播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県宍粟市の笠ヶ城山(668.9m)

山行に行く場合、普段は「わーさん」に行き先を決めてもらっていますが、今日は「しみけんさんが決めな」とのことで、宍粟50名山の中から私が選んだ「笠ヶ城山」へ行ってきました。

 

参加者は以下の通りです。(順不同)
・OAPさん
・MXFさん
・わーさん
・かずさん(愛犬ラルフも同行)
・しみけん(私)

 

山頂の展望が開けており、距離が短く、自然林もあり、ほとんど名前が知られていないというのが、ここを選んだ理由です。
OAPさん曰く「しみけんさんらしい選択」。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「音水湖」

 

8:00
道の駅やまさきで待ち合わせ。
全員揃ったところで、国道29号線を北上します。

 

地形図の「波賀町皆木」の「木」の字の左側の分岐を右へ入り、小さな川を渡って100mほど進んだところを右へ入ります。この後は、1車線幅の舗装路を、北東を目指して進むだけ。途中にいくつか分岐はありますが、急な登り道や下り坂を選ばなければ、簡単に登山口にたどり着けるでしょう。

 

8:58
大谷登山口に到着(地図中「P」)。
車を数台止められるスペースがあり、宍粟市が立てた登山口標柱があります。

 


▲大谷登山口の様子

 

9:05
出発。川沿いの実線道を進みます。この道の右側は、放棄された田圃のようです。
ウォームアップにちょうどよい上り坂を歩いていると、まもなく正面に防獣ゲートが見えてきます。

 


▲川沿いの実線道の様子(奥に防獣ゲートが見えている)

 

9:11
防獣ゲートを通過(地図中「防獣ゲート」)。

 

ゲートから先は、植林の中の谷間です。道ははっきりしませんが、ピンク色のテープがびっしり貼られており、道に迷う心配はないでしょう。

 


▲植林の谷間の様子

 

何度か徒渉する箇所がありますが、最初だけ丸太橋がありました(。それ以外は、通常の登山靴なら問題なくジャブジャブと歩けるような場所です。

 

9:30
道はあいかわらずはっきりしませんが、ピンクテープを辿って行くと分岐に出会いました(地図中「モミジ谷・観音屋敷跡分岐」)。
道標には「笠ヶ城山(モミジ谷経由)←↓大谷登山口→観音屋敷経由笠ヶ城山」と書かれています。

 

観音の鼻と呼ばれる展望岩場があるとのことで、モミジ谷ではなく観音屋敷経由のルートで登ることにします。

 

ここからのルートは、今まで以上に道がはっきりしません。しかも、足下は滑りやすい黒土で斜度が急。
稜線に出る頃には、すっかり汗だくになってしまいました。

 

9:38
尾根に出ると、すぐ右側に観音の鼻と呼ばれる場所があります(地図中「観音の鼻」)。南西方面の展望が開けているので、ここでしばらく休憩。

 


▲観音の鼻の様子

 

9:45
観音の鼻を出発。ここからは植林と雑木が入り交じった雰囲気の良い緩斜面です。
しかし、この緩斜面はすぐに終わり、自然林と植林の境界を歩くやや急な尾根道となります。

 


▲自然林と植林の境界を登る

 

9:51
少し急な斜面を登り切ると、観音屋敷跡です(地図中「観音屋敷跡」)。
展望もなく、観音屋敷跡らしきものが特に何もない小ピークなので、さっさと通過。

 

西へ向かって少し下り、アセビが両側に生えている道を登り返すと、笠ヶ城山の山頂です。

 

9:59
笠ヶ城山の山頂に到着しました。
測量のために周囲が伐採されたおかげで展望のよい場所になっています。

 


▲笠ヶ城山山頂の標柱

 

山頂には宍粟50名山の標柱と三等三角点標石(点名:笠ケ城)、そして伐採された木々の切り株と細切れにされた丸太があるだけで、有名な山にあるようなノート置き場やベンチは一切ありません。
雑然とした感じはありますが、なかなか良い雰囲気です。

 

北東には一山が大きく見えており、南西を見ると、木々に邪魔をされていますが、とがった黒尾山の姿が目に入ります。そして、西側には林道が山腹を横切っている痛々しい山並みが広がっています。

 

私は一山が正面に見えるよう、東向きに座り、ESPRESSO Risottoの「野菜たっぷりリゾット」を食べ、食後はコーヒーを飲んでゆっくりくつろぎました。

 

暖かく、風が全くないので、快適そのもの。各自好きなことをしてのんびり過ごしました。

 

11:50
2時間近くのんびりと春の陽気を楽しみ、下山開始。

 

観音屋敷跡まで戻り、登りで使った道へは入らず、まっすぐ東へ進みます。

 


▲観音屋敷跡を通過し、快適な稜線を東へ進む

 

12:02
「峠登山口」への分岐に出会いました(地図中「峠登山口分岐」)。
ここからは、標高530m程度まで地形図の通り急な斜面を下ることになります。

 

植林の中の急斜面で、登りだと辛そうですが、こんな斜面は下るのも嫌です。

 

12:13
一気に530m付近まで下ってきました。ここからは、等高線と平行に走る作業道に乗ります。

 

作業道はずっと西へ続いているように見えるのですが、南側の斜面にピンクのテープが見えるので、道があるようには見えませんが、植林の中の、黒土でよく滑る斜面を適当に南へ下ることにします。

 

12:19
広場に降り立ちました。林道の終点といった雰囲気で、下には砂防ダムが見えています。果たしてこれが正規の峠登山道かは分かりません。

 


▲急斜面を下ると、広場に出た

 

ここからは未舗装の林道(地形図にはない)を進みます。

 


▲未舗装林道を進む

 

12:24
地形図の実線道と出会いました。ここには、笠ヶ城山登山口と書かれた宍粟市の標柱が立っています。

 

後は、実線道(舗装道路)を下れば駐車場所です。

 

12:30
駐車場所に到着。

 

特に見所はありませんが、距離が短く、比較的展望が良く、人が少ないので、静かにのんびりと山を楽しみたい場合には良さそうです。
しばらくマトモに山を歩いていなかった私には、適度に歩き応えがあって楽しめる山でした。