播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

Garmin Foretrexシリーズ専用のキャリングケース

私が山歩きの際に左手首に着けるのは、普通の腕時計かGarminのForetrex401です。
特に、道なき道を進む場合はForetrexのコンパスと高度計を頼りにしています。1つの画面で時刻や標高、進行方向が確認できるのは非常に便利。
 
しかし、これには2つの問題点があります。
 
1つ目の問題点。

Foretrex401は腕に着けるタイプのGPSですが、横幅がかなり大きいため、腕時計と同じ位置に装着すると左手の甲にGPSの右端が当たって不快です。
そのため、ややヒジに近い位置へずらして装着するのですが、しばらく歩いているとズルズルと滑って手首側へやって来ます。

手首は当初ストラップを締めた位置よりも細いため、手首付近でForetrex401がグルグル回転しそうになり、ストラップを締め直すことがよくあります。
 
2つ目の問題点。

歩いているときにForetrex401を木にぶつけることが何故かよくあり、本体に傷がついてしまいます。
不要になったときには売り飛ばす予定なので、傷が付くと高値では売りにくい。
 
これら2つの問題点を一挙に解決出来る製品を見つけたので、さっそく購入してみました。
 
 
 
 
 
製品名:Fore Trek GPS Pouch
メーカー:Eagle Industries(アメリカ)
素材:500デニール コーデュラナイロン
定価:不明(実売$30~40 USD)
NSN:無し
(NSNはNational Stock Numberの略。軍用品に割り当てられた13桁の番号。)
備考:2010年12月現在、メーカーサイトにこの製品は掲載されていません。
 
このポーチ(?)を作っているEagle Industriesは、ミリタリー好きやサバイバルゲームを楽しんでいる人には有名なメーカーで、特殊部隊を含む米軍の兵士のための装備品を作っています。
 
軍用品を作るメーカーですから、製品の作りは簡素で雑。そんなわけで、このGPSポーチも非常にシンプルな作りで、縫製も雑です。軍用品を知らない人なら返品しそうな外観ですが、Foretrex系のGPSを保護するという機能は問題なく果たしてくれますし、この外観がミリタリー好きには良いんです。
 
最初に挙げた2つの問題点ですが、まず1つ目。

装着しているGPSの位置が歩いている内にずれる問題については、このポーチのストラップが解決してくれます。
 
画像では何の変哲もないストラップですが、素材に伸縮性があるのです。つまり、幅広のゴムバンドのようなもので出来ています。

ベルクロが縫い付けられている所は当然ながら伸縮しませんが、それ以外の部分は適度に伸縮してくれるため、多少きつめに巻いても痛くなく、それでいて歩いている内にずれることもあまりありません。ずれても、簡単に位置を調整し直すことができます。
 
長袖の季節は、袖の上から巻けばストラップが汗や垢で汚れることがありません。
半袖の場合は、汗取り用のリストバンドを巻いた上から装着すれば、リストバンドで汗をぬぐうことは出来ませんが、ストラップの汚れ防止にはなります。
 
 
▲ForeTrek GPS Pouchのストラップ(サイズを合わせたら、ストラップを折り返してベルクロで固定)
 
ちなみに、この製品にはストラップが2種類付属しており、1つは軍用のベスト(チョッキ)等のPALSウェビング(装備品装着用のバンド)に取り付けるための短めのストラップ、そして、もう1つがこの手首用ストラップ。

2つ目の問題点。GPS本体が傷ついてしまう点ですが、見ての通り、本体がしっかりコーデュラナイロンとビニール窓に覆われるため、少々のことではGPSに傷や汚れが付くことはありません。
 
Foretrex401のボタンは出っ張っているため、ビニール窓越しでも快適に操作が可能です。
 
GPS本体の収納部分は細長い袋状になっており、袋の口にあたる部分はベルクロテープで塞ぐ形になりますさらに、ポーチの寸法にはほとんど余裕がないため、Foretrexの出し入れには少々手間取ります。そのため、ポーチからGPS本体が知らない間に抜け落ちていたという心配はないでしょう。
 
 
▲GPS本体の出し入れはここから
 
 
▲ポーチ内部の様子(Eagle Industriesのラベルが縫い付けられている)
 
作りが雑な割には高価ですが、Foretrexシリーズを山で使っていて、私と同じような不満を持っている方は、こんな商品(複数のメーカーが類似の製品を作っています)を使ってみたり、あるいはこれのアイディアを利用し、ストラップだけでもゴムバンドで自作してみてはいかがでしょう。

ただし、雪山で使うとビニールの窓が曇ってしまうので、雪のない時期、山での使用をお勧めします。