播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。

高品質キーボード:東プレ REALFORCE

今回は、私が家でも職場でも愛用しているキーボードを紹介します。

 

文字入力が多い職種の方々には有名な、東プレというメーカーのキーボードが私のお気に入りです。

 


製品名:Realforce106(PS/2)LA0100
メーカー:東プレ
インターフェイス:PS/2
価格:約¥18,000
(注:106は職場で使い、自宅ではRealforce108UH(USB)SA0100を使っています。写真は106。)

 


▲106と108の違いは、キーの数です。106は、製造コスト削減のためWindowsキーとOptionキーが省略されています。写真は、本来はWindowsキーがある場所の様子。

 

キーボードの値段とは思えない価格ですが、文字をたくさん入力する仕事をしている方なら、この金額でも高くはないと思います。

 

とにかく、使ってみるとタッチタイピングが非常に気持ちよくなります。

 

メーカー製パソコンに付属しているものや、数千円程度で売られているようなキーボードは、キーの下にドーム状のゴムカップがあり、カップ内部の突起でカップ下の電極を押して通電することにより入力を検知します(メンブレン方式)。

 

ところが、この方式だとゴムのドームがへこむ瞬間の負荷が大きく、へこんだ後は負荷が突如小さくなります。しかも、キーを完全に押し込んで電極同士を接触させないと文字が入力できません。
最初は重いのに、あるところを過ぎると突如軽くなるという妙な負荷のボタンを最後まで押し切らないといけないので、使っていてストレスを感じます。

 

東プレのキーボードにもゴムのドームや電極は存在します。しかし、ゴムのドームは非常に薄く、キーの弾力を決めているのは、ゴムのドームに入っているスプリングです。電極も接触させるための物ではなく、静電容量の変化を検出するための物です(静電容量方式)。

 

つまり、東プレのキーボードではキー押下時の負荷が均一で軽く、しかも、キーを最後まで押し切らなくても、電極間の距離が縮まったことを検出して入力信号をパソコンへ送ってくれるのです。

 

メンブレン方式はベコン、ベコンという打鍵感ですが、静電容量方式はストン、ストンという打鍵感になります。

 

この打ち心地は、長時間使ってみないとその良さが分かりにくいかも知れません(好みにもよりますしね)。

 

また、このキーボードの良さを感じられるのは、キー入力の速い人に限られると思います。
タッチタイピングの出来ない人や、我流のめちゃくちゃなタッチタイピングをしている人(要は入力速度の遅い人)は、その恩恵にあずかることは難しいでしょう。どんなに高性能な道具でも、正しく使いこなせないと意味がありません。

 


▲側面から見たところ(キートップの湾曲具合は、他の製品とあまり変わりません)

 

タイピングの速いベテランユーザから見ると、デザインのシンプルさにも惹かれるかも知れません。

 

キーボード本体の色は白。キーは白と灰色。キー配置は何の変哲もありません。メーカー製パソコン付属のキーボードにあるような、余計なボタン類も一切なし。
FとJのキートップには突起が付いています(一部のキーボードは、これらのキーの上面の湾曲を強くして感触による識別を可能にしているものもありますが、やはり突起の方が感じ取りやすい)。
簡単に言うと、見た目は何の変哲もない、昔ながらのキーボードなんです。昔からパソコンを使っている人にとっては、懐かしさを感じるようなデザイン。

 

見ただけでは分かりませんが、耐久性も高いです。
キーボードの重量は1.4 kgもあります。非常に重厚で頑丈。分解はドライバーいらずで簡単なので、手入れもしやすい。(分解するときは、裏面の4箇所のツメを押してパコッと開ける)
キートップの印字も、安物とは全然違います。何年も使っているのに、私のキーボードのキートップの文字は、全く薄れていません。安物だと、よく叩くキーの印字が薄くなってきますからね。
キーの動作部の耐久性も優れています。一般のメンブレン方式のものが1000万回の打鍵でダメになるのに対し、東プレのRealforceは3000万回の耐久性を持っています。

 

さて、さんざん東プレのキーボードを褒めちぎってきましたが、私の感想がすべての人に当てはまることはないでしょう。東プレのキーボードはキータッチが柔らかすぎると感じる方もいるはず。そんな方は、FILCOのメカニカルスイッチ搭載キーボードの方が良いかも知れません。
ですから、お金に余裕のある方は別ですが、買って後悔しないためにも、まずはどこかで現物にさわって下さい。運良く店頭で見かけたら、なるべくたくさんキーを叩いてみることをお勧めします。
周囲にこれを持っている人がいたら、声をかけて使わせてもらって下さい。この場合は、その人から「コレすごく良いですよ」としつこく勧められる結果になるとは思いますが・・・。