播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県姫路市の苫編山で初日の出見物

私はおせち料理が嫌い、お年玉を貰う年ではないし、あげる相手もいません。正月特番のテレビ番組は下らないので見る気が起こらないし、人混みが嫌いなので初詣も行く気なし。

 

ですが、せっかくなので初日の出くらいは見に行こうと思い、苫編山へMTBで出かけてきました。

 

ルートは一般的なものなので、詳細は省略します。写真も日の出以外は撮影していません。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路南部」

 

日の出は7:10頃なので、自宅を6時過ぎに出ても充分に間に合いそうです。

 

6:18
自宅をMTBで出発。JR山陽本線の線路沿いに南西へ進み、苫編集落へ向かうのですが、途中の自販機でジュースを買おうと思ったら小銭がありません。財布の中には1円硬貨と10円硬貨、その上の貨幣は5000円札。

 

英賀保駅前ならコンビニくらいあるだろうと思い、コンビニを探しながら英賀保駅へ向かいますが、コンビニが見あたらない。

 

携帯電話で地図を見ようと思ったら、Google Mapの読み込み中にバッテリー切れで電源断。

 

幹線道路沿いに走っていたら何かあるだろうと思い、英賀保駅を過ぎてさらに西へ進むこと700m、ようやくコンビニ(地図中「コンビニ」)に出会いました。
ここで飲み物を調達し、ついでにおにぎりも購入。ずいぶん時間を無駄にしてしまいました。

 

6:54
元来た道を引き返し、登山口となる苫編集落内の公園(?)に到着。公衆トイレで用を足し、地元の方々がたき火に当たっている横を素通りして、MTBを押しながら地形図の破線道を上ります。

 

尾根の中腹にはあずまやがあり、地元の方が何人か日の出を待っている様子。
見晴らしが良いので、山頂まで行かず、ここで初日の出見物もいいかな、としばらく東の空を見ていましたが、雲が多いため、水平線から顔を出す太陽を見ることは出来そうもありません。

 

ということで、初日の出はあきらめて山頂を目指すことにします。

 

見晴らしの良い場所には必ず地元の方がいて東の空を眺めています。
MTBが珍しいのかジロジロ見られますが、「どちらへ下るんです?」「気をつけて」などと声をかけて下さる方もいて、安心して登れました。というのも、MTBに乗って別の山に行った時、たまたま出会ったハイカーに絡まれたことがあるからです。「道が荒れる」「ここは私の山。誰の許可をもらって登ってるんだ?」等。

 

朝食抜きなので力が出ません。低い山だからとナメてかかっていました。担いだMTBが肩に食い込み、前輪が斜面に当たって思うように進めません。

 

7:30
頻繁に休憩しながら、ようやく電波反射板のある苫編山山頂に到着。
どういうわけか、フェンスに囲まれた反射板の前(フェンス内)に大勢の人がいて日の出を待っています。どこから入ったのか見てみると、フェンスの一部が切り破られていました。

 

普通に考えるとフェンス内は立ち入り禁止のはずなので、私はフェンスの外で東の空を眺め、太陽が雲の上に姿を現す様子をボーッと眺めていました。が、ボーッとしている場合ではありません。日の出を撮るためにカメラを持ってきていたのを思い出し、慌てて撮影。
水平線や地平線ではなく雲の上に出てきたので、厳密には日の出ではありませんが、まぁ細かいことは気にしないでおきましょう。

 


▲苫編山山頂から見る2010年初日の出

 

しばらくすると、フェンス内にいた地元の人達は皆下山してしまいました。
私は山頂南西の岩場でおにぎりを食べ、エネルギー補給。

 

7:45
ここからは、MTBに乗って南西の尾根を下ることにします。この尾根には分岐が数カ所ありますが、コンパスで方向を見定めれば問題ありません。

 

地形図ではなだらかで、実際大半がなだらかな小径なので、私のようなド素人でも6~7割ほどの区間はMTBで下れました。何度か転けましたが。

 

上り坂(疲れる)と落ち葉が厚く積もった場所(よく滑る)、段差の多い下り坂はMTBを押して歩きましたが、それ以外の安全な場所でも私の場合は転けます。気がついたら、後輪のスポークに付いていた反射板が割れていました。
ヘルメットをかぶり、サングラスをしてヒザとヒジにプロテクターを着けていますし、道の両側は藪。転けても痛くも痒くもありません。変な格好で転び、強制的にストレッチされた右脚がしばらく痛かったくらいです。

 

地形図では送電線が描かれていますが、現地には鉄塔も電線もありません。私が2006年に歩いた時点ですでに電線は無くなり、鉄塔だけが残っていました。その後、鉄塔も撤去されたようです。

 

8:15
86m標高点から急な下り坂をMTBを担いで下り、貯水タンクに到着。ヒザとヒジのプロテクターを外し、服の汚れを取って街中を走れるよう身だしなみを整えます。

 

南へ下る階段は無視し、北西に下る遊歩道で下山。

 

MTBに乗っていた割に時間がかかっていますが、これは前述の通り転けまくったのと、少しの登り坂でも押して歩いたためです。