播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

一等三角点の山:兵庫県加古川市の城山(271.3m)

昨日はパノラマ撮影機材を持って散歩。男山配水池や姫路文学館でパノラマを撮影しました。
男山の石段を登るだけで汗だく。文学館ではちょうどにわか雨に降られたので、少し体を冷やすことができました。
ちなみに、昨日撮影したパノラマはこちらからどうぞ。
 
 
 
 
今日も昨日と同様に暑い!
とても山に行く気になりませんが、家にいてもエアコンのない私の部屋はサウナ状態で、パソコンの前に座っているだけで汗だくです。
 
せめて風に当たれるだけ屋外の方がマシなので、手軽に登れて景色を楽しみながら昼食を摂れるところに行こうと思い、加古川の志方にある一等三角点の山、城山へ行ってきました。
 
 

▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「笠原」「加古川」
 

https://goo.gl/maps/RKx45HML53e47PN2A
▲駐車場の地図
 
10:30
姫路市街の自宅を出発。
国道372号線の新小川橋で市川を渡り、東進します。播但道をくぐった先、コンビニのある交差点を右折して県道65号線へ。

志方町へ入ったら「志方皿池」交差点を左折し、県道118号線に入ります。
この道がくせ者で、交差点を曲がって直進すると、県道515号線になってしまうのです。交差点を曲がってすぐ、信号のない三叉路を右へ入ると、県道118号線の続きです。
 
県道118号線で北東へ進み、県道43号線と交差する場所にある「志方東小学校東」交差点を直進。
後は、城山登山口を示す表示を探しながらゆっくりと集落内を走れば、簡単に登山口は見つかるはず。
 
 
▲登山口の案内がある三叉路(赤矢印の方向へ曲がれば、登山者向け駐車場がある)
 
11:14
登山者向けの駐車場に到着(地図中「P」)。
 
 
▲駐車場の様子
 
11:20
準備をととのえて出発。
 
駐車場の先、畜産関係の建物の近くで道は二股に分かれています。
車止めと注意書きの看板があるのが城山登山道です。看板に登山道と書かれているので、初めての方でも間違えることはないでしょう。
 
登山道は、1車線幅の舗装道路です。
 
 
▲舗装道路の様子
 
なだらかで木陰になる部分も多いため、今日のような暑い日でも気分良く登っていけます。
それでも、汗は噴き出してくるんですが。
 
11:31
急な石段が左へ分岐する地点に出会いました(地図中「毘沙門岩 旧道分岐」)。
 
ここにある道標によると、車道を歩けば1km、旧道なら600m、鎖場コースなら500mで山頂にたどり着くようです。
ちょうど下山中の夫婦のハイカーに出会いましたが、この夫婦が急な石段の上に向かって手を合わせていたので、何があるのか見てみることにします。
 
石段を数メートル登ったところに、それはありました。
 
 
▲毘沙門岩
 
毘沙門天の石仏が巨岩の中にまつられています。私には毘沙門天も不動明王も同じようにしか見えないのですが、毘沙門岩と書かれた札がぶら下がっているので、毘沙門天なのでしょう。
 
さて、旧道とやらで登ってみようと思いましたが、毘沙門岩の右側で鎖場コースと合流しています。
旧道はどこなんだろう?
よくわからないので、舗装路で登ることにしました。
 
11:41
車道の終点に到着(地図中「車道終点」)。地形図通りの場所で終点になっていました。
 
 
▲車道終点の様子(止まっている車は、パラグライダー関係者のもの。一般車両はここまで来られません。)
 
ここからは、比較的なだらかな擬木階段の道が始まります。
 
 
▲擬木階段の様子
 
このような道が山頂まで延々と続いています。
しかし、段差はそれほど大きくありませんし、土が流されてえぐられているようなところもなく、スムーズに進めます。
 
11:50
旧道との合流地点に出会いました。道標がいくつか木にぶら下がっています。
私が登ってきた方向を指した道標には「城山本道」と書かれています。
 
旧道と本道とは別に「空のこみち」と書かれた道標がありました。名前からパラグライダー離陸場への道だと想像ができます。
とりあえず、山頂を見てから景色の良いパラグライダー離陸場で昼食を食べることにしましょう。
 
11:55
旧道と合流してまもなく、今度は二の丸跡の平地に出会いました。ここには、電波反射板(関西電力の「新加古川反射板」)が立っています(地図中「反射板」)。
 
反射板の前へ回り込んでみると、なかなかの展望が楽しめました。
 
▲反射板前からの展望(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)
 
反射板から登山道に戻り、さらに擬木階段を上ると、かつては公園風に整備されていたと思われる広場に出ました。
今は草が生い茂り、荒れた雰囲気で、周囲の木々のため展望もありません。
 
荒れた広場の一段下は、八十八カ所巡りのためのたくさんの石仏や、堀切跡、何かがまつられているお堂がありましたが、5~6名のグループが休憩中だったのでその前を素通りし、三角点のある最高地点を目指します。
 
12:03
お堂の前を横切り、わずかに斜面を登ると、開放的な空間に出ました。
地形図に石碑と三角点が描かれている場所で、お城の本丸跡だそうです。
 
 
▲本丸跡の様子
 
写真ではきれいな場所に見えますが、実際はトンボやバッタ、小さな羽虫が飛び回り、草が生い茂った場所です。
草が邪魔で思い通りに歩けないほどですが、石碑や三角点へは踏み跡がついていました。
 
 
▲石碑の前にある一等三角点標石(点名:志方城山)
 
本丸跡は広く、中央に立って周囲を見回してもあまり展望は楽しめません。見たい方向の外周まで行けば、それなりの景色を楽しめます。
 
12:10
本丸跡を一通り見物したので、お昼ご飯を食べることに。

本丸跡には人がおらず、それなりに景色も楽しめますが、直射日光が暑いし虫が気になります。
やはり、予定通りパラグライダー離陸場へ行くことにします。
 
12:15
旧道と本道の合流地点まで戻ってきました。
「空のこみち」と書かれた方の小道を進むと、すぐに視界が開けます。
 
離陸用斜面以外の方向は木々に覆われているのに、よく風が通って涼しいのでここで昼食。
斜面に近づいて景色を見たり、暑くなったら木陰で涼みながらおにぎりを食べました(今日のメニューは、コンビニのおにぎりx2)。
食事を終えたら、パノラマ撮影。
 
 
パラグライダー離陸場で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年8月28日)
 
 
12:40
景色と昼食を堪能し、下山開始。
 
13:06
駐車場へ戻ってきました。
 
自宅到着は13:50。