官給品だけでは足りない場合に、陸上自衛隊が部隊単位で購入しているらしいレーション(携帯用食料)を紹介します。
製品名:ボーディング・アウト
メーカー:株式会社 昇政(日本)
定価:\630
メーカー:株式会社 昇政(日本)
定価:\630
自衛隊関連の物資(官給品)は管理が厳しいため、基本的には入手が難しいのですが、このレーションは官給品ではないため、民間向けにも普通に販売されています。
2008年10月13日現在のメニューは
・どて煮丼セット
・ボムステーキセット
・肉じゃがせっと
・豚なん骨とろとろ煮丼セット
・プルコギ丼セット
・煮込みデミハンバーグセット
の6種類。
・どて煮丼セット
・ボムステーキセット
・肉じゃがせっと
・豚なん骨とろとろ煮丼セット
・プルコギ丼セット
・煮込みデミハンバーグセット
の6種類。
どのセットも、パックご飯とおかずのレトルトパック1袋、そしてプラスチック製スプーンで構成されています。
このレーションのありがたいところは、付属するパックご飯の量が300gもあるという点。食べ応えは十分です。
しかし、付属するおかずは市販品(このレーション自体が市販品ですが)を流用しているような感じなので、300gのご飯に対しては量が不足気味です。
しかし、付属するおかずは市販品(このレーション自体が市販品ですが)を流用しているような感じなので、300gのご飯に対しては量が不足気味です。
当然のことながら味が日本人向けになっているので、米軍のレーションと違って、どのメニューも美味しく頂けるはず。
真空パックの外袋にご飯とおかず、スプーンがひとまとめになっており、調理時は外袋ごと熱湯の中で20分以上加熱します。
食べる時は、熱々のパックご飯のフタを開け、表面のご飯をいくらか食べてくぼみを作ってから、おかずのパックを開けて中身をそのくぼみに入れます。
こうすれば、他の容器を使わずに食事を完了できるので、後片付けが楽です。
ただし、ご飯のパックは素手で持ち続けるには熱いので、軍手やハンカチなど、断熱するための装備が必要になります。
こうすれば、他の容器を使わずに食事を完了できるので、後片付けが楽です。
ただし、ご飯のパックは素手で持ち続けるには熱いので、軍手やハンカチなど、断熱するための装備が必要になります。
量、味ともに満足できる日本人向けレーションですが、次のような欠点があります。
まずは加熱に時間がかかること。
ご飯のパックは、量が多いこともあって厚みがあります。しかも、ご飯のパックとおかずのパックが重なって真空パックされているので、おかずパックが接している側のご飯が、どうしても加熱されにくくなります。
そのため、20分ちょうどの加熱だと、ご飯が軟らかくなっていない場合があるのです。
ご飯のパックは、量が多いこともあって厚みがあります。しかも、ご飯のパックとおかずのパックが重なって真空パックされているので、おかずパックが接している側のご飯が、どうしても加熱されにくくなります。
そのため、20分ちょうどの加熱だと、ご飯が軟らかくなっていない場合があるのです。
美味しく頂くためには、20分という時間を気にせず、もう少し長目に加熱した方が良さそうです。
この加熱作業を山で実行しようと思うと、2リットルのクッカー(コッヘル)が必要です。
しかも、レーションが浸かるように水を入れて沸騰させると、吹きこぼれまくります。
しかも、レーションが浸かるように水を入れて沸騰させると、吹きこぼれまくります。
また、20分も燃料を使わないといけないので、私の場合は、ガスよりコストの安い(実際はろくに計算していませんが、体感的にそんな感じがします)ガソリンストーブを使います。
重さも欠点になりますね。
一番重いのは肉じゃがセットで、内容量だけで540g。これに外装パッケージの重さが加わります。
2リットルのクッカーで調理する場合、加熱用に500cc以上の水が必要なので、重量を気にする登山者にはまったくお勧めできません。
一番重いのは肉じゃがセットで、内容量だけで540g。これに外装パッケージの重さが加わります。
2リットルのクッカーで調理する場合、加熱用に500cc以上の水が必要なので、重量を気にする登山者にはまったくお勧めできません。
私のように、荷物の重さなんて気にせずに済む日帰り山歩きをメインにしている方で、珍しい物好きの方であれば、それなりに楽しめる面白い製品だと思います。