山でよく使われている火器はガスストーブやガソリンストーブですが、荷物の軽量化にこだわる人の中には固形燃料を使う登山者もいらっしゃるようです。
そんな一部の固形燃料愛好家から高い評価を得ている(らしい)製品が、下の写真の燃料。
これはアメリカ軍の軍用固形燃料です。
大きさが2種類ありますが、これは製造時期に違いがあるからでしょう。茶色い方が新しいのかな。(砂漠地帯での戦闘が多いので、最近の軍用品のパッケージは茶色いのです。昔は何でも濃緑色でした。)
大きさが2種類ありますが、これは製造時期に違いがあるからでしょう。茶色い方が新しいのかな。(砂漠地帯での戦闘が多いので、最近の軍用品のパッケージは茶色いのです。昔は何でも濃緑色でした。)
私は10年以上前からこの固形燃料をお気に入りとして使っていたのですが、最近はほとんど売られているのを見なくなりました。
最初に書いた一部の固形燃料愛好家がまとめ買いをしているのかも知れませんし、米軍では最近、火を使わないレーションヒーターが使われているので、固形燃料がもう使われていない(つまり放出されない)のかも知れません。
最初に書いた一部の固形燃料愛好家がまとめ買いをしているのかも知れませんし、米軍では最近、火を使わないレーションヒーターが使われているので、固形燃料がもう使われていない(つまり放出されない)のかも知れません。
固形燃料を使うストーブでは、エスビットが有名です。
他に、スイスメタという固形燃料も売られています。
他に、スイスメタという固形燃料も売られています。
これらの固形燃料はアウトドア用品店で簡単に手に入りますが、燃焼時に匂いや煤が発生するという欠点があります。
使うたびにシエラカップやクッカーの底が真っ黒になり、何度も使っているうちに黒い色が染みついて汚くなります。
使うたびにシエラカップやクッカーの底が真っ黒になり、何度も使っているうちに黒い色が染みついて汚くなります。
ところが、アメリカ軍の軍用固形燃料は、燃焼時にいやな匂いや煤を出しません。
煤や匂いを出さない固形燃料としてもっとも手軽なのは、料理屋さんで使われている小さな鍋用の固形燃料でしょう。
あれは安価で手に入れられますし、パッケージは防水だし、軽いし、火力もそれなりにあります。
(MSRの風防で囲んだエスビットストーブにセットした固形燃料で、500ccの水(摂氏27度)を、気温摂氏30度の環境で10分弱で沸騰させられる)
あれは安価で手に入れられますし、パッケージは防水だし、軽いし、火力もそれなりにあります。
(MSRの風防で囲んだエスビットストーブにセットした固形燃料で、500ccの水(摂氏27度)を、気温摂氏30度の環境で10分弱で沸騰させられる)
それなのに、なぜ入手が難しくて値段の高いアメリカ軍の固形燃料を使うのか。
それは、単なる自己満足です。
マニアにとっては安さよりも見た目、そして背景にある蘊蓄が大切ですから。
それに、使用法や注意書きがびっしり書かれたパッケージが、ミリタリーマニアから見ると”かっこいい”んです。
それは、単なる自己満足です。
マニアにとっては安さよりも見た目、そして背景にある蘊蓄が大切ですから。
それに、使用法や注意書きがびっしり書かれたパッケージが、ミリタリーマニアから見ると”かっこいい”んです。
それに、同じ物を使っている人に出会う可能性も限りなく0%に近い。
街で同じ服を着た人と出会うとなんだか気まずいのと同じで、使っている道具が他人と同じだと、私の場合はがっかりしてしまいます。(物によっては「同士」と思えて親近感がわくこともありますが)
街で同じ服を着た人と出会うとなんだか気まずいのと同じで、使っている道具が他人と同じだと、私の場合はがっかりしてしまいます。(物によっては「同士」と思えて親近感がわくこともありますが)
小型の鍋用固形燃料なら100円ショップでも手に入りますから、とりあえず固形燃料を使いたいという方はそちらをお買い求め下さい。