まだ正月休みが続いているのですが、あまりにも退屈なので山へ行くことにしました。
せっかくなので、この時期でないと歩きにくい低山にしようと思い、毎日通勤電車から眺めている日笠山山塊を縦走することにしました。
せっかくなので、この時期でないと歩きにくい低山にしようと思い、毎日通勤電車から眺めている日笠山山塊を縦走することにしました。
南東端の日笠山から北西端の姫路ジャンクション付近まで行ければいいな(それが無理でも、北側の老人ホームへは下山できるだろうと推測)とおおざっぱな計画で出発。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路南部」「加古川」
(赤線はGPS奇跡。緑線は、手書きで描いた舗装路歩きのルートです。)
(赤線はGPS奇跡。緑線は、手書きで描いた舗装路歩きのルートです。)
https://goo.gl/maps/VwchUT1xwBZhpnkS7
▲今回の登山口の位置
登山口となる日笠山の最寄り駅は山陽曽根駅です。しかし、曽根駅は普通電車しか止まりません。
9:00
山陽姫路駅から直通特急で出発。9:10大塩駅に到着。ここで普通電車に乗り換えます。
9:14に普通電車が出発。
山陽姫路駅から直通特急で出発。9:10大塩駅に到着。ここで普通電車に乗り換えます。
9:14に普通電車が出発。
9:16
山陽曽根駅に到着。運賃は¥430。
山陽曽根駅に到着。運賃は¥430。
駅を出て西へ進み、天川に突き当たると、すぐ右前に歩行者だけが通行できる橋がありました。
これは予想外。経路検索では、北にある住吉橋で天川を渡り、車道で日笠山へ登るルートが検索されたのですが、かなりショートカットが出来ました。
これは予想外。経路検索では、北にある住吉橋で天川を渡り、車道で日笠山へ登るルートが検索されたのですが、かなりショートカットが出来ました。
こんなに南で川を渡れるなら、北へ行って車道で登らず、地形図に描かれている破線道で日笠山へ登ることにします。
国道250号線を西へ進み、破線道の入口を探して住宅街の中へ入ります。
山の方へ続く道の奥を観察しながら住宅地を歩いていると、アパートの奥に遊歩道の入口を発見(地図中、緑線から赤線に変わる地点)。地形図の破線道より南ですが、気にせずここから登ることにします。
山の方へ続く道の奥を観察しながら住宅地を歩いていると、アパートの奥に遊歩道の入口を発見(地図中、緑線から赤線に変わる地点)。地形図の破線道より南ですが、気にせずここから登ることにします。
▲登山口
9:35
鞄に入れていたカメラを出し、GPSの電源を入れて出発。
鞄に入れていたカメラを出し、GPSの電源を入れて出発。
擬木階段の道を上っていくと、すぐに開けた場所に出ました。電車の窓からも見えていた段々畑跡です(地図中「段々畑跡」)。
▲段々畑跡を登る
遊歩道に座り込んで何やらメモを取っている男性に出会い、しばらく雑談。
9:46
あずまやを通過して緩やかな坂を登り切ると、地形図に記載のある電波塔(KDDIの大塩基地局)です。
私は登山口からここまで11分かかっていますが、それは途中で雑談をしていたからであり、実際は数分で大塩基地局まで登れます。
あずまやを通過して緩やかな坂を登り切ると、地形図に記載のある電波塔(KDDIの大塩基地局)です。
私は登山口からここまで11分かかっていますが、それは途中で雑談をしていたからであり、実際は数分で大塩基地局まで登れます。
この大塩基地局の下には、最近付けられたと思われる道標がありました。
▲新しい道標(夫婦岩・馬坂峠ハイキングコース方面へ進む)
ここは、日笠山山頂のすぐしたにある配水池を囲む車道です。配水池へのゲートは閉まっていて、中には入れません。
何故かエンジン音が辺りに鳴り響いています。
配水池の北側にあった公衆トイレで用を足し、トイレを出て前を見るとアマチュア無線用の大きな組み立て式のタワーが立っていて、その下にはジープとテント、発電機が2台置いてありました。道理でうるさいはずです。
配水池の北側にあった公衆トイレで用を足し、トイレを出て前を見るとアマチュア無線用の大きな組み立て式のタワーが立っていて、その下にはジープとテント、発電機が2台置いてありました。道理でうるさいはずです。
発電機の排気ガスのニオイと音、それにテント内にいる無線家とおぼしき男性の視線が気になり、日笠山の頂上探索(三角点探し)は止めました。
9:53
地形図では、日笠山の三角点の北で実線道が途切れていますが、この場所から縦走路が始まります。
地形図では、日笠山の三角点の北で実線道が途切れていますが、この場所から縦走路が始まります。
▲縦走路の入口
縦走路は広くて平らな快適な道です。道の左側には現役で使われている畑までありました。
こんな道ならマウンテンバイクで走ると気持ちいいだろうなと思っていたら、タイヤの跡を発見。しかしよく見るとカタカナのハの字と縦線で出来たタイヤ痕です。しかも幅が広い。
こんな道ならマウンテンバイクで走ると気持ちいいだろうなと思っていたら、タイヤの跡を発見。しかしよく見るとカタカナのハの字と縦線で出来たタイヤ痕です。しかも幅が広い。
このタイヤ痕の正体は、すぐに分かりました。
92m標高点の南東にある小ピークへの登りが始まる地点に原付が止まっていたのです。
92m標高点の南東にある小ピークへの登りが始まる地点に原付が止まっていたのです。
上り坂は丸太階段になっており、「二輪車乗り入れ禁止」の看板が立っています。
丸太階段を上っていると、お年寄りの男性2名が下ってきました。一人はヘルメットをかぶっていたので、その人があの原付の持ち主でしょう。
10:00
夫婦岩展望台(地図中「夫婦岩展望台」)に到着。
夫婦岩展望台(地図中「夫婦岩展望台」)に到着。
▲夫婦岩展望台の様子
ここでは子ども達が元気に遊んでいました。
▲夫婦岩展望台から南方面の展望(マウスポインタを合わせると右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると、拡大表示されます。)
10:05
夫婦岩展望台から北へ下りますが、この道もやはり丸太階段。
夫婦岩展望台から北へ下りますが、この道もやはり丸太階段。
下りきった鞍部の道は、まるで土塁のようになっていました(道だけを残し、両側を削って畑にしたのかな?)。
鞍部から92m標高点へ登り返す道もやはり丸太階段です。
暑くなってきたので、服を1枚脱いで身体を冷ましました。
10:12
92m標高点を通過。
92m標高点を通過。
このピークは後山~駒の尾山間の縦走路のように、両側が笹で視界のない広い道になっていて、標高点と思われる場所にはベンチが置かれていました。
92m標高点から下る道は、姫路市と高砂市の境界から北へ逸れ、その後等高線と平行に北西へ進むようになっています。
10:16
この道を馬坂峠に向けて下っている途中で、「起き上がり古木」なる木に出会いました(地図中「起き上がり古木」)。
一度風害で倒れたものの、自然に起き上がったという不思議な木だそうです。
この道を馬坂峠に向けて下っている途中で、「起き上がり古木」なる木に出会いました(地図中「起き上がり古木」)。
一度風害で倒れたものの、自然に起き上がったという不思議な木だそうです。
▲起き上がり古木
10:18
馬坂峠に到着(地図中「馬坂峠」)。
峠から北へ進む縦走路はやはり市界からはずれていますが、それは境界線のある場所が段々畑になっているからです。峠のすぐ下には原付があり、男性が一人畑で作業中でした。
馬坂峠に到着(地図中「馬坂峠」)。
峠から北へ進む縦走路はやはり市界からはずれていますが、それは境界線のある場所が段々畑になっているからです。峠のすぐ下には原付があり、男性が一人畑で作業中でした。
▲馬坂峠の様子(縦走路へは階段を上って行く)
地図のGPS軌跡(赤線)を見ての通り、馬坂峠から先の道は、高低差が少なくなるように尾根の中心を外して道が付けられています。それも、最近付けられた道ではなく、昔から使われていた道のようで、かなりよく踏まれています。
▲飾磨港加古川線37番鉄塔手前の道の様子
10:25
飾磨港加古川線37番鉄塔(地図中「飾磨港加古川線37番鉄塔」)に到着。
ここからは東方面の展望が開けていて、遠くに六甲山塊が見えました。
飾磨港加古川線37番鉄塔(地図中「飾磨港加古川線37番鉄塔」)に到着。
ここからは東方面の展望が開けていて、遠くに六甲山塊が見えました。
鉄塔までは両側が笹のため地形が分かりませんでしたが、左へ分岐する巡視路を無視して直進していくと、笹がなくなって道の周囲の地形がよく分かるようになります。
やはり段々畑だったらしく、いくつもの平坦な土地があり、道にも不自然な段差があります。
やはり段々畑だったらしく、いくつもの平坦な土地があり、道にも不自然な段差があります。
10:34
手作り感たっぷりの、探偵ナイトスクープでいうところの「パラダイス」的な雰囲気のある休憩所が3つあるのですが、そのうちの第1休憩所(地図中「第1休憩所」)を通過。
手作り感たっぷりの、探偵ナイトスクープでいうところの「パラダイス」的な雰囲気のある休憩所が3つあるのですが、そのうちの第1休憩所(地図中「第1休憩所」)を通過。
▲第1休憩所の様子
10:36
第2休憩所(地図中「第2休憩所」)を通過。
第2休憩所(地図中「第2休憩所」)を通過。
10:42
第3休憩所(地図中「第3休憩所」)を通過。
風をしのぐためか、ここはブルーシートで囲まれていました。
第3休憩所(地図中「第3休憩所」)を通過。
風をしのぐためか、ここはブルーシートで囲まれていました。
第3休憩所からは、丸太階段と石段が組み合わされた斜面を下ることになります。
10:47
北浜隧道(地図中「北浜隧道」)の上にある、かつては人々の往来が盛んであっただろう峠に出ました。
尾根を縦走する道と峠越えの道で綺麗に十字路になっています。
北浜隧道(地図中「北浜隧道」)の上にある、かつては人々の往来が盛んであっただろう峠に出ました。
尾根を縦走する道と峠越えの道で綺麗に十字路になっています。
▲峠の様子(左が南)
十字路なのに道標は3方向しか示していません。
尾根を縦走するには、道標のない方角へ進みます。
尾根を縦走するには、道標のない方角へ進みます。
最初はロープが手すり代わりに設置された急斜面ですが、それもすぐに終わり、地形図通り平らな道になります。この平らな道の区間は、右手側に北方面の展望を楽しみながら歩けます。
▲峠から登り返した後、右手側に見える展望(マウスポインタを合わせると右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると、拡大表示されます。)
10:55
道が左へ分岐する場所に出会いました(一本松・隧道分岐)。位置を考えると、市界沿いにトンネルの南へ下る道のようです。
道が左へ分岐する場所に出会いました(一本松・隧道分岐)。位置を考えると、市界沿いにトンネルの南へ下る道のようです。
分岐には道標があるのですが、私が来た方向と、進もうとする方向の行き先が書かれているだけで、左へ進む道の行き先には触れられていません。
ここからは、一本松と呼ばれている三角点ピークに向けて、展望のない谷間を登っていきます。
道の両側は笹藪や雑木藪で、その中でゴソゴソと小動物が動く足音が聞こえます。
道の両側は笹藪や雑木藪で、その中でゴソゴソと小動物が動く足音が聞こえます。
11:01
尾根の上に出ました。ここは丁字路になっていて、左へ行くと一本松、右へ行くと亀岩となっています(地図中「一本松・亀岩分岐」)。
尾根の上に出ました。ここは丁字路になっていて、左へ行くと一本松、右へ行くと亀岩となっています(地図中「一本松・亀岩分岐」)。
▲分岐の様子
今日は一本松で昼食を食べる予定にしていたので、とりあえず一本松へ向かいます。
11:04
すると、道ばたに三角点標石があるのに出会いました。まったくピークという雰囲気ではありませんし、周囲の植物が生長していて展望もありません。残念。
すると、道ばたに三角点標石があるのに出会いました。まったくピークという雰囲気ではありませんし、周囲の植物が生長していて展望もありません。残念。
▲通称一本松(四等三角点、点名:北脇)の様子
予定通り、ここで昼食にします。本日のメニューは、焼きそば(袋入り即席タイプ)。
焼きそばを食べていると、野鳥(百舌:モズ)が1羽、近くの木に止まりました。私がゴソゴソ動いても逃げる様子がありません。せっかくなので、写真に撮りました。(2011/1/5:鳥の種類を追記)
▲食事中に近くに来た百舌
11:36
昼食休憩終了。
昼食休憩終了。
一本松から北の尾根へ進めるかどうかはここへ来るまで不明だったのですが、先ほどの分岐に北方向を示す表示があったので、問題なく進めそうです。
▲分岐から亀岩方面への道の様子
11:43
地上から見ると亀のように見える巨岩、亀岩に出会いました(地図中「亀岩」)。
地上から見ると亀のように見える巨岩、亀岩に出会いました(地図中「亀岩」)。
▲亀岩
下から見ると亀なのかも知れませんが、ここに来てしまうと何だかさっぱり分かりません。
しかし、展望は抜群です。南から西、北方面まで、180度の展望です。
しかし、展望は抜群です。南から西、北方面まで、180度の展望です。
▲亀岩からの展望
亀岩からは、手すり用にロープが設置された急な下り斜面。
11:49
ロータリーのようになった不思議な分岐に出会いました(地図中「自治会館・あかりの家分岐」)。普通の丁字路にすれば良いのに。
ロータリーのようになった不思議な分岐に出会いました(地図中「自治会館・あかりの家分岐」)。普通の丁字路にすれば良いのに。
この分岐を左にとれば南へ下山、右へ進めば尾根伝いに先へ進めるようです。
▲中央の雑木を囲むように、三角形に道がついていて、三角形のそれぞれの角から道が分岐している。
11:51
広場に出ました。ベンチがあり、周辺の木には「○○チーム」と書かれたプレートが付いています。小学校の授業で、ここで何かをしたのかな。
広場に出ました。ベンチがあり、周辺の木には「○○チーム」と書かれたプレートが付いています。小学校の授業で、ここで何かをしたのかな。
11:52
手作りのベンチが置かれた展望所を通過。
手作りのベンチが置かれた展望所を通過。
高さ1m前後の段差をいくつか丸太階段で上り下りしながら進みます。
これも段々畑の名残でしょうか。
これも段々畑の名残でしょうか。
12:00
道は左へ直角に曲がり、南へ下山するようです。
道は左へ直角に曲がり、南へ下山するようです。
北にある老人ホーム方面への道や、そのまま市界沿いに進むルートもありません。
まばらな雑木林なので、歩こうと思えば歩けるのですが、道がないのには何か理由があるはずです。
例えば尾根の先が擁壁になっていたり、立入禁止の場所へ下山してしまう可能性が考えられます。
仕方がないので、素直に南へ下りました。
この道も非常にしっかりしていて、道の両側には段々畑の痕跡が残っていました。
▲谷間を下る道の様子
この道の終点は、あかりの家という施設の奥にある広場でした。
県道399号線からここへ来るのは、ちょっと難しそうです。
県道399号線からここへ来るのは、ちょっと難しそうです。
12:18
県道399号線に出てきました。
県道399号線に出てきました。
JRのひめじ別所駅へ行くか、山陽電鉄の大塩駅へ行くかで悩みましたが、JRなら通勤定期の圏内で交通費がかからないので、ひめじ別所駅へ向かいました。
13:00
地図の緑線ルートを歩き、ひめじ別所駅に到着。
地図の緑線ルートを歩き、ひめじ別所駅に到着。
13:18
普通電車が姫路方面へ向けて出発。
普通電車が姫路方面へ向けて出発。