播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

Gerberの軍用LEDライト:Recon M-CPL Task Light

ライトなんてすでに何本も持っているのに、スタイルに惹かれて購入してしまいました。

 

 

メーカー: Gerber(アメリカ)
製品名: Recon M-CPL Task Light
光源: LEDx1
材質: アルミ(Type 3 Anodized)
電源: 単3形電池x1本
NSN: 6230-01-544-2283
US民間向け定価: $90.54

 


▲本物の軍用品なので、パッケージにはNSN(National Stock Number)や契約番号、製造年月が記されています。

 


▲Eagle社製の9mmマガジンポーチに、胴体部分だけが何とか収まります。フラップを閉じれば、脱落させずに持ち運び可能。惚れ惚れするほど格好いい・・・

 

Gerberはナイフで有名なメーカーですが、ライトも製造しています。そのGerberが米軍に納入しているライトが、このRecon M-CPL Task Lightです。

 


▲単3形電池とのサイズ比較

 


▲電池収納部

 

一見すると4つのLEDが点灯するライトに見えますが、実際はLED(白色)を1つしか搭載していません。
正面に見える4つの穴にはそれぞれフィルターが付いており、そのフィルターの機能によって光を変える構造になっています。

 


▲発光部を正面から見たところ

 

前面ベゼルを回転させ、LEDの前に目的のフィルターを持ってくることで光の種類を切り替える仕組みになっているというわけです。

 

ベゼルの回転機構は非常に固く、回しづらい。

 

スイッチは、テールキャップをねじ込んでON、緩めるとOFFというフラッシュライトとしては一般的なもの。
ねじ込む直前の状態であれば、テールキャップを押している間だけ点灯という使い方も可能です。

 

4つのフィルターを通した光を順に見ていきましょう。

 

標準状態(本体のくぼみとベゼルの淵にあるくぼみを揃えた状態)では、NVIS(Night Vision Imaging System)フィルターがLEDの位置に来ています。
このフィルターを通った光は、やや緑色がかった光線になります。

 


▲NVISフィルター(NVIS)を通った光

 

このフィルターは軍用で、名前の通り暗視装置を使っている人がいる状況で点灯させても、暗視装置がハレーションを起こしにくい光になっているそうです。

 

我が家には、第2世代プラスの増幅管を搭載した暗視装置(民間人でも購入できる正規品)があるので、NVISフィルターを通した光と、通常の白色光を使ったときとで、暗視装置越しの映像がどう変わるか試してみました。が、差は分かりませんでした。

 

次は一般的な白色光。フィルターは単なる透明な板です。

 


▲白色フィルター(WHITE)を通った光

 

このサイズの白色LEDと乾電池を1本使うライトとしては、極めて一般的な明るさです。特に明るいわけでもなく、暗くもありません。想像通りの明るさ。

 

次は赤外線フィルター。可視光線はほとんどこのフィルターを通過しないので、写真には写りません。
暗視装置を使えば、光っていることがはっきり分かります。

 


▲赤外線フィルター(COVERT)を通った光(赤外線なので見えません)

 

これも軍用の機能で、暗視装置を使っている人間だけに合図を送ったり、暗視装置があっても視界が得られない夜の樹林帯や室内といった環境で、敵に気づかれずに暗視装置の視界を得るために使います。
民間では使うことのないフィルターです。

 

最後は赤色フィルター。これも軍用らしい機能です。

 


▲赤色フィルター(RED)を通った光

 

戦争映画で夜間、潜水艦の艦内が赤色ライトで照らされている映像を見たことがあると思いますが、赤色の光だと瞳孔が閉じにくいため、潜望鏡で外を見ても、目が闇に慣れるまでの時間が短くて済みますし、逆に潜望鏡で暗い夜の風景を見続けた後に艦内を見たときに、目が痛くなりにくいというわけです。
(参考:海上自衛隊呉史料館の展示で知ったのですが、外の世界が見えない潜水艦の中では、昼夜を区別するために昼間は白色灯、夜間は赤色灯を点けているそうです。)

 

日常では何に使えばいいんでしょうね。

 

機能を考えず、見た目だけで買ってしまった道具なので、今のところは有効な使い道が見つかっていません。