今までは山歩きで歩いた軌跡の記録と現在地確認のために、Garmin社のOregon 300を使用していましたが、不注意から紛失してしまったため、Oregon 550を購入しました。
Oregon 300と550の間には、大きな違いが2つあります。1つはデジカメ機能の有無、もう1つは3軸コンパスの有無です。
デジカメは位置情報を記録できて便利そうですが、特に活用方法が思い浮かびません。しかし、3軸コンパスは予想以上に快適でした。
これら2つの機能以外はOregon 300と同一なので、今回の記事では触れません。
製品名:Oreogn 550
メーカー:GARMIN(アメリカ)
サイズ:5.8 cm x 11.4 cm x 3.5 cm (カタログ値)
ディスプレイ:3.8 cm x 6.3 cm(3インチ)、解像度 240 px x 400 px TFTタッチスクリーン
PCインターフェイス:USB
重量:192.7 g(電池込みのカタログ値)
電源:単3形 ニッケル水素(NiMH)充電池 2本(付属)
防水性能:IPX7
その他:320万画素オートフォーカス デジタルカメラ(デジタル4倍ズーム)搭載
US定価:$499.99 USD
メーカー:GARMIN(アメリカ)
サイズ:5.8 cm x 11.4 cm x 3.5 cm (カタログ値)
ディスプレイ:3.8 cm x 6.3 cm(3インチ)、解像度 240 px x 400 px TFTタッチスクリーン
PCインターフェイス:USB
重量:192.7 g(電池込みのカタログ値)
電源:単3形 ニッケル水素(NiMH)充電池 2本(付属)
防水性能:IPX7
その他:320万画素オートフォーカス デジタルカメラ(デジタル4倍ズーム)搭載
US定価:$499.99 USD
上の写真のようにパッケージ内容は充実しており、GPS本体の他に充電池と充電器(各国のコンセントに対応できるよう、数種類のプラグが同梱されている)カラビナクリップ、USBケーブルが付属しています。
初めてGarmin製GPSを日本国内で使うという方は、純正やサードパーティー製の日本地図を購入するか、自分で地図データと転送ソフトを用意する必要があります(お金はかかりますが、前者の方が簡単で楽です)。
付属する充電池は、容量が2000mAhの自己放電の少ないNiMH充電池、つまり、エネループと似たようなものです。ただ、外装にはGarminのロゴが印刷されており、製造元は分かりません(Made in Japanになっています)。
Oregon 550の売りの一つであるデジカメは、背面に搭載されています。
奥まった場所にレンズがあるため、うっかり触って指紋が付く心配はありませんが、逆にゴミが入った場合は、取るのが大変そうに見えます。しかし、電池フタを開けると簡単にレンズを拭くことができます。
カメラの操作はちょっと変わっています。
例えば、通常のデジカメであればシャッターボタン半押しでピントが合い、さらにシャッターを押し込むと写真が撮れます。
例えば、通常のデジカメであればシャッターボタン半押しでピントが合い、さらにシャッターを押し込むと写真が撮れます。
iPhoneなら被写体にカメラを向けてしばらくすると勝手にピントが合い、カメラアイコンに触れると撮影されます。いずれにしろ、シャッターを押すと写真が撮れるわけです。
しかし、Oregon 550のデジカメではカメラアイコンを押すとオートフォーカスが作動し、指を離すと撮影されるようになっています。
ちなみに、カメラを起動するためのアイコンは、初期設定ではメニュー画面の左から3列目の最上段になっています。
このOregon 550には3軸コンパスが搭載されています。ということは、iPod touchやiPhoneのように、Oregon 550は本体の傾きを検知することが可能です。そこで、Oregon 550で撮影された写真には、縦位置で撮影されたのか横位置で撮影されたのか、そして撮影時にカメラが向いていた方角も記録されます。
Oregon 550で撮影した写真に埋め込まれるExif情報は以下の通りです。
続いて3軸コンパスです。
Oregon 300など、モデル名の数字が100の倍数のOregonは、本体を水平にしないと電子コンパスが正しい方角を表示してくれませんでした。つまり、普通にGPSの液晶画面を見るような、GPS本体が傾いた状態であれば、矢印形のカーソルは明後日の方向を向いてしまいます。そのため、自分が向いている方向と画面上のカーソルの向きが違っているのを、頭の中で補正しながら画面を見る必要があります。
Oregon 300など、モデル名の数字が100の倍数のOregonは、本体を水平にしないと電子コンパスが正しい方角を表示してくれませんでした。つまり、普通にGPSの液晶画面を見るような、GPS本体が傾いた状態であれば、矢印形のカーソルは明後日の方向を向いてしまいます。そのため、自分が向いている方向と画面上のカーソルの向きが違っているのを、頭の中で補正しながら画面を見る必要があります。
しかし、3軸コンパスはジャイロスコープと同様に、GPS本体がどのような角度になっていても正しい方向を表示してくれます。現在地やこれから進む方向を確認するとき、GPSの画面に映っているカーソルの方向が、脳内補正なしでそのまま利用できるわけです。
3軸コンパスになったことで特に快適になったのが、自転車での利用です。自転車のハンドルに取り付ける場合、画面を見やすくしようと思えば、どうしてもGPS本体を傾ける必要があります。そのような場合でも正しい方位が表示されるので、知らない場所をサイクリングするときや、山道を走るときは快適。画面を一目見るだけで、現在地と進行方向が分かります。
3軸になったため、電子コンパスの校正作業は今までとひと味違います。
従来の電子コンパスの校正は、本体を水平に保ったまま2回転させれば終了していました。が、Oregon 550では、3軸それぞれの方向に1回転ずつ回す必要があります。
ただ、各方向につき1回転だけなので、それほど苦にはなりません。
従来の電子コンパスの校正は、本体を水平に保ったまま2回転させれば終了していました。が、Oregon 550では、3軸それぞれの方向に1回転ずつ回す必要があります。
ただ、各方向につき1回転だけなので、それほど苦にはなりません。
電子コンパスが3軸になっただけで、Oregon 300よりもずっと快適に使えるようになっています。
「写真は単なるメモ。画質なんて関係ない。」という方であれば、携行品からデジカメを省略することも出来そうです。
「写真は単なるメモ。画質なんて関係ない。」という方であれば、携行品からデジカメを省略することも出来そうです。
同じOregonシリーズだから使い心地はそう変わらないだろう、と思っていましたが、3軸コンパスが快適なのと、時々デジカメを忘れて携帯電話で写真を撮っている間抜けな私の非常用カメラとして使えそうな点で、Oregon 550は(私にとっては)今のところ最高のハンディGPSです。