播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

docomoのSH906i

長い間、携帯電話はドコモのSO902iWPを使っていました。
この携帯電話は防水構造で小型だったため、山歩きに持って行くにはちょうど良かったのです。

 

SO902以降も防水携帯は販売されていますが、普及価格帯の700シリーズにしかなく、「電子機器は多機能・高性能が良い」と思っている私は、700シリーズには食指が動かされませんでした。
2008年夏に発売された906シリーズにも、残念ながら防水機種はありません。

 

それなのに何故私がSH906iを購入したのかというと、搭載されているBluetooth(ブルートゥース)の機能がマトモだったからです。
※Bluetoothとは、乱暴に言えば、低速な有線接続を置き換えるために作られた、短距離、低速な無線通信規格です。

 

対応しているプロファイルは「携帯電話としては多い」という程度なので、Bluetooth命!なユーザーさんから見ればまだまだなのでしょうが、私の基準では十分に「マトモ」だと思います。

 


▲錨のような部品は、ABITAXのストラップ。

 

製品名:SH906i
メーカー:シャープ株式会社
価格:¥5万円台(2008年6月現在)

 

一般的な機能や外観についてはメーカーサイトや他のユーザさんのブログやWebページにおまかせし、ここでは私が気に入っている点だけを書きます。

 

このBluetooth機能ですが、今までの携帯電話はせいぜいヘッドホンやヘッドセットとの通信しか出来ませんでした(携帯電話の音楽プレーヤー機能を使うときに、ヘッドホンと携帯電話をコードで接続しなくてもよいのです。便利な機能だと思うのですが、利用している人はほとんど見かけません。)。

 

一般のユーザなら喜びそうな機能なのに、それほど普及していないBluetooth。それなのに、シャープさんはSH906iでHID(Human Interface Device)プロファイルに対応させてくれたのです。つまり、Bluetooth対応のキーボードが使えるということです。

 

ドコモのFOMA端末は、キーボードなど外部からの入力信号を受け付けない仕様になっているため、FOMAで使える外付けキーボードは売られていませんでした。

 

パソコンのフルキーボードを使い慣れている私からすると、携帯のテンキーでちまちまと入力するのは苦痛以外の何者でもありません。

 

そのため、長いメールを携帯電話で送信する場合、私はPDAやWillcomのアドエスを使っていました(これを自分の携帯に送信し、そこから相手に送信する。あるいは、PDAやアドエスでQRコードを作成し、それを携帯で読み取って送信する)。

 

SH906iは、Bluetoothを使うことで、FOMAでのキーボードの使用を可能にしてくれたのです。

 

SH906iでBluetooth機器を使うときは、テンキーの「6(Bluetoothのロゴが表示されている)」を長押しするだけです。これでBluetoothの接続待機状態になるので、登録しておいたキーボードの電源を入れて入力を開始すればOK。(初めてBluetooth機器を使う場合は、それの登録操作であるペアリングが必要です。)

 

ただ、Bluetoothの電源を切るときは、メニューをたどって操作する必要があります(私はショートカットメニューに「Bluetooth電源オフ」を登録しています)。

 

私が使っているBluetoothキーボードは、ThinkOutside Stowaway Universal Bluetooth Keyboardです。
海外の製品なので、キー配列が日本語キーボードと異なります。また、ファンクションキーがないため、携帯電話のソフトキーに割り当てられている機能を、このキーボードから操作することは不可能です。

 


▲私が使っているBluetooth キーボード

 

SH906iの発売に合わせ、アイオーデータからBluetoothキーボードが販売されています。こちらはキーが日本語配列で、ファンクションキーも備えています。そのため、メールの作成から送信まで、すべてキーボードから実行できます。

 


▲SH906iと組み合わせて使うときは、こんな感じになります。

 

私のキーボードの場合は、メールの入力しかできません。送信操作は携帯電話のボタンを押す必要があります。

 

もう一つ、私のキーボードには欠点があります。それは、記憶できるペアリング設定が1つしかないこと。
つまり、一度SH906iに接続し、次にアドエスで使おうと思うと、ペアリングをしなおさないといけないのです。

 

でも、これからはSH906iで使うことがメインになるでしょうから、あまり不便は感じないかな。

 

ドコモのユーザで、携帯電話のテンキーの親指入力が鬱陶しいと感じている、ヘビーなパソコンユーザの方には、SH906iはお勧めかも知れません。

 

他にも携帯電話としては珍しいタッチパネルが使われていたり、カーソルキーの代わりに光学式のスライドパッド(決定ボタンがスライドパッドになる)が搭載されていたり、オートフォーカスの520万画素カメラを搭載していたり、こういった電子機器が好きな人にはたまらない設計になっています。

 

携帯電話ですから、PDAのように自分の好きなソフトを入れてカスタマイズすることはできません。しかし、今まで書いてきたような面白い特徴を持っているので、(私の基準では)今までの携帯電話と比べると格段に使いやすい。

 

このSH906iは、PDAやスマートフォンに負けない、使うのが楽しい端末だと思います。