播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

充電池8本を同時に充電できる:MH-C808M Ultimate Professional Charger

GPSや仕事で使っているテスターなど、最近は充電池の使用本数が増えています。
以前紹介した「MH-C9000」という充電器は高性能なのですが、同時に充電できるのが4本という制限があります。

 

もっと多くの充電池をまとめて充電できないかと思っていたら、MH-C9000と同じメーカーが、単4~単1形電池を最大で8本同時に充電できる充電器を販売しているのを見つけてしまいました。

 


▲正面

 


▲背面

 

製品名:MH-C808M Ultimate Professional Charger for Eight AA/AAA/C/D NiMH / NiCD
メーカー:Maha Energy Corporation (アメリカ)
対応電池:単4、単3、単2、単1形のニッケル水素またはニッカド充電池(最大で8本同時に充電可能)
US価格:$109.95

 

単1形の電池を8本同時に充電できるわけですから、充電器本体はすごい大きさです。ACアダプタも大きい。

 


▲ACアダプタ(充電器本体とのサイズ比較)

 


▲ACアダプタの端子は、この手の機械では珍しいDINコネクタ

 

4種類もの大きさの電池に対応するために、各スロットには4つの電極と、電池を保持するための突起があります。

 


▲電極の様子(プラス極側)

 


▲電極の様子(マイナス極側)

 

さて、これの充電方式ですが、以前紹介したMH-C9000が充放電の電流量を調整できたのに対し、このMH-C808Mは急速充電か通常充電、リフレッシュ(充電→放電→充電)のモードを選ぶことしかできません。

 

電流の制御は、Powerex第7世代マイクロプロセッサが行っているそうです。要は、充電池に負担がかからないよう、電流を細かく制御しながら勝手に充電してくれるわけです。

 

この充電器では、急速充電が「通常充電(Normal Charge)」、通常充電が「ソフト充電(Soft Charge)」と呼ばれていて、急速充電がデフォルト設定になっています。ただ、充電池の寿命を考えるとソフト充電の方が良いと思いますし、容量の少ない昔の充電池を使う場合は、ソフト充電に設定するよう説明書に書かれています。

 

急速充電時(デフォルト)の電流量は、同社のWebサイトによると単1~単3充電時が2000mA、単4充電時が700mAです。
通常充電モードでは、電流量は半分になります。
単3形のエネループだと、デフォルト設定で1時間で満充電になる計算です。

 

安物の充電器と違い、セットされている電池の本数で充電時間が変わることはありません。

 

とりあえず電池を差し込めば正しく充電してくれる便利な充電器ですが、欠点もあります。

 

一つ目の欠点は、動作モードの設定。
MH-C9000では電池を入れるスロットごとに設定を変えることが出来ましたが、このMH-808Mでは、動作モードの設定が8つのスロットすべてに適用されてしまいます。

 

二つ目の欠点は、ACアダプタのコードの短さ。
ACアダプタは、箱状の部品から充電器本体までのケーブルが中途半端に短いのです。私の環境(机の上に充電器を置いており、壁のコンセントにACアダプタを接続)では、ACアダプタの箱状部品が宙ぶらりんになっています。ケーブルの付け根に負担がかかりそうでイヤなんですが、充電器とコンセントの中程に箱状部品が来る形なのでしかたありません。
机の上にマルチタップを置き、そこに充電器のACアダプタをつなぐ方が良いかも知れません。床に充電器を置くのもありですね。

 

三つ目の欠点は、液晶画面のシンプルさ。
電池の充電状態はたった3つの目盛りで表現されます(下にあるパッケージの写真参照)。
MH-C9000では百分の一ボルトまで電圧で表示されていたのに、携帯電話と同じたった3つの目盛りで充電状態を表すなんて、高性能を謳っている充電器とは思えません。
こんな表示ですから、MH-C9000で出来ていた「充電池の容量を調べる」なんてことは出来ません。

 

気軽にたくさんの充電池を一気に充電できる点は優れていますが、それ以外には魅力がありません。
あまりたくさんの充電池をつかっていない方は、MH-C9000の方が良いかも。

 

最後に、MH-808Mのパッケージの写真を載せておきます。このパッケージの図では、電池が写っているため充電器の大きさがわかりやすいと思います。

 


▲MH-808Mのパッケージ

 

この箱を開けると、中から発泡スチロールの箱(薄い発泡スチロールの板がフタになっている)が出てきます。昔のおもちゃってこんな発泡スチロールに入っていたなぁ、なんて思い出してしまいました。