播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

キングジムのpomera DM20(ハードウェア編)

2008年11月に発売されたキングジムのpomera(ポメラ)。
テキストを入力するためだけのデバイスで、折りたたみキーボードと二階調の液晶画面を搭載し、乾電池駆動、通信機能無しという今時珍しいものでした。

ところが、テキストさえ入力できればそれで良いという人がたくさんいたようで、かなりの売れ行きだったようです。

私も食指が動いたのですが、「初めて出たデバイスは不具合・不都合が多いはず。ユーザからのフィードバックを活かした次期モデルの方が良さそう」と考え、私としては珍しく物欲を抑え、購入せずにいました。

でも、pomeraに対する物欲は心の中でしっかり成長していたようで、次期モデルが発売されると知った瞬間、予約してしまいました。






▲外箱は小さく、中にはpomera本体とUSBケーブル、取扱説明書が入っているだけ。外箱が小さいと保管が楽ですし、取扱説明書が紙媒体で入っているのは助かります。(写っているDM20は、着せ替えパネルのレーシングブラックに換装してあります)

メーカー:株式会社キングジム(日本)
製品名:pomera DM20
定価:¥34,650

新型pomeraのDM20は、ケース表面の柄が2種類用意されています。一つはリザードブラックで、名前の通りトカゲ皮のようなテクスチャ。もう一つはパイソンブラウンで、これまた名前の通り赤みがかった牛革調のデザイン。

実はどちらも私の好みに合わなかったので、とりあえずパイソンブラウンを購入し、別売の着せ替えパネル(カーボン柄のレーシングブラック)に付け替えています。このカーボン柄も、光の当たり具合によってはトカゲ皮のパネルに見えなくもない・・・。



▲レーシングブラックのパネルの柄と、パネル固定用の六角ネジ(六角レンチは交換用パネルに付属)。

機能がシンプルなだけでなく、デザインもシンプルです。でも、背面のデザインには一目惚れ。
表面とは対照的なメカメカしさがたまりません。
この裏面等はラバーコートされており、安っぽさがありません。



▲pomera DM20の背面

取扱は簡単で、液晶画面をパカッと開き(液晶画面を固定するロック機構はないので、単に開くだけ)、キーボードを広げます。
キーボードは閉じた状態でロックされているので、ボタンを押してから開く必要があります。

この開閉機構は、PDA用に売られている折りたたみ式Bluetoothキーボードとよく似ています。
開閉部分はちょっと華奢な感じですが、開ききってしまえば問題ありません。



▲キーボードの折りたたみ機構のクロースアップ(リボン配線が見えている)

ただ、このキーボードは開ききった状態でしっかりロックする仕組みがないので、ヒザの上で使おうと思うと、簡単にキーボードが閉じてしまいます。開いた状態でロックできるようにしてくれれば、ヒザの上のように不安定な場所でも快適にタイピング出来るので、いっそう活用場所が広がると思うのですが。

私が持っている折りたたみキーボードは2種類ありますが、どちらも広げた状態でのロック機構を持っています。pomeraの次期モデルでは、是非このロック機構を付けて欲しい。

電源は、単4電池x2本です。アルカリ電池かエネループのどちらでも使えますが、電池の残量表示を正確にするため、使用する電池の種類を設定画面で選択する必要があります。



▲電池ボックス(鍵のマークのあるスイッチは、電池蓋のロック。これが解除側になっていると、電源を入れても起動しない)

DM20には時計が内蔵されていますし、その他の設定情報(具体的には不明です)を保存するためにボタン電池も必要です。
このボタン電池の蓋を開閉するには、小型のプラスドライバー(#0)が必要です。滅多に開閉しませんが、ちゃちな物でも良いのでドライバーを用意しておいた方が良いかも。
(単4電池交換の際電池を抜いたときや、電池ボックスに入れている単4電池が完全に消耗してしまった場合だけ、ボタン電池は消耗します。)



▲ボタン電池収容部(キーボードを下から支えるつっかえ棒を出すと現れる)

データをPCとやりとりするための手段は、2種類用意されています。
一つはUSB接続。PCから見ると、外付けリムーバブルディスクとして見えます。
もう一つはmicroSDカード。これをPCに接続したカードリーダーに挿してデータを読み書きします。



▲PCとのインターフェイスは2種類

持ち運びの際、私の場合は100円ショップで購入したクッションバッグを使っています。
とりあえず本体を傷や衝撃から守り、使いたいときにサッと取り出せるという条件は満たしています。



▲100円ショップのクッションバッグに収納可能。ただし、ピッタリサイズではないので中で動きますし、袋の口は閉じません。



▲携帯電話(SH906i)とのサイズ比較(上はサイズ比較、下は厚さの比較)

とりあえず、今回はハードウェア面だけを紹介しましたが、次の機会では実際にテキスト入力をしてみた感想などを書いてみようと思います。