播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

岡山鳥取県境の蒜山縦走

今日もわーさんのお誘いで山行き。行き先は蒜山です。
 
上蒜山の麓に車を置き、下蒜山まで縦走したら、タクシーで駐車場所へ戻るという計画。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「泰久寺」「蒜山」
 

https://goo.gl/maps/27CN2ASnGLvLtu4x8
▲駐車場所の地図
 
7:00
道の駅やまさきでわーさん、かずさん、MKさんと待ち合わせ、道の駅を出発。
 
山崎インターから中国自動車道に乗り、落合ジャンクションから米子自動車道へ。
上蒜山インターを下り、国道482号線を東進します。
蒜山上福田付近で国道482号線は右へ直角に折れ曲がりますが、それを曲がらずに真っ直ぐ進んで県道114号線へ入ります。
遊園地(ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク)や朽ち果てたドライブインを見ながら北上し、右折して県道422号線へ入ります。この後は、上蒜山スキー場を目指して進むだけ。
 
上蒜山登山口周辺には道標があるので、迷う心配はないでしょう。
駐車場は、登山口を通り過ぎた200m先にあります。
 
姫路市街から駐車場へのルートを「ルートラボ」で作成してみました。興味のある方は、下のURLをクリックしてご覧下さい。
 
8:20
駐車場(地図中「P」)に到着。
 
 
▲上蒜山スキー場下にある駐車場(写真に写っているのはごく一部で、実際は広大なスペース)
 
8:30
準備を終えて出発。

車で通り過ぎた登山口まで戻り、道標に従って1車線幅の未舗装道路(牧場への道路)に入ります。
道は、本記事冒頭の地図の通り最初は南向きで、ヘアピンカーブを経て北へ向きを変えて牧場(地図中「牧場」)へ向かいます。
 
 
▲牧場への道の分岐(写真中央から奥へ延びる未舗装の道が牧場への道)
 
私たちにはなじみのない牧場の機材を眺めながら、道標に従って牧草地の中にある登山道へ。
この登山道は、両側が有刺鉄線になっています。
 
 
▲有刺鉄線に挟まれた登山道へ入る
 
8:54
地形図に描かれている特定地区界(破線)と登山道の交わる所には、登山者向けの案内図が設置されていました。

この案内図の脇から、今までの開放的な牧場の風景とは打って変わって、植林の中へ入っていきます。
 
植林の中の道ですが、序盤は等高線とほぼ平行なので楽ですし、緑が多く、鳥の鳴き声が大きく響いているため、ジャングルの中にいるようで何だか楽しくなります。
 
 
▲最初は緑の多い植林の中を進む
 
9:00
ところが、地図中の軌跡(赤線)が南から東へ向きを変える部分から丸太階段が始まります。
 
 
▲一直線に伸びる丸太階段を上る
 
喘ぎながら丸太階段を上りきると、二合目と書かれた標柱に出会いました(地図中「二合目」)。
 
このルートでは、この後も同じタイプの標柱と何度か出会いますが、所々亡失した標柱があるらしく、数字は1ずつ増えるとは限りません。
 
更に進んで振り返ると、蒜山の麓を一望することが出来ました。この展望で、多少は疲れが和らぎます。
 
9:21
三合目標柱を通過(地図中「三合目」)。
三合目からは、登山道に岩が多くなってきます。
 
 
▲三合目から先の道の様子
 
9:25
尾根の肩に出ました。開放的な高原状の道が笹原に延びています。
残念ながら右側の斜面をガスが駆け上がってきていたので、展望は無し。先の様子も見えません。
 
 
▲稜線の様子(ガスがかかっているため展望は無し)
 
9:38
五合目標柱を通過(地図中「五合目」)。
ここでは少しだけガスが晴れてくれたので、僅かな展望を楽しむことが出来ました。
 
五合目標柱から先は、うっそうと茂った森の中の道になってしまいました。
 
 
▲うっそうと茂った森の中を進む
 
しかし、緑の多い区間はすぐに終わり、六合目(地図中「六合目」)付近でまた開放的な笹原になりました。
 
9:53
1030.8m四等三角点(点名:下福田山)を通過。
三角点付近から左側に背の高い木が現れて左側の視界が遮られますが、道の雰囲気は相変わらず良いままです。
 
10:00
段差の大きな丸太階段に出会いました。1段が丸太2本分の高さです。
こんな歩きにくい階段を使う人はほとんどいないらしく、両側に道が出来てしまっています。1段の高さを高くする理由が分かりません。登山者にとっては、障害物と言えるほどのシロモノです。
 
10:05
嫌な丸太階段を上りきると、八合目標柱のあるちょっとした広場に出ました(地図中「八合目」)。
下山中の単独男性ハイカーと出会いましたが、彼もガスのせいで展望がないことを残念がっていました。
 
 
▲八合目の様子
 
八合目からしばらく高原らしい道を歩いていると、またうっそうとした森の中の道に変わります。しかし、今度はガスがかかった幻想的な美しい自然林の中の道で、むしろこの雰囲気が続けばいいのに、と思ってしまいます。
 
10:28
上蒜山の山頂に到着(地図中「上蒜山」)。地形図では三角点ピークに上蒜山と書かれていますが、1202m標高点に上蒜山山頂標識が立っていました。
 
 
▲木々に囲まれた上蒜山山頂の様子
 
特筆する物は何も無いので、小休止だけして中蒜山へ向かいます。
 
この上蒜山から東への道が激下りで、非常に苦労しました。
先日までの雨で土はぬかるんでいるし、岩はよく滑るし、角度は急だし、もう大変。(余裕が無かったので写真は撮っていません)
標高差200mほどをスリル満点の激下りで突破したら、後は高原らしさあふれるさわやかな道です。
 
 
▲中蒜山への登りはこんな素晴らしい道
 
11:29
中蒜山の避難小屋に出会いました。
ここで道は左右に分岐します。左は下蒜山への縦走路、右が中蒜山山頂です。
 
11:31
中蒜山山頂に到着。ここには、四等三角点(点名:中蒜山)があります。
私たちの前を歩いていた十数名の団体さんが休憩中でした。
 
 
▲中蒜山山頂の様子(西から東を向いて撮影)
 
ガスがかかっていなければ大展望が楽しめそうですが、今日はあいにく真っ白け。

時間がちょうど良いので、ここで昼食。本日のメニューは、LAGER(レガー)の岳食「カレーうどん」。麺が三輪そうめん山本製なので、コシがあって美味しい。
 
12:05
天気が悪くなりそうですし、先が長いので、30分ほどの休憩で出発。
避難小屋まで戻り、下蒜山への縦走路へ入ります。
 
12:12
塩釜方面への下山路分岐(地図中「塩釜分岐」)を通過。
 
 
▲塩釜分岐の様子(左が縦走路、右が塩釜への下山路)
 
塩釜分岐から先の下りも、やはり滑りやすくで急。

ここで48名の団体さんとすれ違いました。滑りやすい斜面なので、団体さんをやり過ごすために待っているこちらも大変。うっかりバランスを崩すと滑り落ちそうになります。
48名が通過するのに10分程度待たされました。
さらにその後、43名の団体さんともすれ違いました。
 
この急下りをクリアすると、その先でまた素晴らしい展望が楽しめます。
 
 
▲急下りを越えた先で下蒜山方面を望む(下蒜山はガスの中)
 
下蒜山への道は、ここから見る限り笹原の中のなだらかな道のようです。
 
鞍部は自然林の中ですが、登り返しは期待通りの笹原の道。
ただ、身体が下山モードになっているので、なだらかとは言っても上り坂が堪えます。
 
 
▲下蒜山方面へ登り返す
 
上の下蒜山方面の展望写真でも分かるとおり、笹の道は前半だけで、後半は森の中の道です。
 
 
▲笹原の中の道が終わると、今度は森の中
 
13:47
下蒜山の山頂に到着。ここでも7~8名のグループが休憩中でした。
ここは、山頂の東端に三等三角点(点名:蒜山)があります。
 
 
▲下蒜山山頂の様子
 
13:57
小休止を終えて下山開始。

下蒜山の東側の等高線が詰まっている辺りは、やはり下りは滑って危ない。
急斜面なのに一直線の男気あふれる道になっているのが原因です。
 
でも、この急斜面を下りると、下の写真のような極楽尾根道に出会います。
 
 
▲笹原の中の道
 
14:40
笹原を抜けると、今度は美しい自然林の中を歩くことになります。
でも、この先でもまた滑りやすい区間(ロープと鎖がある)に出会って苦労することに。
 
14:50頃にはまた1段丸太2本の階段に出会い、膝がガタガタになってしまいました。
 
15:13
何とか一度も転倒することなく犬挟峠に下山完了。
あずまやにタクシー会社の電話番号が書かれているので、そこへ電話をしてタクシーを呼びます。
 
 
▲犬挟峠の登山口の様子
 
タクシーは10分弱で到着。
駐車場所までの運賃は3300円ほどでした。
 
 
▲本日のルート(カシミール3Dでトラックをグラフ表示したもの)
 
お誘い頂いたわーさん、長距離を運転して下さったかずさん、登山中に話し相手になって頂いたMKさん、今日もありがとうございました。