧は、古く「大和長谷寺縁起」や「役の行者本記」にも書かれ、また、弘法大師が仏雲隆盛の地を求めて全国行脚した際、滝の霊気に打たれて「この地こそ仏陀の我に恵み給いし聖地」と、谷の数をかぞえたところ、千に一つ足らなかったため、居を高野山に求めた-との伝説が残っています。
 また、登山口からの渓谷沿いの遊歩道は、原生林に囲まれ「森林浴の森日本百選」にも選定されています。
大屋町・筏区・天滝を生かす会
 
神社の左側には「俵石」や「杉ヶ沢高原」へ続く道があります。
そちらへ入ってみると、滝のすぐ側まで近づくことが出来ました。
 
▲神社左の道から天滝を見る。これで全体の2/3程度。(中央右、赤丸内の人物と比べると、大きさがよく分かる)
 
風向きによっては水しぶきがかかる距離で滝を見上げ、パノラマ撮影。
レーザー距離計で滝の落ち口(実際の落ち口ではなく、私が立っていた場所から見える落ち口)までを測ると、距離が50mだったので、ちょうど滝の中央付近にいたことになります。
 
 
▲滝の中央付近から落ち口を見上げる
 
▲天滝で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2012年5月27日)
 
13:43
風に乗ってきた天滝の水しぶきを浴び、滝の迫力を十分楽しんだのでそろそろ下山します。
 
▲下山時に四阿前の滝見台(?)から撮影
 
14:02
駐車場に到着。
 
非常に涼しく、汗っかきの私ですら(合計10kg弱の荷物を背負っていたのに)額にうっすら汗が浮かぶ程度でした。
 
16:10
姫路市街の自宅に到着。