播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

平成22年姫路市消防出初式を見学

今日は姫路城のすぐ北にある「シロトピア記念公園」で「平成22年姫路市消防出初式」が開催されました。

 

今まで出初め式の存在は知っていましたが、見に行ったことはありません。
開催場所が自宅の近くだし、特に山へ行く予定を入れていなかったので、出初め式を見に行くことにしました。

 

式典と演技の2部構成になっており、式典は9:30~10:20、演技は10:25~12:00とのこと。
式典とは、つまり表彰やお偉方の挨拶なので、部外者にとっては興味が湧きません。というわけで、演技の部だけを目的に、シロトピア記念公園へ向かいました。

 

9:30
自宅を徒歩で出発。

 

船場川沿いの千姫の小径を歩き、千姫の小径がシロトピア公園南を東西に走る道路とぶつかる所まで来て驚きました。車と歩行者が普段からは想像できないほど多いのです。車の流れが途切れないので、道路を渡るのも大変。子ども連れの歩行者も多いので、車で走っているドライバーも大変です。子どもはいつ何をしでかすか分かりませんし、平気で道路へ飛び出しますからね。
最近は親が子どもから目を離しすぎのような気がします。子どもが何をしていても、親は携帯電話の画面に夢中。

 

自転車で来ようかと思っていましたが、徒歩で正解でした。

 

10:00前
シロトピア記念公園南西にある通称「一億円トイレ(休憩所とセットで2億円とのことですが、真偽の程は分かりません)」で用を足し、自販機でジュースを買って出初め式見学に備えようと思ったら、トイレ周辺は姫路市内の消防団が集結しているだけあって消防車だらけ。

 

式典の真っ最中ですから、公園内は消防団員が整列し表彰が行われているようです。

 

どこか演技を見やすくて人が少ないところはないかな、とウロウロし、結局芝生広場西側に陣取ることにしました。

 

やはり日常的に訓練をしている自衛隊の式典と比べると、民間人はこういった式典に不向きかも知れません。
整列しているはずなのに歪んでいるように見えるし、ジッと出来ずにもぞもぞ動く人もいるし、挙げ句の果てに携帯電話の画面を見ている団員までいるし。

 

そんなわけで、式典の最後に「誓いの言葉」を述べた市の消防士の動作が素晴らしく見えました。

 


▲公園内の芝生広場で整列する消防団員

 

10:30
式典は10:25頃に終了し、姫路市の消防職員が太鼓を広場中央に設置し始めました。
消防団員が演奏するのかと思ったら、地元の白鷺(はくろ)中学校の生徒による演奏でした。

 


▲白鷺中学校の生徒による和太鼓演奏の様子

 

10:42
和太鼓演奏と片付けが終了しました。
次は、出初め式らしい「はしご乗り」の演技です。

 

10:45
私にとっては、生まれて初めて見るはしご乗りです。浪曲のような妙な声がスピーカーから流れ、「まとい」とはしごを持った消防団員が入場。

 

技の名前がアナウンスされてから、その技を披露します。
技が決まると、下ではまといを振り、南東隅のはしごに登った消防団員が半鐘を鳴らします。

 


▲はしご乗りの技の一つ「唐傘」

 


▲はしご乗りの最中、下はこんな様子(この写真の技は「しゃちほこ」)

 

11:00前
はしご乗りが終了しました。続いては消防の音楽隊によるドリル演奏です。

 

曲は、カーペンターズの曲のメドレー。このドリル演奏に合わせてカラーガードが旗を持って踊ります。

 


▲ドリル演奏の様子

 

アナウンスによると、カラーガードは消防の職員ではなく、スポーツバトンのクラブのメンバーだったようです。

 

11:10過ぎ
サイレンを鳴らしながらレスキュー車両とはしご車が公園南側に登場。
ここには鉄パイプとベニヤ板で組まれた仮想ビルが建っています。

 

現場の指揮官が各部隊の隊長に指示を与え、ビル内への進入と要救助者の捜索を開始。

 


▲山岳救助隊は、建物壁面のホールドを使ってクライミング。レスキュー隊ははしごを使って建物内へ進入。

 

はしご車は、屋上へ隊員を降下させるべくはしごを伸長します。

 


▲はしご車の様子

 


▲はしごで進入した隊員は、担架を抱えた状態で懸垂降下。

 

はしご車でビル屋上から担架を地上へ降ろすデモもありましたが、あれは怖そう。

 

11:25
消防ヘリが飛来しました。
そのヘリからロープを下ろし、隊員がビルの屋上へ降下。自衛隊と同様に素早いリペリング降下です。
ヘリの真下の砂埃が凄かったのですが、それを撮影している内に降下が完了してしまいました。そのため、降下の様子は撮影できませんでした。

 

ヘリは隊員を降下させた後いったんその場を離れます。
その間に屋上で要救助者とレスキュー隊員の体をハーネスで結合。

 

そして、戻ってきたヘリのホイストクレーンを使って吊り上げ。

 


▲要救助者を吊り上げている様子

 

何年か前、雪彦山に登ったときに実際の救助作業に出くわしたことがありますが、今回の訓練と同様にヘリは低空で見事にホバリングしていました。
雪彦の岩峰にローターが当たると一巻の終わりですが、訓練の賜です。

 

11:35
訓練展示の次は、放水です。

 

消防団員が整列していた芝生広場にホースをセットし、噴水のように放水をします。
訓練に使ったビル屋上や、夜間に公園を照らす照明灯の上からも放水。

 

しばらくすると、先ほどまで訓練展示に参加していた消防ヘリが、サイレンを鳴らしながら放水の上を航過飛行。

 


▲放水の上を飛行する消防ヘリ

 

11:40
放水が終了しました。
後は車両の観閲行進で出初め式は終了。

 

観閲式ですが、芝生広場は放水でびしょ濡れになっているので、広場南の砂利道を通る車両を、簡易的な観閲台から観閲するというものです。

 


▲観閲の様子

 


▲観閲行進待ち車両の行列

 

私は特に消防には興味がないのですが、はしご乗りは昔の風情が感じられて良かったし、自衛隊に似たレスキューの訓練展示は迫力があって楽しめました。