播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県立歴史博物館:ミニチュアの世界

通勤のために毎日使っているJR姫路駅で「ミニチュアの世界」なるポスターを見つけ、気になっていたので、今日はその展示を見に行ってきました。

 

注)展示品の撮影は禁止されています。展示品の図録は、私が行った時点ですでに売り切れていました。

 

場所は姫路市にある兵庫県立歴史博物館。
私の自宅からは徒歩圏内です。

 


▲兵庫県立歴史博物館の外観。丹下健三氏がデザインした建物で、ガラスの壁に姫路城が映り込むよう設計されています。(iPhone3GSで撮影)

 

https://goo.gl/maps/zhWbw9BpTvLqdT9b9
▲兵庫県立歴史博物館の位置

 

展覧会名称:ミニチュアの世界 (小林礫斎(れきさい)と手のひらの宇宙)
開催期間:平成22年1月30日(土)~3月28日(日)
開催場所:兵庫県立歴史博物館 2階
観覧料:大人1人 ¥500
休館日:月曜

 


▲兵庫県立歴史博物館のエントランス(iPhone3GSで撮影)

 

博物館に入ると、大きな姫路城の模型に出迎えられます。
正面奥のインフォメーションカウンターで観覧料を支払い、チケットを受け取って左手のエスカレーターで2階へ。

 

2階へ上がったところにあるカフェでは、今回の展示関連や播州地域の歴史等に関連のある書籍、お菓子等が売られています。

 

展示会場の入口の受付にチケットを見せ、ミニチュアの展示会場へ。

 

入ったところで、いきなりミニチュアのタンスに出会います。タンスの精緻さに感動して順路通りに進むと、仏画の展示。何のことだか分かりませんでしたが、仏画は仏教の世界の縮図、つまりミニチュアのようなものとの解説を読んで納得。

 

仏画に続いてひな人形関連の展示。子ども達が遊びの中で作り上げる架空の世界の縮図が人形やそれに関連する小物類とのこと。

 

その先は小さな画帳等の展示、米粒やゴマ(!)に書かれた文字や絵の展示に続きます。

 

私にとっては、展示会場の出口付近の展示が最も印象的でした。
極小の真珠の指輪や6つの引き出し全てが開閉する象牙のタンス(0.85x0.54x0.84cm)、長辺が3cmにも満たない辞書(独英辞典:2.7x1.93x1.11cm、英英辞典:2.74x1.95x0.71cm。本当に文字が書かれていますが、小さすぎて読めません)に見入ってしまいました。

 

他にも、ルーペがないと出た目が見えないほど小さなサイコロ(実際に振ったらなくしそう)、本当に籐を編んで作った瓶敷(直径1.8cmほど)、長さ7mm前後の和鋏(本当に切れそう)等等、現代の技術を使えば比較的簡単に作れるかも知れませんが、職人が手作業で作り上げたミニチュアには、そのサイズからは想像も出来ないほどの存在感と迫力があります。絵や文字は全て手書きですし、蒔絵も本物ですから。

 

今度はルーペを持って見に行かなくては。

 

ミニチュアの展示だけでなく、常設展示も楽しめますよ。
美術好きの方は、すぐ南にある美術館も一緒に見学してみてはいかがでしょうか。