播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

オークリーのサングラス:SI BallisticM Frm 2.0 Black Strike Array

日差しの強い夏場や、日光が強く反射する積雪期の山では、サングラスをかけて行動します。
しかし、山道具に妙なこだわりのある私が、その辺のお店で買える普通のサングラスで満足するはずがありません。というわけで、オークリー(Oakley)の軍用サングラスを購入しました。オークリーはスポーツ選手がよく使っている有名ブランドですが、そのオークリーが米軍向けに製造しているSI(Standard Isue)シリーズの製品です。

 


メーカー:Oakley(アメリカ)
製品名:SI BallisticM Frm 2.0 Black Strike Array
適合する規格:ANSI Z87.1(レンズ)、MIL-PRF-31013(フレーム)
NSN:(フレームが黒のモデル)4240-01-525-3095(灰色のフレームのモデルは 4240-01-555-3738)
価格:US 140ドル程度

 

※NSNはNational Stock Numberの略で、軍用品など政府が調達する物品に割り当てられている番号のことです。

 

この製品は、戦場で兵士が使用しても良いと米軍が認めたアイウェアだけを掲載したリスト、APEL(Authorized Protective Eyewear List)の「Spectacle Systems Without Prescription Lens Carrier Capability」欄に掲載されています。
つまり、耐久性は米軍のお墨付き。
私の場合、山道具は乱暴に扱います(乱暴に扱う意志がなくても、ザックの中にギュウギュウに詰め込まれたりする)し、以前、家族がサングラスを買ったものの、1日使っただけで壊れたのを見ているため、耐久性が高いという点には惹かれます。

 


▲APELに掲載されていることを表すシール。パッケージのロゴも、民間向けとは違うことをアピールする内容(Elite、Special Forces、Standard Isue)になっています。

 

サングラスの外観は次の通りです。フレームのリブは強度アップのためのものかな?
軍用ですから、オークリーのロゴはブラックアウトされています。

 



 

欧米人向けのデザインなので、頭が丸くて大きい私の場合、こめかみ部分がやや押さえつけられる感覚があります。でも、着用に支障があるレベルではありません。日本人でも、細面の人なら大丈夫かも。

 

ノーズパッドは大きめなので、私のような団子っ鼻でも、レンズがちょうど良い位置に来てくれます。

 


▲ノーズパッド

 

レンズは、フレーム両端に角を引っかけ、フレーム中央のクリップで挟み込まれる形で固定されています。
軍用の耐爆風・防破片サングラスなので、レンズが衝撃で簡単に脱落するようではいけません。ということで、このレンズ固定用のクリップはかなり堅い。レンズ交換はあまりしたくありません。



セミハードケースが付属していますが、これがまたデカい。

 


▲付属しているセミハードケース。これもオークリーのロゴがブラックアウトされている。

 

中にはサングラスの他に、交換レンズも収納可能です。

 


▲セミハードケースにサングラスと交換用レンズを入れた様子

 

ケースにはプラスチック製のフックが付いているので、ザックの外側にぶら下げておくことが出来ます。しかし、このケースには防水性がありません(水抜き穴/通気穴が開いています)。雨で濡らした場合は、ケースを乾燥させるのが面倒くさそうです。

 

なんだか文句ばかり書いているような気がしますが、有名なオークリーの製品ですから、視界の良さは抜群です。耐爆風・防破片サングラスのためレンズは厚みがありますが、画像のゆがみは全く感じられません。当然のことながら、UVA、UVB、UVCは100%カット。フレーム表面(肌に接触する部分)はゴムのような素材なので、滑りにくくズレません。



私の顔には似合わないデザインですが、強烈な日光(冬は雪面からの反射)やしなった枝、藪の中で「目を突くために生えているのか」と思えるような絶妙な高さ・方向に伸びている枝、風で飛んできた小石などから目をしっかり守ってくれて、所有欲も満たしてくれる(他にこれを使っているユーザはほとんどいないと思います)ので、すごく満足しています。