播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県朝来市の竹田城跡で花見

親戚から連れて行って欲しいとリクエストされていた竹田城へ、親戚と一緒に行ってきました。
 

https://goo.gl/maps/6imM7ZWUXERjFvBM9
▲竹田城跡中腹駐車場の位置
 
文末に、自作の竹田城跡バーチャルツアーへのリンクを張っています。興味のある方はどうぞ。WindowsPCからアクセスするとFlash形式、iPhone等でアクセスするとHTML5形式のバーチャルツアーが開きます。
 
 
▲竹田城跡案内図(赤矢印は本日の往路、青矢印は本日の復路)(中腹駐車場の案内図より)
注)駐車場から花屋敷への道は通行止めになっています。
 
-遺構について-
 竹田城は嘉吉年間(1441~1443年)に、守護大名の山名持豊(宗全)が有力家臣のひとりである太田垣に築かせた城である。そのころの竹田城は砦(小規模な要塞)に近かった。最近の調査では、現在のような壮大な石積みの城郭になったのは、廃城時(慶長5年-1600年)に近い時代と考えられている。
 竹田城の縄張りは、最高所の天守台をほぼ中央に置き、本丸以下、二の丸・三の丸・南二の丸が梯郭(ていかく)式に配され、大手口を防御する枡形部に沿う北千畳郭と搦手(からめて)口のある南千畳を双翼とし、さらに、天守台の北西部には花屋敷と称する一郭がある。
 また、城郭の周囲には現存の石垣より古い時代の遺構である竪堀(たてぼり)も確認され、複合遺構として今後の総合的な調査・保存が必要となっている。
 規模は南北約400m、東西約100mである。
(昭和18年9月8日、国史跡に指定)

-石垣について-
 竹田城遺構の見せ場は石垣にある。この石垣は構築技法からみて、穴太(あのう)積みを採用している。穴太積みとは、近江国(現滋賀県)坂本を中心に発達した石垣構築法の総称であるが、積み方から言えば野面(のづら)積み石垣といえよう。野面積みとは、加工をほどこさない自然石をそのまま積んだもので、すき間が多く、一見して粗雑に見えるが水はけがよく、崩れを防ぐ。
 竹田城の場合、石垣が築かれてから約400年経つが、一部の復元箇所を除いて当時のままの姿を今日に伝え、石積みのもつ深い味わいはたとえようもない。
(出典:中腹駐車場の看板)
 
8:00
姫路市街の自宅を車で出発。
親戚をピックアップし、国道312号線へ向かいます。
 
片道60kmほどなので(正直に言うと高速料金をケチるため)、播但道は使わず国道312号線をひた走り、朝来へ向かいました。
 
竹田駅の南側にある俵米橋を渡って西へ進み、南から竹田城跡へ車で上ろうとしたら、ガードマンに制止されました。
今の時期は混雑するので、道路を一方通行にしているとのこと。私が登ろうとしていた道は下山専用で、和田山町殿方面から登らないといけないそうです。
 
通行規制については、朝来市のWebサイトを参照してください。
http://www.city.asago.hyogo.jp/0000001493.html
 
ガードマンに地図をもらい、国道312号線へ戻って北上。
「加都(かつ)」交差点を左折して西進し、播但道をくぐってすぐ、竹田城への案内看板のある分岐を左へ入ります。
後は道なりに進めば、公衆トイレと飲み物の自販機もある中腹駐車場です。
 
10:00
中腹駐車場に到着。
 
 
▲中腹駐車場の様子
 
10:05
トイレを済ませ、自販機で飲み物を購入して出発。
 
まずは木製の門をくぐり、砂利が敷き詰められた擬木階段を下ります。このルートは、道標によると大手門コースと呼ぶそうです(駐車場の案内図では亀さんコース)。
 
注)2012年4月現在、中腹駐車場から花御殿へ続く竹田城跡への最短ルートは通行止めになっています。
 
 
▲大手門コース入口
 
階段を下りきったら、車止めのある一車線幅の舗装道路へ入ります。
車道のようですが、一般の観光客が車両を乗り入れることは出来ません。
 
 
▲大手門コースは舗装道路
 
10:21
右手側から遊歩道に登山道が合流しているのに出会いました。
麓の表米神社からの登山道のようですが、「災害により通行止め」と書かれ、鎖が張られています。
 
ここには最近付けられた公設道標があり、北を指して「竹田城跡大手門入口 約200m、徒歩5分 JR竹田駅 駅裏登山道利用、徒歩約40分」、南を指して「中腹駐車場(トイレ有) 約600m、徒歩10分 JR竹田駅 南登山道(車道)利用、徒歩約50分」となっています。
 
この道標のすぐ先には、仮設トイレもありました。
 
10:25
大手門入口に到着。ツアー客が集まり、賑やかになっていました。
 
 
▲大手門入口
 
大手門跡からいよいよ竹田城の石垣の上へ上がります。
 
 
▲大手門跡へ向かう石段を登る
 
大手門跡を越すと、そこは北千畳。
桜が咲き誇る広い郭です。この時期ならではの美しい風景。
 
 
▲北千畳の様子
 
ツアーの観光客や若いカップルなどがいますが、思ったほどの人出ではなく、のんびりと城跡を見学。
いや、正確には桜が咲き乱れる景色を満喫しました。
 
 
▲天守台近くから北を望む
 
 
▲以前は梯子で上り下りしていた天守台には、階段があった
 
パノラマ撮影機材を持って行っていたため、パノラマVRも撮影しました。
この記事の最後には、バーチャルツアーへのリンクもあります。興味のある方は是非どうぞ。
 
11:50頃
一時間半ほども城跡の雰囲気と桜を満喫し、南千畳から階段道で大手門コースの遊歩道へ下山開始。
この階段道は、表米神社からの登山道と遊歩道が合流している地点に出ます。つまり、昔は神社から城跡へつながる登山道だったのでしょう。それが現在は遊歩道で分断されているようです。
 
 
▲階段道の様子
 
駐車場からは南側の車道で下り、俵米橋を渡った先にある竹田屋という焼き肉屋(遊歩道でビラを配っていた)で昼食。
 
よくよく親戚の話を聞くと、竹田城ではなく利神城に行きたかったとのこと。あーあ。
まぁ、竹田城の方が感動が大きいし、桜がまだ満開だったからよしとしましょう。
 
14:30
親戚を下ろし、自宅に到着。
竹田城跡バーチャルツアー


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/takedajo/virtualtour.html


(PC、iPhone両対応。重いので、スマートフォンの場合は無線LAN環境での閲覧をお勧めします。)