MSRのQUICK 1 SYSTEMを購入したものの、質感がイマイチで使ってみたいという気が起こらず、どうしたものかと悩んでいました。
手持ちの道具類を組み合わせながら活用方法を探していたところ、今回紹介するClikstandとMSRのQUICK 1 SYSTEMの相性が良いことが分かりました。
手持ちの道具類を組み合わせながら活用方法を探していたところ、今回紹介するClikstandとMSRのQUICK 1 SYSTEMの相性が良いことが分かりました。
製品名:CLIKSTAND S-2(CLI「C」KSTANDではありません)
重量:94g(上の写真の五徳本体のみ。カタログ値)風防は37g(カタログ値)
素材:ステンレス
メーカー:Ursa Design, Inc.(アメリカ)
US価格:$29.95(CLIKSTAND S-2本体)、$14.95(風防)
※メーカーのWebサイト(英語)には詳細な寸法図も掲載されています。URLはhttp://www.clikstand.com/ です。
重量:94g(上の写真の五徳本体のみ。カタログ値)風防は37g(カタログ値)
素材:ステンレス
メーカー:Ursa Design, Inc.(アメリカ)
US価格:$29.95(CLIKSTAND S-2本体)、$14.95(風防)
※メーカーのWebサイト(英語)には詳細な寸法図も掲載されています。URLはhttp://www.clikstand.com/ です。
私の場合、アルコールストーブの利用頻度はさほど高くないのですが、自動車用ロータリーエンジンのローターと同じような形をしたそのデザインに一目惚れし、耐風性能、携帯性も高そうに見えたため、衝動買いをしてしまいました。
分解すると、下の写真の状態になります。
風防は、軽く丸めてクッカー内に収納します。
組み立ては簡単で、3枚のステンレス部品を組み合わせ、ストーブを載せるプレートを押し込むだけ。
(組立/分解時は金属同士がこすれるイヤな音が鳴りますが、これはしかたありません。)
(組立/分解時は金属同士がこすれるイヤな音が鳴りますが、これはしかたありません。)
これだけで、ある程度耐風性能の高い調理システムができあがります。
さらに耐風性能を上げ、周囲に逃げる熱も有効利用するために、風防が用意されています。
さらに耐風性能を上げ、周囲に逃げる熱も有効利用するために、風防が用意されています。
風防はよく見かけるアルミ製の板ではなく、ステンレスです。そのため、ちょっと重いし、アルミと違って小さくたたんで持ち運ぶことも出来ません。
両端をつないで円形にしますが、できあがる直径を2通りに変えることが出来ます。仕組みは簡単。板の端を連結するための場所が2カ所用意されています。
手持ちのクッカー2種類が使えるかどうか実験してみました。
まずはモンベルのチタンクッカー #2。(専門の業者さんにコーティングしてもらっているので、色が通常の製品と異なっています。)
続いて、MSRのQUICK 1 SYSTEM。
QUICK 1 SYSTEMは、クッカーの直径もハンドルの位置も、CLIKSTANDと組み合わせるのにピッタリです。
それならクッカーの中に収納できないかと試したところ、マグカップも含めて一式を収納できました。
ただし、フタはきちんと閉まりません。フタは少し浮いた状態になり、マグカップの表面にある断熱素材に、五徳のパーツの跡が付きます。
それならクッカーの中に収納できないかと試したところ、マグカップも含めて一式を収納できました。
ただし、フタはきちんと閉まりません。フタは少し浮いた状態になり、マグカップの表面にある断熱素材に、五徳のパーツの跡が付きます。
上の写真では、クッカーに風防を入れ、ペーパータオルをクッション代わりに敷いてからマグカップを置き、その上に分解したCLIKSTANDを載せています。
QUICK 1 SYSTEM一式、CLIKSTAND一式、アルコールストーブの合計で約550gです。
実際に使用する際は燃料ボトルと点火用具も必要になり、これらはクッカー内に収納出来ませんが、比較的コンパクトなサイズにまとまるのは嬉しい。
実際に使用する際は燃料ボトルと点火用具も必要になり、これらはクッカー内に収納出来ませんが、比較的コンパクトなサイズにまとまるのは嬉しい。
このCLIKSTANDのおかげで、私にとってはイマイチ感の強かったMSRのQUICK 1 SYSTEMを活用できるようになりました。
五徳の寸法の関係で、シエラカップ等の小さな容器を使った調理には使えませんが、CLIKSTANDは耐風性能と携帯性に優れた優秀な五徳だと思います。
おまけ
500mlの水を沸騰させるまでの時間を計ってみました。実験の条件は、次の通りです。
500mlの水を沸騰させるまでの時間を計ってみました。実験の条件は、次の通りです。
気温 | 摂氏26度 |
風 | 無風(屋内) |
水温 | 摂氏25度 |
水の量 | 500ml |
燃料 | 燃料用アルコール 60ml |
※クッカーのフタは、基本的に閉めた状態です。
※アルコールストーブに点火後、炎が安定するのを待たずにクッカーを載せています。
アルコールストーブに点火してから5分30秒で、500mlの水が沸騰しました。
そして、点火から17分後に急激に火力が低下し、点火から18分後に燃料切れで火が消えました。
そして、点火から17分後に急激に火力が低下し、点火から18分後に燃料切れで火が消えました。
屋内の無風環境だったため、沸騰までの時間や、燃料切れになるまでの時間は、風防が有っても無くても変わりませんでした。
1リットルの水を沸騰させるまでの時間も計ってみました。実験の条件は、次の通りです。
気温 | 摂氏28度 |
風 | 無風(屋内) |
水温 | 摂氏26度 |
水の量 | 1リットル |
燃料 | 燃料用アルコール 60ml |
※クッカーのフタは、基本的に閉めた状態です。
※アルコールストーブに点火後、炎が安定するのを待たずにクッカーを載せています。
点火から水が沸騰するまでの時間は、風防有りで9分、風防無しで9分30秒でした。30秒の差は、測定誤差という感じです。