播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

SONYのハンディビデオカメラ:HDR-CX170

今回紹介するのは、自衛隊のイベントに行った時に、戦闘機や車両の動く様子を記録したいなと思って購入したビデオカメラです。



製品名:デジタルHDビデオカメラレコーダー HDR-CX170
サイズ:50×56×106mm(付属バッテリー装着時:50×56×114mm)カタログ値
本体重量:約210g(付属バッテリー装着時:約260g)カタログ値
メーカー:SONY(日本)
定価:オープン価格

とにかく小さくて軽い。携帯性は非常に優秀です。
コンパクトさを分かって頂くために、iPhone3GSと普通の携帯電話(ドコモのSH906i)と並べて写真を撮ってみました。



▲真上から見比べた様子



▲厚みの比較

小さくて軽いのに、光学ズームの倍率が25倍となっています。
三脚が必須の倍率ですが、ここ2年連続で見に行っている米海兵隊岩国基地のフレンドシップデーは三脚持込禁止ですし、明確に三脚が禁止されていないイベントでも、人が多いと三脚を設置する気にはなりません。

そのため、撮影時は競技射撃で銃の安定を高める方法を真似て撮影することにしました。
ライフル射撃競技では、スリングと呼ばれる帯状の紐で体と銃をつなぎ、その紐を腕に巻くようにしてピシッと張ることで銃を安定させます。
それと同様に、ビデオカメラにネックストラップ(CX170には付属しない)を付け、ビデオカメラを前方へ押し出してストラップを首とビデオカメラの間でピンと張ります。このようにすると、カメラの手ぶれ補正機能もあるので、25倍までズームインしても、何とか視聴に堪える動画が撮れます。

実際に25倍ズームを使い、前述の方法で戦闘機の着陸の様子を撮影した動画がこちらです。30秒以降でズームが最大倍率になっていると思います。なお、カメラの手ぶれ補正はオフにしてあります。


▲2010年5月5日 米海兵隊岩国基地フレンドシップデーで撮影したF-16戦闘機着陸の様子(YouTube用に画質を落としています。)

ネックストラップをピシッと張った状態でカメラを左右に動かすと、ストラップが首の周囲で回転する時にカメラがガクっと動いてしまうことがあります。そのため、上の動画では自分の正面を横切る戦闘機を追う動きにスムーズさがありません。

というわけで、もっと安定した動画を三脚無しで取れないかと思い、色々と検索した結果次の道具を購入してみました。



▲マンフロットの585 Modosteady(定価¥16,800)

この状態ではなんだか分かりませんが、これは小型三脚やスタビライザー、ショルダーサポートになるという製品です。

展開してショルダーサポートの状態にすると、こんな形になります。



▲ショルダーサポートの状態。写真右奥のグリップの上にカメラを載せる。

ショルダーサポートを使うと、まるで銃(アサルトライフル)を構えるような形でカメラを構えられるので、非常に安定します。エアガンで遊んだ経験のある人なら、快晴の日で液晶パネルが見えなくても、撮りたいところを何とか撮影できるのではないでしょうか。
ただ、ほぼ真上を向くような体勢ではやはり安定しません。


▲ショルダーサポートを使って撮影したブルーインパルスの演技(7分33秒)

液晶パネルが見えず、どこが映っているのか分からないまま写していたり、ピントが戦闘機から外れてしまったりしていますが、かなり高倍率で撮影している割には安定していると自分では思っています。(本記事内の動画撮影時は、カメラの手ぶれ補正をオフにしてあります。)


ビデオカメラは、今のところ自衛隊と米軍のイベントでしか使う予定がないので、安価でコンパクトという理由だけでこのビデオカメラを選びました。

ビデオ撮影に詳しい人から見ると、ファインダーもなく、何もいじれない、デジタルカメラで言えば(一眼レフに対して)コンパクトデジカメに相当するものですが、年に数回、カメラに全てを任せて動画を撮影するだけの私のようなユーザには、十分すぎるほど高性能です。
素人目には画質は充分ですし、音質も良好。リニアPCMレコーダーで録音した音声とCX170で撮影した動画を合成しようと最初は考えていましたが、そこまでする必要はありませんでした。

ビデオカメラのボタン類は、本体右側にある撮影ボタンを除くとたったこれだけなので、ビデオ撮影好きの方から見ると、使い勝手の悪い製品だと思います。



▲CX170の操作ボタンはたったこれだけ。各種操作は液晶パネルで行う必要がある。



▲本体にある拡張用の端子は、リモコン用端子のみ。外付けマイク等は一切接続出来ない

バッテリーの持ちは、自衛隊のイベントで一日の内数十分しか撮影しないような使い方では全く問題有りません。
しかし、万一のことを考えて、大容量バッテリーと充電器、キャリングポーチがセットになったアクセサリーキット(ACC-TCV7:定価¥16,800)も購入してしまいました。

キャリングポーチは各機種共通?なのか、ちょっと大きめで、CX170を入れてもスカスカです。



▲アクセサリーキットの内容



▲左がカメラ付属のバッテリー、右がアクセサリーキットのバッテリー



▲充電器には、充電状況を示すランプもある



▲充電器は、コンセントへ直接挿す構造



▲カメラのサイズの割に大きなキャリングポーチは、中に仕切りがあり、充電器と予備バッテリーを入れておける

ファインダーがないため、航空祭のような明るい場所ではどこが映っているのか確認しづらく、ほとんどの操作を液晶パネルで呼び出す必要があり、レンズカバーの開閉が手動という使いにくさはありますが、かなりの低価格、ポケットに入れておける(実際航空祭の会場でズボンのカーゴパンツのポケットに入れて歩いてました。かなりゴロゴロ感がありますが・・・)ほどのコンパクトさが、それらの欠点をカバーしてくれていると思います。