播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

兵庫県姫路市の仏舎利塔

今日は兵庫県姫路市の名古山霊園にある仏舎利塔に行ってきました。
 

https://goo.gl/maps/gY7psW3AJvUrAWmg9
▲仏舎利塔の駐車場の場所
 
仏舎利塔のすぐ南に無料駐車場があるので、そこに駐車。
彼岸のため人と車が多かったですが、普段はこんなに混んではいないと思います。
 
 
▲仏舎利塔前の駐車場の様子
 
仏舎利塔って何なんだ?と思われている方もおられるかも知れませんが、姫路市民なら誰でもご存じでしょう。
下の写真のような巨大な建物です。
 
 
▲仏舎利塔
 
仏舎利塔で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年6月14日)
 
 
パノラマ画面左上のリストで、仏舎利塔の外観と内部のパノラマを切り換えてご覧いただけます。
 
仏舎利塔の起源
釈迦の遺骨を「仏舎利」といいますが、紀元前486年80歳で入滅された釈尊の遺徳を募って、近隣の8カ国から仏舎利分譲の強い懇願があったので、地元のマルラ人たちはそれぞれの国王に分譲しました。
やがて分譲をうけた8カ国と地元で、仏舎利をまつるための塔を10カ所にわたって建てられましたが、これが仏舎利塔の起源であります。
後世でも、これにならって塔を建てることは功徳であると考えられ、インド・ミャンマー(旧ビルマ)・スリランカ(旧セイロン)等では多くの塔が建てられました。
(仏舎利塔のパンフレットより)
仏舎利
昭和29年4月12日インドの故ネール首相から姫路市へ贈られた仏舎利が、塔内仏舎利殿の十二神将の立ち並ぶなかに安置してあります。
(仏舎利塔のパンフレットより)
入場料は、大人1人¥200です。
中に入ると、色鮮やかな装飾に圧倒されます。
 
 
▲塔内の様子(中央下は仏舎利が安置されている厨子)魚眼レンズで撮影
 
仏舎利塔の内部の全天球パノラマは、記事冒頭のパノラマへのリンクからご覧いただけます。
 
仏舎利塔の中を見物したら、今度はその南東にある大きな地球儀のある噴水(冒頭の地図で市立名古山斎場の真北に描かれている丸いもの)を目指します。
この噴水の東側の階段を上ると、展望の良い高台へ上がれるのですが、その前に階段の南にある奇妙な塔を見物してみます。
 
 
▲奇妙な塔
 
この塔は、姫路市民ならご存じだと思いますが、元々は火葬場の煙突でした(斎場から道路の下をパイプが通り、昔はこの塔(煙突)から排気していました)。

私が中学生の頃はまだ現役で黒煙を噴き上げていましたが、いつ頃からかこの煙突が煙を上げているのを見なくなりました。今は煙突としては使われていません。
 
写真に写っている階段を上って塔の真下へ行くと、ぽっかりと空洞が開いており、中には何とも言えない雰囲気の仏像が祀られていました。
 
今日は天気が悪くただでさえ薄暗いのに、この空間は照明がなく、元は火葬場の煙突だったことを知っている上に、中にあの仏像が祀られているわけですから、ものすごい異様さ。
 
今度は高台へ続く階段を上り、良い景色を見て気分転換。
 
 
▲高台の様子
 
仏舎利塔と旧煙突は、まるで東南アジアの仏教施設を思わせる雰囲気で、日本の仏教施設とはかけ離れた雰囲気を持っています。
 
仏舎利塔の見物はさほど時間がかからないので、この近くに来る機会があれば、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。