播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

マグライト用:LEDアップグレードキット

今ほどLEDライトが一般的ではなかった頃は、マグライトを使用していました。
ところが、LEDライトの明るさと色、電池の持ち、耐久性を知ってしまうと、マグライトを使うことはなくなりました。
そのため単3電池2本を使うタイプのマグライトがず~っと棚の奥で眠っていたのですが、近所のモンベルでLEDへのアップグレードキットが販売されているのを見つけて、「あのマグライトはもったいないなぁ」という気持ちが沸き、購入してしまいました。

 

 

製品名:1 Watt L.E.D. Upgrade & IQ Switch
メーカー:Nite Ize(アメリカ)
定価:不明 (実売$20ドル台前半)
国内価格¥3,800ほど

 

製品名の通り、電球をLEDに換装するためのパーツと、多機能スイッチがセットになっています。

 

交換する物は下の写真の通りです。

 


▲左半分がマグライトにもともと付いている部品。右半分が今回のアップグレードキット。

 

交換するのは反射鏡、電球、そしてテールキャップです。

 

電球を1ワットLEDに変えるのですが、元々付いている電球と直径が異なるため、反射鏡も交換する必要があるのです。

 


▲電球とLEDの比較

 

元々付属するテールキャップは本当に単なるキャップですが、この製品に付属するキャップには、多機能スイッチが付いています。

 


▲IQスイッチと名付けられたテールキャップ(ストラップホールがありますが、直径が小さいため役に立ちません)

 

もともとの部品とアップグレードキットを交換するだけなので、作業はすぐに終わります。

 

交換作業で唯一ひっかかるところは、LEDの挿入でしょう。
LEDは電流を一方向にしか通さないので、取り付け方向が正しくないと点灯しません。

 


▲LEDの裏面。この2本の電極を正しい向きで差し込む必要がありますが、向きを示すマークなどはありません。一度差し込んで通電し、点灯しなければ向きを変えます。

 

IQスイッチは、元々のキャップと異なりつや消し処理になっているので、多少違和感があります。

 


▲LEDに換装し、IQスイッチを取り付けた状態のマグライト

 

IQスイッチはドーム状の半透明なゴムに覆われており、ここを押す回数で明るさや点灯の仕方が変わります。

 

1回目で点灯(強)、2回目で点灯(中)、3回目で点灯(弱)、4回目で点滅(低速)、5回目で点滅(高速)になります。ボタン操作は、直前の押下から2秒以内のものが有効で、それ以上経過してからボタンを押すと、消灯します。

 

つまり、弱めの出力で点灯させようと思えば、カチッ・カチッ・カチッと、ボタンを2秒未満の間隔で3回押す必要があります。
明るさを調整できるヘッドランプでも同じような操作方法の製品があるので、山道具になじみのある方ならすぐに操作に慣れるでしょう。

 

一度点灯させた後OFFにすると、スイッチとLEDが数秒間隔で点滅します。(暗闇でライトを見つけやすくするためのビーコン機能)

 

注意が必要なのは、反射鏡が入っているハウジングを完全に締め込んだ状態では、スイッチを押しても点灯しないことです。
(マグライトの本来の使用方法は、反射鏡が入っている部分を反時計回りに回して緩めることでON、時計回りに締めることでOFFですから、完全にねじ込んだ状態で点灯しないのは当たり前ですね。)

 

締め込んだ状態から90度以上ゆるめた状態にすれば、スイッチが有効になります。
つまり、反射鏡部分をねじ込んでおけば、何かに当たってボタンが押されても点灯せず、電池の浪費が防げます(このとき、ビーコンは機能しません)。
このボタンは上の写真の通り、周囲をリムに囲まれているため、偶然押されてしまう可能性はかなり低いと思いますが。

 

さらに、IQスイッチには電池の浪費防止のためにオートOFF機能が搭載されていて、点灯後15分ほどで自動的に消灯します。(消灯する前に、点滅で知らせてくれます。さらに点灯させておく必要がある場合は、この点滅の後、いったんOFFにして再度点灯させる必要があります。オートOFF機能は解除できません。

 

IQスイッチの名前の通り、本当に賢いスイッチです。

 

1ワットLEDに換装するとデフォルトの電球より明るくなったように感じますし(測定機器を持っていないので、有意差があるかは不明)、電池の持ちもよくなります。
仕事などでライトを多用する場合は、LEDに換装することでランニングコストを抑えることが出来そうです。