播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

ICカードリーダ・ライタ「Pasori」用読み出しソフト:N_icopa

2007年8月25日付のブログ記事でSONYの非接触ICカードリーダ/ライタ「パソリ」を紹介しましたが、パソリ用のソフトでは、私が通勤に利用している神姫バスのNicopaカードの読み出しが出来ません。

不便だと思っていたら、同記事へのコメントで、Nicopaカード(神姫バスのICカード)のデータ読み出しに対応したソフトを教えていただきました。

最初はうまく動作しませんでしたが、EdyViewerをインストールしたら正常に動くようになりました。
このソフトを使う場合は、あらかじめEdyViewerをインストールしておいてください。



▲Nicopaのデータを読み出して表示しているところ(都合により一部をぼかしてあります)クリックすると拡大表示されます。

製品名:N-icopa(NicoPa残高・履歴読み出しツール)
定価:無料(フリーソフト)
備考:ICカードの読み取りには、別途ソニー製「パソリ」が必要です。
URLhttp://ccmgr.jp/blog/
(2009/9/13追記:作者の方からコメントを頂きましたので、URLを掲載しました)

Nicopaのデータを読み込んでみた様子が、上の画像です。

表示されるのは、バスに乗降した日付・時刻とバス停名、チャージしている金額の残額と支払い履歴です。

神姫バスのNicopaは、バスを利用するたびにその情報を記録しているようです。定期の区間内の乗降も記録されています。ただ、全件を保存しているのではなく、ある程度の件数がたまると古い情報から消されているようです。



▲ICOCAのデータ読み出しにも対応(都合により一部をぼかしてあります)クリックすると拡大表示されます。

それに対し、JRのICOCAは定期の区間内の使用履歴は保存していないようで、画面には定期区間外の乗降記録や売店での使用履歴しか表示されません。

ICOCAを読み取った場合の表示は、SONYの「SFCard Viewer 2」で表示される内容とほぼ同じですが、SFCard Viewer 2と違い、ICカード内のデータのダンプを見ることも出来ます。

表示されている内容をTXT形式で保存することも可能です。
タブやコンマではなく、定長データ(スペースで空白部分を埋めてある)として出力されるので、Excelで読み込むときはドラッグアンドドロップではなく、ファイルメニューからウィザード経由で開く必要があります。

ICカードの内容をチェックしてチャージ残額を確認できれば、定期の区間外へ行くときにスムーズな乗降が出来るかどうか分かり、金額が少なくなっていたら「早めに家を出てチャージしよう」という具合に余裕をもって行動できるようになります。
バスからの降車時に「残額不足です」と機械に怒られ、後ろに並んでいる人に「何しとんねん。みんな急いでんねん。」という白い目で見られ、バスの後ろにみるみるうちに渋滞ができあがっていくのを防げるわけです。

N-icopa(NicoPa残高・履歴読み出しツール)の画面は、パソリのサイトからダウンロードできる公式ソフトに比べると素っ気ないですが、業務用ソフトを思わせるシンプルな画面構成で必要十分な機能を持っています。
何より、Nicopaカードのデータが読み出せる一般向けソフトは、私の知る限り、今のところこれしかありません。それだけで、このソフトを使う価値があると思います。

読み出したデータをTXTで出力できるのも便利。時間に追われて日々の買い物を駅で済ませている(ICOCAで支払っている)というサラリーマンなら、ICOCAについては小遣い帳に書き込む必要がなくなります。「金額しか表示されないのはどうなんだ?」と思われるかも知れませんが、毎日の弁当やジュース、新聞・雑誌など、金額を見れば何を買ったのか思い出せる場合が多いのではないでしょうか。


個人であれば、チャージ残額が管理できるため、公共交通機関で他のお客さんに迷惑をかけずに行動できるようになりますし、支払い履歴を見て無駄遣いの多さに気づいたりもします。

会社だと、社員に公共交通機関を利用した移動をさせる場合、交通費を支給する代わりに定期ではないICOCAやNicopaを貸し出し、N_icopa(NicoPa残高・履歴読み出しツール)で利用状況を把握するという使い方も考えられます。

使いたいと感じる人は少ないかも知れませんが、こんなソフトが欲しかったという方は、是非ダウンロードしてみてください。