播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

ノートパソコンや任天堂DSiの表面を保護できる:invisibleSHIELD

今回は東芝のネットブック「UX/23JBR」に使えるinvisibleSHIELDと、任天堂DSi専用のinvisibleSHIELDを紹介します。

invisible SHIELD(インヴィジブル・シールド)をご存じない方のために簡単に説明すると、invisible SHIELDとは、デジタル機器を保護するために機器の表面に貼る、透明で丈夫なフィルムのことです。

素材はポリウレタンで厚さは0.2 mm。うまく貼れば、まるで何も貼っていないように見えるため、「見えない」という意味の「invisible」という単語が名前に使われています。
貼ってあることに気づかないほど綺麗に貼れるのは、車の窓に貼るフィルムと同様、水貼りをするからです。水貼りに必要な霧吹きやヘラまで付属しているので、ユーザが他に用意する必要があるのは、作業前に機器を拭くためのクリーニングクロスと、ホコリのない快適な作業場所だけ。

私の経験では、自室での作業は危険です。普段生活している空間はホコリが多いので、機器表面を拭いてからシートを貼るまでにホコリが付着してしまいますし、大きめのシートは水で濡らすと案外重くなるためうっかり落とすことがあり、粘着面が床に触れる方向で落ちてしまうと、保護シートがホコリだらけ。

作業に最適なのは、浴室です。ここはホコリが舞っていませんし、水貼り時の余分な水で床を塗らしても問題なし。明るくて作業もしやすい。

機器を傷から守るだけで、衝撃や水、ホコリからは守ってくれないので、ハードな環境でデジタル機器を使いたい方には、invisibleSHIELDはお勧めできません。

まずは東芝のネットブックに使えるものから紹介します。

製品名:invisible SHIELD for the Toshiba NB205
メーカー:ZAGG(アメリカ)
US価格:$34.99



▲invisibleSHIELDを貼った私のUX/23JBRのクロースアップ

これを買うと、UX/23JBRの天板とパームレスト、スライドパッド、スライドパッド手前のボタン表面を保護するシートが送られてきます。

上の写真をよく見ていただくと、スライドパッドやボタンの縁、左右のパームレスト周辺に、invisibleSHIELDを貼ったことで段差が出来ているのが見えると思います。

一見しただけでは、まさか保護シートが貼られているようには見えません。さすがinvisibleSHIELD。
(注:水貼りをするので、気泡を綺麗に抜くことが出来ます。その代わり、水が隙間からパソコン内に入ると故障の恐れがあって危険。作業は慎重に・・・)

ただ、ポリウレタンのテカテカしたシートなので、光沢感が出て、なおかつ独特の手触りになります。この手触りをどう感じるかは、個人によって違うと思います。私は慣れているので何とも思いませんが、初めて体験した人は、滑りの悪さに最初は戸惑うかも知れません。
逆に、iPod touchに貼ると手に吸い付く感触で、iPodがスルッと滑って手から落ちる事故を防げます。

ところで、何故「東芝のネットブック用」と書かずに「東芝のネットブックに使える」と書いたかというと、天板用のシートが、日本で売られているUXシリーズに合わないからです。

製品名は「invisible SHIELD for the Toshiba NB205」、つまり、アメリカでNB205という名前で売られている東芝のネットブック用の保護シートなのです。本体の形状は日本のUX/23とほぼ同じですが、天板表面のロゴだけが違うのです。

東芝は、アメリカで「dynabook」というブランドを使っていません。代わりに、天板の真ん中に「TOSHIBA」とアルファベトでロゴを入れています。そのため、天板用の保護シートは、そのロゴがある部分だけくりぬかれているのです(おそらく文字に凹凸があるため、そこだけ抜いているのでしょう)。

日本のUXシリーズは、天板の真ん中から外れたところにdynabookのロゴが入っています。そのため、NB205用の保護シートを貼ると、下の写真のように妙なことになってしまいます。



▲アメリカ向け製品でTOSHIBAロゴがある部分がくり抜かれているので、こんなことになる。

この真ん中の穴が、気になって仕方ありません。

小型機器用のinvisibleSHIELDは、ダイカットされた後、シートを分割せずに販売されています。そのため、機器に貼らなかった余分な部分のシートを有効活用できるのですが、今回購入したinvisibleSHIELDは、余分なシートを剥がし、必要な部分だけ残した状態で送られてきました。つまり、天板中央の穴あき部分のシートは、出荷時から剥がされていたわけです。これが残っていれば、後から穴の部分に貼れたのに・・・。

穴の部分が目立つのは、本来の天板がマット処理でツヤがないためです。
つまり、この保護シートを貼ると、天板がテカテカになります。せっかくUXシリーズの質感が気に入っても、これを貼ると安っぽさ満点になるので、見た目を重視する人には、invisibleSHIELDはお勧めできません。

同封されている保護シートは、以上の分だけです。底面や側面、液晶ディスプレイの保護シートはありません。
シートが大きいので、写真のような筒に丸めて梱包されていました。



▲大きなサイズの保護シートは、黒い紙筒に入って発送されてきます。左は小型機器用invisibleSHIELDの汎用パッケージ。

保護シートのおかげで傷から守れるので、持ち運ぶときは安心ですし、日常的にガシガシ使っても、パームレストやスライドパッド表面が傷まないのは心強いですが、天板の真ん中の無意味な穴は何とかしなくては。

テープ付きの面ファスナーを、シートの穴をふさぐように貼り付け、データ通信機材をくっつけられるようにしようかな。




続いて任天堂DSi専用のinvisibleSHIELD。
こちらは底面も含めて、本体の大部分を保護できるようになっています。

製品名:invisible SHIELD for the Nintendo DSi
メーカー:ZAGG(アメリカ)
US価格:$24.99 (タッチスクリーン用シート単品だと$14.99)



▲invisibleSHIELDを貼ったDSiボタン周辺のアップ。ボタン周辺に、保護シートの縁が見えています。

上で紹介したネットブック用のシートは単純な形の物ばかりで、貼るときの位置あわせは簡単でした。
しかし、このDSi用のシートは、DSiの表面が複雑な形状をしているため、ややこしい形になっています。





▲DSi用のinvisibleSHIELD保護シートの形状(保護シート自体は透明です。写真に写っているのは、台紙です。)

見ての通り、ねじ穴やボタン等の部分には穴が開いているので、完璧に位置を合わせて貼らないといけません。
特に底面に貼るシートは大きくて形状が複雑なので、じっくり丁寧に貼り付ける必要があります。

私の場合、これら全部を貼り付ける(気泡も抜いて完璧に仕上げる)のに、1時間近くかかりました。
(前述のネットブック用のは10分ほどで貼れたのに・・・)

これで、DSiを多少乱雑に扱っても表面に傷がつく心配はなくなりました。保護シートを貼ったからと言って、タッチスクリーンの感度が下がったりはしません。

が、ボタン周辺や、DSi本体の周囲で手が触れる部分では、invisibleSHIELDの縁に手垢が溜まるようになりました。
爪楊枝で簡単に落とせますが、結構な手間です。




invisibleSHIELDは、対象となる機器毎に形状や保護する場所が大きく異なります。
形状が複雑な機器の場合、貼り付けるのに多大な手間暇が必要ですが、綺麗に仕上がれば本当にinvisible(「見えない」の意)になります。

iPodやその他デジタル機器を、ケースに入れずむき出しで使っているように見えて、実は表面は保護されている、そんな使い方をしたい方は、一度挑戦してみてはいかがでしょう。
(日本国内に販売代理店があるようです。)