通勤で利用している姫路駅前の駐輪場から出たところで、書写山のロープウェイ運休(12/27まで)のポスターが貼られているのを見つけました。
ロープウェイが止まっているということは、山歩きをしない普通の観光客が書写山の上まで登ってこない、つまり有名な観光地を静かに楽しむ絶好のチャンスです。
というわけで、最近買った登山靴の試し履き(足慣らし)も兼ねて書写山に行ってきました。
登りに使うのは、展望の良い東坂登山道。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路北部」
https://goo.gl/maps/LTDATzQAT5cqEtJYA
▲登山口の位置
10:30
姫路市街の自宅を出発。もっと早く出たかったのですが、急な来客があって遅くなってしまいました。
距離も近いし、運動不足気味なので、自転車(MTB)で行くことにしました。
姫路市街の自宅を出発。もっと早く出たかったのですが、急な来客があって遅くなってしまいました。
距離も近いし、運動不足気味なので、自転車(MTB)で行くことにしました。
11:06
県道545号線沿いに立っている「右志よしやみ千(右しょしゃみち)」の古い道標(地図中「右しょしゃみち道標」)を目印にして、北へ延びる狭い道へ入ります。
県道545号線沿いに立っている「右志よしやみ千(右しょしゃみち)」の古い道標(地図中「右しょしゃみち道標」)を目印にして、北へ延びる狭い道へ入ります。
▲この写真の場所で、矢印の方向へ入る
最奥で道はかくんと左へ曲がります。
軽四がギリギリ通れる幅の舗装道路を進むと、道の終点に近畿自然歩道の公設道標があり、その指し示す方向に擬木階段の道が見えます。これが東坂登山口。
軽四がギリギリ通れる幅の舗装道路を進むと、道の終点に近畿自然歩道の公設道標があり、その指し示す方向に擬木階段の道が見えます。これが東坂登山口。
自転車は道脇の植林木にワイヤー錠x1、スチールワイヤー+大型U字ロックx1でがっちり固定。
11:15
盗難防止のため、自転車に付けているサイクルコンピュータやライト、GPSマウントを取り外してデイパックに収納し、出発。
盗難防止のため、自転車に付けているサイクルコンピュータやライト、GPSマウントを取り外してデイパックに収納し、出発。
擬木階段を登っていくと、すぐに一丁の丁石に出会いました(11:17)。風化して読めなくなった古い物と、新しいものが並んで設置されています。
その先で、尾根の西側にある墓地からの道と合流する三叉路に出会います(11:19)。墓地へ通じる道には、鹿を防ぐためにネットが張られていました。
三叉路なので近畿自然歩道の公設道標が立っており、書写山山頂方面は「紫雲堂(しうんどう)跡展望広場」と書かれています。
二丁の丁石を過ぎた(11:20)辺りから、道が岩がちになってきます。グリップの良いイワイワした道は、私の大好物。
▲序盤の擬木階段を過ぎると、イワイワした道になる
11:23、三丁の丁石を通過。11:24、四丁の丁石を通過。11:26、五丁の丁石に出会う。
11:26
五丁の場所には、五丁展望所と呼ばれる展望地がありました。
五丁の場所には、五丁展望所と呼ばれる展望地がありました。
▲五丁展望所の様子(写っているのは、たまたまそこにいたハイカー)
播磨灘がきらきら光っていて綺麗。自分の住む街を一望するのは良い気分です。
展望所の北には、整備された綺麗な道と、普通の山道(五丁古道)の分岐があります。せっかくなので、五丁古道の方へ入ってみました。
落ち着いた雰囲気の良い山道なのですが、あっという間に終わり。六丁の地点で整備された道と合流してしまいます(11:29)。
地形図の通り、ここからはなだらかな道になります。
▲六丁の先の道の様子
11:31、七丁の丁石を通過。11:32、八丁の丁石を通過。11:35、九丁の丁石を通過。11:37、十丁の丁石を通過。
この辺りからまた道の斜度が増してきます。
岩の斜面を直登するルートと、安全に巻いていくジグザグの道が交差していますが、ジグザグの道を忠実に辿ることにしました。
岩の斜面を直登するルートと、安全に巻いていくジグザグの道が交差していますが、ジグザグの道を忠実に辿ることにしました。
振り返ると展望が楽しめる岩の斜面は気持ちいい。
十丁と十一丁の丁石の間の区間には、短歌が書かれた(彫られてはいない)岩がありました。
11:40、十一丁の丁石を通過。
11:41
ロープウェイ山上駅へ直接向かう道と、紫雲堂(しうんどう)跡地経由で山上駅へ向かう道の分岐に出会いました。せっかくなので、紫雲堂跡を見ていくことにします。
ロープウェイ山上駅へ直接向かう道と、紫雲堂(しうんどう)跡地経由で山上駅へ向かう道の分岐に出会いました。せっかくなので、紫雲堂跡を見ていくことにします。
道標に従ってステップが刻まれた岩の道を上ると、すぐに展望の良い場所に出ました。山の南向き斜面に緑色のシートが設置されています。つまり、ここはパラグライダーの離陸場というわけです。
離陸場の北側には、小さな休憩所がありました。
▲紫雲堂跡地(展望を楽しみながらゆっくり休める)
11:46、十二丁の丁石を通過。
11:47
ロープウェイ山上駅に到着。「運休」の張り紙が貼られていて、人の姿は見えません。
ここには十三丁の丁石がありました。
ロープウェイ山上駅に到着。「運休」の張り紙が貼られていて、人の姿は見えません。
ここには十三丁の丁石がありました。
ロープウェイ山上駅の隣には、展望台があります。
▲展望台とロープウェイ山上駅(右奥)
展望台の最上階(屋上)へ登り、景色を独り占め。
▲展望台屋上の様子
この展望台で昼食を摂ることにします。今日のメニューは、Backpacker's Pantry社の「Organic Tofu Pesto」。豆腐が具材として入っているパスタです。
最近、アメリカのお店にフリーズドライ食品を注文すると「肉類が入っている物は日本に売れません」と言われ、鶏肉のメニューまで注文をキャンセルされてしまいます。そんなわけで、仕方がないのでベジタリアン向けのメニューを買わざるを得ないのですが、今回のは失敗でした。
一口目で「マズッ!」となり、昼食無しにしようかと思いましたが、空腹感に負けて二口、三口と食べていく内に味に慣れてきたらしく、何とか食べられるようになりました。しかし、一袋全てを食べるのは無理で、結局展望台のトイレで「作ってくれた人ごめんなさい(要は廃棄)」をして昼食終了。
12:40
パノラマ撮影と不味い食事に手こずり、寒風吹きすさぶ展望台で1時間近くも過ごしてしまいましたが、出発。手と耳が寒さのために痛い。
パノラマ撮影と不味い食事に手こずり、寒風吹きすさぶ展望台で1時間近くも過ごしてしまいましたが、出発。手と耳が寒さのために痛い。
ここから先は、参道(地形図破線道)を進みます。
有名な観光地なので、詳細は省略。
建物の配置などは、上の地図で確認して下さい。
建物の配置などは、上の地図で確認して下さい。
とりあえず、一番有名な摩尼殿(まにでん)へ上がってみました。
▲摩尼殿(書写山と言えばこの写真というくらい有名なアングルです)
その脇に白山権現と書かれた道標があったので、どんなものか見に行ってみます。
白山権現までの道は自然探勝路と呼ばれているだけあり、普通の山道です。木の根が目立つ神秘的な場所もあり、楽しく歩けます。
13:20
白山権現は、書写山の最高地点(地形図371m標高点)にありました(地図中「白山権現」)。
白山権現は、書写山の最高地点(地形図371m標高点)にありました(地図中「白山権現」)。
▲白山権現
そこから西へ進むと、映画「ラストサムライ」の撮影に使われた一角に出ます(地図中「大講堂・食堂・常行堂」)。
▲大講堂
この後は奥の院(開山堂は工事中)を見たり、美しい形の鐘楼や姫路城主達の墓所を見たりして円教寺境内を散策し、地形図では庭園路として描かれている馬車道(馬車は廃止され、今はマイクロバスが走っている)を通ってロープウェイ山上駅へ戻り(14:40)、東坂登山道を下って家路につきました。
出会った人の数は、正月準備の作業員を除けば、7人か8人程度。
期待通り、静かな散策が出来ました。