播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県姫路市の明神山(667.9m)

今日は久しぶりにdeepさんと一緒に明神山に行ってきました。deepさんと最後に一緒に歩いたのは去年の4月末ですから、実に8ヶ月ぶり。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「前之庄」「寺前」

 

8:40
姫路市街の自宅を出発。
夢前町の神種(このくさ)集落を目指します。集落に入ってからは、二股の分岐に出会う度に左へ進んでいくと、水車小屋に出会います。
この水車小屋の先の分岐も左に取ってしばらく進むと、広い駐車場があります。

 

9:15
駐車場(地図中「P」)に到着。
ちょうどdeepさんも来られたところでした。

 

9:30
Bコースで登り、Auコースで下りることにして出発。
駐車場から見た明神山は、うっすらと白くなっていました。

 


▲わずかに雪化粧をした明神山

 

駐車場を出て橋を渡り、北へ進んで行くと、道標に出会います。Bコースを目指し、道標の指示に従ってアスファルト舗装の林道を上っていきます。

 

舗装林道は唐突に終わり、未舗装に変わります。そして、地形図に描かれている堰堤の脇で林道は終わります。この道は堰堤の建設工事用だったのでしょう。

 

9:54
堰堤脇から登山道らしい道が始まります。

 

最初の内はなだらかな植林地帯です。
それを抜けると、Bコース唯一の見所と言える「滑滝」に出会います。

 

10:00
案内板の表示によると、全長150mもあるらしい、滑滝の右岸を登ります。

 


▲Bコース唯一の見所、滑滝

 

この滑滝を通過した後は、かなりの急登が始まります。

 


▲植林の中の急登

 

つづら折れにはなっていますが、かなりキツイです。
Bコースは最短距離で山頂に立てるのですが、その代償がこのキツさと植林の中を歩く退屈さでしょう。

 

10:15
ようやくAコースの尾根に乗りました(地図中「Aコース・Bコース分岐」)。
地形図の等高線を見ても分かるとおり、ここからも急登りが続きます。しかし、Bコースと違って両側が自然林なので、気持ちよさはこの尾根の方が圧倒的に上です。

 


▲Aコース尾根も、山頂近くは急斜面

 

「新展望岩」と書かれたプレートのある岩場がありましたが、周囲がガスに覆われているため、何も見えませんでした。

 

10:26
Aコースと莇野(あぞの)・馬谷(もうだに)コース分岐を通過。この辺りだけ雪が多く残っていました。

 

山頂が近づいてくると、徐々に登山道に岩が目立ち始めます。

 


▲山頂が近づくと、岩が多くなる

 

10:40
山頂に到着。すでに数組のハイカーが三角点周辺で景色を楽しんでいました。

 


▲山頂の様子

 

周囲を見渡すと、雲海が広がっています。
南の方はガスで真っ白ですが、北方面は自分と同じような高さに雲が広がっており、低山にいるとは思えない絶景を楽しむことが出来ました。


本日の昼食は、私もdeepさんも米軍のMREレーション。
deepさんはレーション初体験とのことで、あの味に耐えられるか心配でしたが、「案外いける」とのことで、無事に昼食を終えることが出来ました。

 

昼食後には山頂にかかっていたガスが晴れ、すばらしい展望が広がってくれました。南を見ると、播磨灘がキラキラと輝いています。

 

12:28
昼食と景色をさんざん楽しみ、下山開始。2時間近くも山頂にいたのか・・・。
まぁ、私がパノラマ撮影でムダな時間を使ったりしていたのが原因なんですが。

 

山頂直下の斜面で足を滑らせ1mほど滑り落ちてしまいました。トラロープにしがみついたので事なきを得ましたが、雪解け水でジュルジュルになった急斜面は危ない。雪が残っている道を過ぎたところだったので、雪で滑らなかったことに安心して、「雪がなければ大丈夫」という油断があったのでしょう。

 

おかげでザックの底部とズボンの左尻部分がドロドロになってしまいました。このまま車に乗ったら、昨日車内まで洗車したばかりの車に申し訳ないなぁ。

 

登山時には真っ白で何の展望もなかった新展望岩からも、下山時には景色を見ることが出来ました。

 

12:50
Aコース・Bコース分岐を通過。

 

12:57
442m標高点を通過。

 

Aコースは、等高線を見ての通り、標高400m~450m付近の高さで平らになっています。しかも、隣の尾根はぐんぐん高度をさげているため、下山している気分にはなりませんが、両側が自然林で雰囲気が良く、左右両側の展望がなかなか良いので、気分良く歩けます。

 


▲Aコースの様子。大体こんな雰囲気です。

 

13:23
Aコース・Auコース分岐に出会いました(地図中「Aコース・Auコース分岐」)。
Aコースは東の尾根へ、Auコースは南へ下っています。

 

どちらも急下りです。
今回はAuコースを歩くことに決めていたので、Auコースの方へ入ります。Aコースと違って通る人が少ないのか、道の形が他のコースほどはっきりしておらず、落ち着いた雰囲気の小径になっています。

 

Auコースには三ツ岩と呼ばれる奇岩があり、それをハイカーに見せるために付けられたのがAuコースなのだと思います。

 

13:30
三ツ岩に到着。三ツ岩の左手を巻くように道が付いているのですが、その道から見上げた姿が一番格好良く見えます。

 


▲三ツ岩(右奥は明神山)

 

この三ツ岩のすぐ南の小ピークには、「三ツ岩岳」と書かれたプレートが下がっていました。

 

ここからは急下りです。
AコースもAuコースも、なだらかか急下りかのどちらかという極端な道です。

 

山頂直下で滑ったこともあり、トラロープや木、岩にしがみつきながら、慎重に慎重に下りました。

 

13:53
Auコースと送電線が交差する地点(播磨線77番鉄塔)を通過。

 


▲播磨線77番鉄塔下を通過

 

鉄塔から先は、しばらくの間道の両側に白いビニールヒモが張られています。松茸山になっているのでしょうか。

 

ビニールヒモ区間の次は、植林と自然林の境界につけられたジグザグの道を下っていきます。
ちょっとした鞍部まで下りてくると、右下へ下る丸太階段に出会います。しかし、この階段は南西に向いています。これを下っても駐車場へは戻れるでしょうが、最短距離で駐車場へ戻れるように、232m標高点経由で駐車場へ下ることにします。

 

232m標高点にはテーブルと椅子があります。
ここから、つづら折れの道を下っていくと、コテージ村の裏に下り立ちます。

 


▲コテージが見えれば、駐車場はすぐそこ

 

14:20
駐車場に到着。

 

登山中、気になっていたガスは山頂にはかかっておらず、すばらしい雲海を楽しむことが出来、昼食後はその雲も消えてすばらしい展望を味わうことが出来ました。

 

こんなに良い景色が見られるんだったら、レーションではなくもっと美味しいご飯を持って来ていれば良かったかな。

 

それにしても、deepさん、今日はありがとうございました。