播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

キングジムの卓上メモ「マメモ」

名刺管理用ガジェット「ピットレック」と同時に購入したメモ用ガジェットを紹介します。
 
 
▲マメモのパッケージ
 
 
▲マメモ本体
 
製品名:卓上メモ「マメモ」 TM1
メーカー:株式会社キングジム(日本)
サイズ:約102×93×36mm(縦×横×高さ)(カタログ値)
入力エリア:3.08インチ(縦41.32×横66.54mm)抵抗膜式タッチパネル(カタログ値)
重量:約130g(電池含まず)(カタログ値)
電源:単4形乾電池x3本(Eneloopまたはアルカリ電池)
定価:¥6,279
 
事務関係の仕事をしていると、電話で聞いた内容をメモに取ることが多いですが、紙に書いておくと紙が行方不明になったり、たまたま手に取ったペンがインク切れだったり、いつも机上にあるはずのペンが消えている(大抵誰かが勝手に使ってそのまま自席に置いている)こともあり、メモを取る準備で相手を待たせてしまうこともあります。
 
そういった電話中のメモで起こりがちなトラブルを防ぐため(?)に作られたのが、今回紹介するマメモです。
マメモには、スライドスイッチやボタンは一切ありません。

電池を入れて時刻設定さえしておけば、画面にタッチするだけで直ぐに使えます。
 
全ての操作をタッチスクリーンで行うという設計になっているので、電源スイッチすらありません。唯一存在するハードウェアボタンは、「Reset」ボタンです。
 
 
▲マメモの裏面。電池ボックス(分かりやすくするため蓋を取り外しています)とResetボタンがある。
 
感圧式のタッチパネルなので、付属のペン(スタイラス)でなく指でもペンの尻でも何でも使えます。ただ、タッチパネル表面に傷を付けないようにするため、付属のスタイラスを使う方が無難でしょう。

指だとタッチパネルを傷つける心配はありませんが、ほんの数文字しか書けないので、実用性がありません。
スタイラスは、マメモ本体右上にある穴に差し込んでおけます。
 
ただ、電話の近くにこれを置いていると、電話のコードや自分の袖がスタイラスに当たり、倒れて転がってしまうことがよくあります(気づいたらスタイラスが無いということもありました。卓上に転がっているのですが、物だらけの私の机の上では探すのが大変)。

スタイラスは本体の穴に差し込んでおくよりも、ペン立てなど取り出しやすい定位置を決め、そこに置いていた方が安全かも知れません。
 
筆圧によって線の太さが変わる仕組みにはなっていないので、線の幅は常に一定です。
線の幅は2種類から選択可能になっており、好みに応じて太さを選択可能です。
 
 
▲設定画面
 
 
▲設定画面で線の太さを変えて書き比べた結果
 
ある程度の厚みがあり、そこからペン(スタイラス)が飛び出している上に(ホワイト以外は)色合いが独特なので、私の机のように散らかり放題の机上でも、マメモが行方不明になることはないでしょう。
 
 
▲マメモの大きさ(携帯電話との比較)
 
操作方法は、説明書を見なくても分かります。
メモを取るという機能に特化しているので、何も複雑な操作が存在しません。
 
電子機器である利点を活かし、特定のメモを特定の時間に画面に表示する(その際音も鳴る)機能(ToDo機能)もあります。
「△△さんに電話」というようなメモを書いておき、その用件の時刻をセットしておけば、自席にいる限り、その用事をし忘れる心配はありません。
 
 
▲ToDo設定画面
 
メモを取ったときは、時計を見て時刻を書き込むこともありますよね。(面倒なので時間を書かないこともありますが、後になって「いつその電話があった?」と聞かれたときに答えられなくて困る。)マメモなら、画面上の時計をペンでタッチすれば、メモの右上にタイムスタンプが入ります。
ほんの一手間なので、全てのメモにタイムスタンプを入れておけば、後々何かの役に立つかも知れません。
 
気になる電源ですが、単4形のアルカリ電池またはEneloopを3本使用し、メーカーサイトによるとアルカリ電池の場合で7ヶ月、Eneloopの場合でも6ヶ月の電池寿命があるそうです。
 
電池は偶数本入りのパッケージで売られていることが多いので、例えば4本入りパッケージを買うと1本だけ余ってしまい、それをどう使おうか悩むことになってしまうので、個人的には4本を使う設計にしても良かったのではないかと思います。マメモは持ち歩くガジェットではないので、重さを気にする必要もありませんから。(そもそも、重い方が安定していて便利。)
 
2本入りを3つ買い(4本パックと2本パックを1個ずつでも同じ)、3本をマメモに入れて残り3本をスペアとして保管しておけば無駄がないか。
 
アルカリ電池とEneloopでは電池の初期電圧が異なる(電圧の下がり方も異なる)ため、設定画面で電池の種類を設定してやる必要があります。
これは同社製のポメラでも同じですね。
 
メモは最大で99枚まで保存出来ます。
自分や周囲の人の机を見ても、メモや付箋が99枚以上貼られているのを見たことがないので、99枚という数字は電子機器としては少なく感じられますが、この枚数でも困ることはないでしょう。
不要になったメモは、1枚ずつ消去するか、設定画面から全てを一括削除することも出来ます。
 
 
▲メモを1枚ずつ削除する場合の確認画面。つまり、メモを1枚削除するには「削除」ボタンと「YES」ボタンをタップする必要がある。
 
複数のメモを書くと、画面を切り替えてメモの内容を見ていくことになりますが、その操作も簡単です。
画面の左右下にページ送り・戻りボタンがあるので、それをスタイラスでつつくだけ。
ただ、画面の下に並んだ各種ボタンは非常に小さいので、それらのボタンを押すときはちょっと慎重になってしまいます。
 
よく使うページ送り・戻りボタンくらいは、ハードウェアボタンとして液晶画面の下に付けてくれていても良かったかなと思います。
ページ送り・戻り機能を使うときは、メモを取るのではなく探す時ですから、手にスタイラスを持っているわけでもなく、ハードウェアボタンでも操作に困らないと感じます。
 
電話メモとしてだけでなく、ふと思いついたことを書き込んだり、ToDo機能を使って仕事の漏れを防いだり、(ToDo設定画面で表示される)カレンダーを参照したりと、単機能のメモ取りマシンの割には便利に活用できます。
電話(伝言)メモのように、他人宛のメモの場合は紙に書かないといけませんが、紙に書く前の下書きとしてマメモは役に立ちます。自分がタッチパネルに書いたメモを見ながら、電話メモの用紙に綺麗に清書すれば良いわけです。
 
形状は野暮ったく、色合いはなかなか強烈ですが、机の上で書類などに埋もれてもすぐに分かるようになっていると思えば、よく考えられたデザインだと感じられます。
 
定価は高いですが、実売価格は定価に比べてかなり安くなっているので、メモ用紙の束が手放せないという方は、ひとつ買っておいて損は無いと思います。