播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

山で遊べるラジコン:ロッククローラー Part2

今回は山での楽しみの幅を広げるオモチャということで、強引ですが山道具カテゴリーに投稿することにします。

 

以前このブログで紹介したラジコンカー(クローラー)ですが、すでに何度も山へ持って行っている(山歩きが目的ではなくラジコンが目的なので、山頂へ行かなかったり、車で上がれるところまで上がってから稜線で遊んだりしているので、2回を除いてブログの山行記事にはしていません)ので、今では底面やボディの表面は傷だらけ。でも、それが良い味を出してくれています。

 

安価で気軽に楽しめるCL Challenger 1.9ですが、売られている状態では走破性が低い。
タイヤが小さいし、サスペンションの可動範囲が狭いため、ボディ底部に岩や草が引っかかって簡単にスタックしたり、ちょっとした段差でさえ、進入角度に気をつけないと越えられません。

 

そんなわけで、主要なパーツを純正オプションと交換してみました。その結果、走破性は大幅にアップ。
(かなりお金がかかりました・・・。ラジコン本体と送受信機のセットの合計金額よりも、改造パーツの合計金額の方が高いです。)

 

改造前後の姿を比べると、その差は歴然。ボディが同じだけで、それ以外は大半の部品がオプション品と入れ替わっています。
改造前は20リットル程度のデイパックに入っていたのに、改造後は35リットルクラスのバックパックでないと収納出来ません。

 

いい年をしたおっさんになっても、やっぱりラジコンは楽しい。
展望のない山でも、ラジコンを操縦しながらのんびり歩けば退屈しません。

 

ただ、ラジコンに意識が集まってしまうため、自分の足下が危うい。何度も転倒しそうになります。それに、自然の音にあふれた山の中でモーターの駆動音を鳴らすのは、他のハイカーに嫌がられそうです。

 

まぁ、ただでさえ丸坊主の怪しいおっさんなのに、山の中でラジコンを操縦しながら歩いていると、どう思われるか分かりません。なので、基本的に人のいない山道で走らせるようにしています。
(それでも人に出会うことがあり、そんな時はこちらが挨拶しても、相手は挨拶どころか目も合わせてくれなかったりします・・・)

 

普通のラジコンカーなら走らせる場所の確保が大変ですが、このタイプのラジコンなら、山の中で思う存分楽しめます。
一般的なラジコンはスピードを重視しているので、操縦には反射神経が要求されます。でも、運動神経や反射神経を母親の体内に置き忘れてきた私のような人間には、あのスピードに対応するのは無理です。

 

その点、クローラーはスピードではなくパワー重視なので、誰でも簡単に操縦できます。
スピードが遅いので、操縦しながら一緒に歩くのも苦になりません。岩場に出会い「どのルートで走れば越えられるかな」と考えるのが楽しい。どれだけラジコンを手で持ち上げることなく走らせられるか、を追求しながらの山歩きになります。

 

「CL-CHALLENGER 1.9」は半完成車で、受信機とサーボを自分で搭載するだけで走れますから、よほどの機械音痴でない限り(走破性には期待できませんが)簡単に遊べると思います。
しかし、実際に山で走らせるようになるとゴミやホコリが各部に付着するため、毎回走行後(場合によっては山の中でも)整備が欠かせなくなります。また、急斜面や岩場での転落で部品が破損する可能性もあります。そのため、ある程度の分解、組立作業が必要になってきますから、プラモデルやラジコンの組立経験のない人には、残念ながらお勧めできないと思います。

 

人の目が気になる方にはお勧めできませんが、普通の山歩きに飽きた方で、昔はラジコン少年(少女)だった方は、一度挑戦してみては。
最近はクローラーがブームのようで、色んな車種が売られており、改造用のパーツも簡単に手に入ります。