七種山は、山門からピストンするか、小滝林道へ下りるか、薬師や槍に縦走するかのいずれかのルートしかないと思っていました。
しかし、いつだったか、七種山から南の554m標高点経由で南へ下山している人の山行記録を見たことがあり、そのルートを歩いてみることにしました。
野外活動センターに車を置き、七種の滝経由で七種山山頂へ登って、笠岩を見て554m標高点経由で下山というコースです。
結果的に、車は山門に置いておくのが楽だったわけですが、554m標高点からどこへ下山するのか覚えておらず(前述の山行記録を再度確認しようと思いましたが見つけられず)、林道分岐付近へ下りた場合のことを考えて野外活動センターに駐車することにしました。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「寺前」
9:15
姫路市街の自宅を出発。
姫路市街の自宅を出発。
国道312号線を北上し、「西治南」交差点を左折。
後は道なりに進んでいくだけ。要所には七種の滝を示す看板が設置されています。
一つ目の看板は、中国自動車道をくぐる直前(「西治」交差点のすぐ南)。ここは直進。
次は、七種川を渡った直後の「長野橋北詰」交差点。ここは左折。これで県道406号線に入ります。
県道406号線を北上すれば、七種山山塊を歩く際の拠点となる野外活動センター(地図中「青少年野外活動センター」)に出会います。
次は、七種川を渡った直後の「長野橋北詰」交差点。ここは左折。これで県道406号線に入ります。
県道406号線を北上すれば、七種山山塊を歩く際の拠点となる野外活動センター(地図中「青少年野外活動センター」)に出会います。
https://goo.gl/maps/QQxWww2xPGWv4z8YA
▲なぐさの森駐車場の位置
10:00
野外活動センター前に到着。駐車場には、利用者以外の駐車は禁止と書かれています。
野外活動センター前に到着。駐車場には、利用者以外の駐車は禁止と書かれています。
山門前の駐車場まで行こうとしたら、野外活動センターのすぐ先に「なぐさの森駐車場」なるものが出来ていました(地図中「P なぐさの森駐車場」)。
▲なぐさの森駐車場
この新しい駐車場の脇には、最近出来たばかりと思われるドコモの基地局が立っていました。
10:05
出発。
出発。
1車線幅の舗装道路を歩き、七種の滝を目指します。
時々雪がちらつき、風は冷たく、手が痛くなってきたので、手袋をはめました。
時々雪がちらつき、風は冷たく、手が痛くなってきたので、手袋をはめました。
10:15
七種薬師の登山口がある林道への分岐を通過。立派な道標が立っていました。
七種薬師の登山口がある林道への分岐を通過。立派な道標が立っていました。
10:18
小滝林道が分岐する地点を通過(地図中「林道分岐」)。
小滝林道が分岐する地点を通過(地図中「林道分岐」)。
▲小滝林道分岐の様子
10:33
公衆トイレと駐車スペースがある山門に到着(地図中「山門」)。
看板によると、この山門は1701年に建造されたものだそうです。
公衆トイレと駐車スペースがある山門に到着(地図中「山門」)。
看板によると、この山門は1701年に建造されたものだそうです。
▲山門の様子
公衆トイレの脇には「中岳」と書かれた赤い道標がありました。
七種山山頂から554m標高点経由でここへ下りてくる道があるようです。
七種山山頂から554m標高点経由でここへ下りてくる道があるようです。
仁王像も何もないですが、せっかくなので山門をくぐって先へ進みます。
植林の中を通る1車線幅の車道は、緩やかですが上り坂になっているため、徐々に体温が上がってきます。
10:41
雌滝と書かれた看板に出会いました。
堰堤の下に、ちょっとした滝があります(地図中「雌滝」)。
雌滝と書かれた看板に出会いました。
堰堤の下に、ちょっとした滝があります(地図中「雌滝」)。
そのすぐ先には夫婦滝の看板もありましたが、何年も前の台風による被害で倒木が多く、どこに滝があるのかよく分かりませんでした。
この道沿いには古い石積みが残っており、古人の生活が感じられて個人的には好きな雰囲気です。
▲石積みが残る道の様子
10:48
車道の終点は転回用の空き地かと思いきや、「七種山自然公園駐車場」の看板が立っていました。
ピストンで七種山に登るのであれば、ここに車を止めるのが一番楽ですね。ずっと一車線幅なので、対向車に出会うときついですが。
車道の終点は転回用の空き地かと思いきや、「七種山自然公園駐車場」の看板が立っていました。
ピストンで七種山に登るのであれば、ここに車を止めるのが一番楽ですね。ずっと一車線幅なので、対向車に出会うときついですが。
その駐車場のすぐ先には、鳥居があります(地図中「鳥居」)。
▲鳥居の向こうには太鼓橋と虹ヶ滝
鳥居をくぐり、太鼓橋を渡ってすぐに出会うのが虹ヶ滝。
コンクリートで補修した形跡のある(コンクリートはかなり風化している)古い石段や、岩に刻まれたステップを登ります。
▲ステップが刻まれた岩
10:56
八龍滝を通過。水はほとんどなく、岩の表面が濡れているだけでした。
八龍滝を通過。水はほとんどなく、岩の表面が濡れているだけでした。
11:00
道ばたに「一丁目」と刻まれた石仏が立っていました。
これを過ぎると、すぐに七種の滝です。
道ばたに「一丁目」と刻まれた石仏が立っていました。
これを過ぎると、すぐに七種の滝です。
滝壺近くまで下りて見上げると大迫力です。
七種の滝前で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2012年2月12日)
滝から少し登ると七種神社があり、そこにあるベンチに座っても、迫力ある滝の姿を楽しめます。
▲七種神社から見る七種の滝
七種神社で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2012年2月12日)
滝のパノラマを撮っていると、単独男性ハイカーが登ってこられました。
その方も滝の写真を撮り、私がパノラマ撮影機材を片付けている間に山頂へ向けて出発。私もその後を追います。
その方も滝の写真を撮り、私がパノラマ撮影機材を片付けている間に山頂へ向けて出発。私もその後を追います。
11:33
七種神社本殿の左後ろから登山道が始まっています。
七種神社本殿の左後ろから登山道が始まっています。
▲七種神社の左後ろから登山道が始まっている
序盤は丸太階段になっているので、気軽なハイキング気分で家族連れが来ても登れそうな雰囲気ですが、階段はすぐに終わり。
雨上がりだと滑りやすそうな、急な岩の斜面に付けられた道になります。
▲急な岩の登山道の様子
11:40
滝見台への分岐に出会いましたが、これは素通り。
滝見台への分岐に出会いましたが、これは素通り。
滝見台方面へ入ったすぐ先で七種の滝の落ち口を見られるので、興味のある方はどうぞ。
滝見台方面への分岐付近からは、今までの岩がちな道から打って変わって土の道になります。
斜度はやはりきつい。
斜度はやはりきつい。
▲急な斜面を登る
11:52
五合目と書かれた小さな札に出会いました(地図中「五合目」)。
五合目と書かれた小さな札に出会いました(地図中「五合目」)。
11:56
六合目を通過。ここでは南方面の景色を楽しめます。
六合目を通過。ここでは南方面の景色を楽しめます。
急な道はまだまだ続きます。
12:05
八合目を通過。七合目は見落としたようです。
八合目を通過。七合目は見落としたようです。
12:07
九合目を通過。ここは展望所になっていて、なかなかの景色が楽しめます。
九合目を通過。ここは展望所になっていて、なかなかの景色が楽しめます。
▲展望台から南方面の眺め(マウスポインタを地図に載せると現れる右下の虫眼鏡アイコンをクリックすると、拡大表示されます)
また岩がちになった道を上っていけば、まもなく山頂です。
12:12
七種山の山頂に到着。
七種山の山頂に到着。
▲山頂の様子
先ほどの男性ハイカーは、つなぎ岩で風景を撮影中でした。
▲山頂から北へ少し下ったところにある「つなぎ岩」(男性が立っているところ)
それ以外には誰もいません。静かな山頂です。
私は山頂標識の横で米軍の携帯食料「MREレーション (Menu14 Spicy Penne Pasta)」を広げ、昼食。
つなぎ岩で風景撮影を終えた単独ハイカーは、槍へ縦走するのかピストンで引き返すのか、来た道を戻って行ってしまいました。
これで山頂は独り占め。
北方面は雪雲に覆われており、段ヶ峰も雲の中で見えません。
▲七種山山頂から北方面の展望(マウスポインタを地図に載せると現れる右下の虫眼鏡アイコンをクリックすると、拡大表示されます)
食事をしていると、また別の単独男性ハイカーが登ってこられました。
食事をしながら、この方とおしゃべり。
食事をしながら、この方とおしゃべり。
13:17
そろそろ下山しましょう。
そろそろ下山しましょう。
笠岩方面の道標に従って東へ進みます。
笠岩への道は、細い尾根筋。
▲笠岩へ続く道の様子
13:23
笠岩に到着(地図中「笠岩」)。
笠岩に到着(地図中「笠岩」)。
「笠岩」と書かれた標柱のある側から見ても単なる岩なのですが、裏へ回ると、バランス良く尾根上にとどまっていることがよく分かります。
▲後ろから見た笠岩
細い尾根には露岩が多く、なかなか楽しく歩けます。
13:32
小滝林道へ下りる道(地形図破線道)と、554m標高点(中岳)へ向かう道の分岐に出会いました(地図中「小滝林道分岐」)。
今回は直進して554m標高点を目指します。
小滝林道へ下りる道(地形図破線道)と、554m標高点(中岳)へ向かう道の分岐に出会いました(地図中「小滝林道分岐」)。
今回は直進して554m標高点を目指します。
▲小滝林道分岐の様子
554m標高点への道はよく踏まれたしっかりした道で、100mおきに山門までの距離が表示されています。
▲山門までの距離が100mおきに表示されている
しっかりした道が続きますが、554m標高点北の鞍部からの登り返しの序盤だけは、ちょっと大変。
斜面が滑りやすいのと倒木があるのとで、登りにくいのです。
斜面が滑りやすいのと倒木があるのとで、登りにくいのです。
▲554m標高点(中岳)へ登り返す斜面の様子
13:59
554m標高点(中岳)に到着。特に何もないピークです。
▲554m標高点(中岳)の様子
何も考えず、目に入ったマーキングに従って今回は南西へ下ってしまいましたが、308m標高点のある南東尾根を通るルートもあるんでしょうね。
山門への車道を歩いているとき、南東尾根の先端付近にピンクテープがあったのを見たので、あそこへ下りられたのかも。
山門への車道を歩いているとき、南東尾根の先端付近にピンクテープがあったのを見たので、あそこへ下りられたのかも。
14:15
山門まで500m付近では、シダが多く生えていました。
山門まで500m付近では、シダが多く生えていました。
▲山門まで500m地点の様子
14:18頃
地図中「福崎町」の「福」の字が書かれた尾根と「崎」の字が書かれた尾根の分岐には、「福」の尾根へ誘導するために派手なマーキングがありました。
地図中「福崎町」の「福」の字が書かれた尾根と「崎」の字が書かれた尾根の分岐には、「福」の尾根へ誘導するために派手なマーキングがありました。
「崎」の尾根の方向へは溝状にえぐれた道(?)が付いていましたが、危険箇所でもあるのでしょうか。
素直にマーキングに従って「福」の尾根へ入ります。
「福」の尾根は斜度がきついように地図からは見えますが、実際はそれほどでもなく、ストックを持っていれば比較的簡単に下れます。
しかし、標高が下がるにつれて斜度が増し、ストックではなく設置されているトラロープや立木を頼りに下ることになります。
▲トラロープのある急斜面を下る
14:41
山門前の公衆トイレ脇に下りてきました。
後は舗装道路を歩いて駐車場へ戻るだけ。
山門前の公衆トイレ脇に下りてきました。
後は舗装道路を歩いて駐車場へ戻るだけ。
15:10
駐車場に到着。
駐車場に到着。
16:00
自宅に到着。
自宅に到着。